僕たち、一つになれるよ。

心配しないで。

 

獣人のアーロン×人間の白雪

いつも伊勢原さんのお話を読むと

なんかどこか童話の世界に

入り込んでしまったような

そんな錯覚をさせられますね。

今回もモチーフが

遊園地だったり観覧車だったり、

しかもあの夢の国のような大々的なものではなく

むかーしのふるーーい遊園地。

その遊園地が二人にとっては

夢の国の遊園地以上に

素敵な場所になっていく様が

心温まりました!!

 

伊勢原 ささら著「獣人王子のいとしい人 ~奇跡の観覧車は愛を運ぶ~」

獣人の国なら世継ぎの王子のアーロンが、父の残した遊園地を仲間、そして大切な人と蘇らせる、心温まるラブストーリー 小さな遊園地の園長を務めるアーロンは、人間主体のこの国では珍しいブルータイガー獣人。 ドリームランドの観覧車の青いゴンドラに乗ると願いが叶う――そんな噂が広まりブームを巻き起こしたのも今は昔。 経営難の打開策に頭を悩ませていたある日、元同級生の白雪と再会する。 彼の奏でるピアノの調べに彩られた高校時代の思い出、形をなす前に消えた淡い感情…。 思いつめた様子の白雪に、アーロンは思わず園再建の助力を願い出て――。

 

獣人と人間が共存する世界。

ただ2種族の間には色々と争った経緯があり

互いにあまり良く思っていないため住み分けされている。

そんな異種族でありながら両片思いしていた

ブルータイガーの獣人アーロンと人間の白雪。

高校卒業して数年経ち、

アーロンが園長を勤める遊園地で再会。

ただこの遊園地、閉鎖に追い込まれているくらい流行っていない。

経営難の遊園地を救済すべく白雪も手伝うという話。

 

いじめから対人恐怖症の気がある白雪が

その殻を破って本人も成長していく様が良かった。

アーロンはアーロンで

高校時代から獣人という事で皆から遠巻きにされていたせいもあり

何事にも泰然と構えている。

そんな彼は実は母親は人間なのでハーフなのだ。

でもそのせいで元いた国を追われ、

人間だ住まう国へやってきたのだが、

やっぱりここでは獣人ということで人間たちから煙たがられる。

だけど愛情溢れる両親のおかげで

二人が残した遊園地をなんとか存続させたいと思い

再建に乗り出したものの、

具体策がなく困り果てていたのだ。

以前はここにある遊園地の観覧車が

幸運のゴンドラとして

にぎわっていた時期もあったのだけど

それも一瞬のこと。

今では今すぐにでも壊れそうな危ない音を出しているのだ。

 

この遊園地を通して

白雪と再会したアーロンも

そして引きこもりだった白雪も

成長していくばかりか、

人間と獣人の架け橋になるべく

種族を越えて困難にともに立ち向かう姿は

読んでいて気持ちの良いものでした。

しかもアーロンの両親の思いが

最後叶うところなんかも良かったです!!

こんな遊園地が近くにあったら

乗り物には乗らなくても

ちょっとお庭を散歩したりしたくなるかもですね。

 

優しい気持ちに溢れた作品なので

ちょっと落ち込んだり、疲れていたり

そんな時に読むと和むかも〜!

 

H度ドキドキドキドキ

ストーリー度満月満月満月満月三日月

 

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