タイ映画「チョコレートファイター」...
題だけ見ると、一瞬、手前の大好きなタイ映画
「アタックナンバーハーフ(これについてはまた後日)」
系のオカマ姐さん達が活躍するコメディを連想するのですが
(実際、X-JapanのYoshikiさんを彷彿とさせる
 オカマ美女を初めオカマ殺し屋軍団も登場するものの)
タイ映画の美意識と日本も含めたアジア武術系映画の
美意識を融合させた美しいアクション芸術映画なんでございます。

タイ語の原題の意味はわかりませんが(読めないってんですよ)
英語名は「Chocolate」
中国名は「致命功克力(致命チョコ)」「女拳霸」
チョコレートは、おそらく、
ジージャ(Yanin ”Jeeja” VIsmistananda・琴嘉)が熱演する
自閉症の主人公の好物・マーブルチョコ大筒入りに
由来するんじゃぁないでしょうか。
チョコならなんでもいいってんじゃないんでしょう。
このビー玉の形状が大事なのが映画を観るとわかります。
下の短いトレーラーをご覧になっても少し伝わるんじゃないかと
思いますが、全編、主人公ゼンの「自閉症性」と彼女の透明な感覚が
実に細やかに美しく描かれております。
Chocolate Trailer || HD

そう、阿部寛さんが、出てるんざますよっ
主人公の父となるヤクザ役でっ!!!!
「東京攻略」でも日本のヤクザ役で熱演されてましたが
おそらく「日本劇画ヒーロー」的なイメージが
あるんじゃないでしょうか?
中国でも連ドラ「ドラゴン桜」等のDVDが流通しとりますし
台湾TVのインタビューで、主演ジージャーちゃんも
「連ドラで拝見していた有名な阿部寛さんと共演できて
 学ぶことができ光栄」と答えていたので、東&東南アジア圏での
知名度、売れ行き貢献度も高いはずです。

さて、この映画について知ったのは、ひとえに
カリスマ 菁南さんの、おかげでして、もう、このブログの中でも
映画(新宿ピカデリー)『チョコレート・ファイター』
映画(渋谷シアターTSUTAYA)『チョコレート・ファイター』
本日のジージャー情報
映画(DVD)『チョコレート・ファイター』
と、一体いくつ書くんでぇってくらい
ジージャだらけなんでございますよ。
その熱意は、映画ブログ仲間達にも飛び火、ついに
私よりも後にDVDを観た
鉄人 馬面冠者さんのレビュー
にも出遅れてしまいましたっ。(涙)
いえね、決して、映画ブログの先輩達のレビューを真似て
書こうと待ってたわけじゃぁありませんからっ!!!

ともかく、このブログは、上記リンクの後にでも
読んでいただければ幸いでございます。
重複する事は省きます。
映画については、もう、そちらを、ご覧になってくださいっ!

本音じゃぁ、もう書く必要性も無いんで、
書くのはやめようかと思ったくらいなんですがね
どこからか、やんわり、プレッシャーが
かかっておりますし(笑)、ともかく、この映画について
一人でも多くの方に知っていただきたいので
宣伝運動の一貫として末席を汚させていただくってことで
枝葉末節&ジージャーちゃん中心に語らせていただきますよ。

まず第一に
このプラッチャヤー・ピンゲーオ監督
(お願い、プラピンと呼ばせて)。
手前より一つ年下、つまり
ブルース・リー李小龍世代なんざますね。
わかる、わかりますよ、あのタイが舞台となった
「唐山大兄The Big Boss ドラゴン危機一発」
何度も観たんじゃぁありませんか?
手前も李兄の香港映画は何度も観ました。
ハリウッド製作の「燃えよドラゴン」には欠けている
「哲学と美意識」が、その前の香港逆輸入スタ-時代の
出演作には、濃密にありました。
その哲学に基づいた武術と中国的美意識を
さらに繊細でたおやかなタイ美意識にかえたのが
この映画だと、手前には思われましたよ。
終盤の建物なんてブルースの遺作「死亡遊戯」..(涙)

お若い方には、ブルース・リーよりも
ジャッキー・チャンのほうが身近だとは思うのですが
(手前もジャッキー成龍チャン好きですが)
この二人の「アクション」は、元になる「武術」が異なります。
ジャッキーは、中国で「軽功QingGong」と呼ばれるような
彼の出身である「京劇」的なカンフー(功夫)を主体とする
「動きが派手で楽しく観れるが実戦向きではないアクション」。
ブルース・リーは、広東系の伝統的な「武術」と
香港名門校生時代の街での喧嘩(めっちゃ強かったそう)
から発展させた「実戦で勝てる武術(截拳道Jeet Kune Do)」。
Bruce Lee's Jeet Kune Do

李小龍の技は早過ぎて、映画やTVでは、わざと
スピードを落としているのですが、
11歳の頃からテコンドーを習っていたらしい
ジージャーちゃんの武術も、「見せるため」ではなく
「勝つため」の武術なんで、もう、映画を観ていて
実に爽快、ブルース・リー以来の爽快さでございましたよ。
(こんな↓台湾映画宣伝TV出演動画も)
05-09-2008-黑Girl 妹妹被功夫天后琴嘉打趴

20秒くらいのところで、台湾のカメラマンが
「手、もうちょっと下にー」
「あぁ、早すぎるー」等となれなれしくっ注文つけてます。
この二人の姉ちゃん達(黒Girl妹々)
「ジージャーちゃん、すごすぎー。おてやわらかにぃー♪」
とか、ま、ジージャーちゃんのチェ・ジウを彷彿とさせる
清楚さの引き立て用にはなってんですが
ジージャーちゃんに、最後の部分で(通訳とおして)
「二人の妹々(メイメイ=女子)ちゃん、可愛いですー」と、
お世辞言われて喜んでるもんの、どう見ても
「可愛い」って形容詞より「ケバい」って形容詞しか
浮かびませんよっ!
あ、、すいませんっ、ついジージャーから離れちまいましたが、
映画宣伝のために、こんな仕事もさせられてたかと思うと
日本のTVでも、よく宣伝で来日した外国のスターが、
本国では絶対ありえない事させられてますが、
ジージャーちゃん、おいたわしや..(涙)。
なにしろ香港では、蟹料理まで作らされてましたからね。
Jeeja in HK

おねえちゃんは広東語、ジージャーちゃんは
「蟹のカレー炒め」以外はタイ語で答えています。
(黄色い大字幕部分は広東語訳つきタイ語のお勉強)
料理は、卵炒めやご飯くらいしか作った事が無いということで
シェフの指導のもと、あぶなっかしい手つきで完成。
好きな食べ物の話、香港の印象など答えとります。
可愛い....(涙)(涙)
別の台湾の番組で、映画の感想を聞かれて
「高い所が苦手なので無事に大けがなく撮影がすんでよかった」
と答えていた健気なジージャー、幸せになってもらいたいですよ。

今後、出演する映画が、どうなるか、微妙に
不安ではありますが、この映画は、ともかく傑作です。
最近、コメディと、ほのぼの映画しか見ていない手前でさえ
心の底から観てよかったと思い、さらに
俳優に入れこんだ映画でございます。
ブルース・リーにはまった青春を送ったアラゴ世代さんは
絶対見逃さないでくださいっ!!!!!!

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