日を増す毎にウチの精神は病んでいき、それはとうとう家族にも気付かれました。


ウチは家族にだけはどうしても、イジメられていることを知って欲しくなかった。

だから家に帰った時は何事もなく明るく振る舞っていました。

でも、母はそれを見抜いたんです。


父がいないとき、母から学校で何かあったのではないか聞かれたんです。

ウチは何もないと答えましたが、母はそれをも見抜いて話すことを促し
母の優しい言葉に気付けば泣いていました。


母にだけは事実を話したんです。

Aに対して恋愛感情を抱いてしまったこと。
それが原因でクラス中に広まり孤立してしまったこと。


母は一緒に泣いてくれました。
理解は出来なくても受け入れてくれた母の器の広さがウチを癒してくれました。



それから、ウチは何とか立ち直って前向きに考え出した頃に再びどん底へ突き落とされたんです。


部活で一応先輩として後輩に教える立場にいたんですが、今まで慕ってくれていた後輩でさえもウチから離れていったり、
エスカレートしていくイジメに今度こそ立ち直れなくなり
とうとうウチは学校にすら行きたくないと母に打ち明けました。


ご飯でさえも満足に食べれなくなり、急激に痩せてしまいました。

見かねた母は父にも話したんですが、父は許してはくれませんでした。


夏休みに入り何度か家族で話し合った末、夏休みが終わるのを機に保健室登校をするよう学校に母と行き、先生たちと話し合いました。


ウチもそれなら大丈夫やと思たんです。

当時、隣町に住んでいたウチは自転車やと30分以上かかり
登校途中でどっかに行ってはいけないからと送り迎えをしてもらうようになりました。


夏休みのある日のこと、両親からあるところへ行くと聞き、そこは何と元カノの家。


親は知るよしも無く、ただ単に用事で行くから会ったらいいとゆうことで着いて行ったんです。

久しぶりに会った元カノ。
お互いに付き合ってたことを忘れとるかのように話をして、近況報告などしていました。

イジメられていること、元々中1からタバコを吸ってて父がいない時だけ必ず吸うようになったこと。
イジメの原因も話しました。

元カノは引くこともなく、親身に聞いてくれて嬉しかったのを覚えています。


その後、楽しく話してたんですがウチは気付いたことがありました。


元カノの左腕に何本も線が見えたことを。


ウチはどう切り出していいのかわからなかったんですが、気になってしまい聞きました。

元カノは隠すことなく見せてくれて、そこで初めて元カノもキツい思いをしていることを語り
そのストレスがリスカに繋がったことを話してくれたんです。


ウチはその時、守らなきゃって思ってしまい
元カノによりを戻せないか聞きました。


正直、誰もウチを理解してくれない中元カノだけが受け入れてくれたのが大きな理由で、
お互いの傷を舐め合うだけの関係にしかならないのはわかっていました。


多分、元カノもそれがわかったからOKを出したんやと今となっては思います。




これで、ウチも色々頑張れるやろうと思った夏休みも終わり学校が始まりました。


でも現実はそう甘くなかった…。

車から見えてくる学校を見た瞬間、強い吐き気や頭痛がウチを襲うようになりました。

学校に着いたら着いたで、味方となってくれる親はいない。

家が一番安心出来る自分が夏休みの間に場所を作ってしまい、完全に学校を毛嫌いしてしまってたんです。


そしてそのストレスが今度は暴食となり、今度は激太りするぐらいなってしまい。

それもあって尚更行きたくなくなってしまいました。


でも、学校側はすぐには帰らせてくれない。
母は許しても、父は学校に行けと怒る……。


家ですら自分の居場所がないような気がして、
学校も家も…全部自分の敵やとゆう気持ちがしてしまい…

ウチは『死』を選んだんです。


今はもう残ってませんが、手首を切ったんです。
リスカとか初めてやし、知識も本で得たぐらいやったけど切りました。

でも……死にきれんかった…。


ウチはどうしたらいいのかわからなくて、毎日毎日泣いていました。



元カノに対してすら、嫌気をさしてしまい自ら突き放してしまいました。


そして、完全に学校を行かなくなってから数ヶ月後、学校が新校舎を建てることになり
ちょうどウチらは、その中学校がある町へと引っ越す段取りがありました。


そこに新しく作る教室の話が。

聞けばその教室はクラスに入れない、いわば不登校者専用の教室とのこと。

先生も決められているらしく、その先生は新しく赴任してくる人だとか。


だから新校舎になったときに、そこの教室で勉強しないかと聞かされましたがウチは学校に行く気がさらさらなく適当に流してました。



そこが新たなる居場所だとまだわからないまま………