マスターズ前に去年のバンクーバーの試合のことを書こうと思ったのですが、マスターズ終わっちゃいました!!あせる

 

マスターズは新しいプログラム「二人でスローダンスを」で出場して、18人中5位でした!




動画はまた別の限定記事で紹介するとして、ここでは当日のメンタルのことを書きたいと思います。

 

なぜかというと、今回はかつてなく落ち着いた気持ちで試合にのぞめたから!

後から振り返ったときに参考になるし、自分を客観的に見るヒントになると思うので、自分の記録としてもここに残していきたいと思います。


(以下、私の心境が長々と続きます笑)

 

今回、試合当日は自分でもびっくりするくらいびっくりちょっとは緊張してないと逆にやばいんじゃ?と思うほど、気持ちが落ち着いていました。朝からずっと本番まで気持ちが一定でした。いつものドキドキ感があまりなくて。でもリラックスしすぎてる感じではなくて、試合直前も人とおしゃべりするより、じっと静かにしていたいなという気持ちでした。近くにいてくれた先生の口数が多く感じるくらいでした。

 

これまでの経験から、いくら気持ちが落ち着いているとはいっても、氷に乗ったら体が思い通りに動かないかもしれないし・・・と思ったのですが、直前の5分練習では、自分でもびっくりするほどちゃんとしたジャンプが跳べて(3連続はちょっと修正が必要になったけど)、スピンもステップも失敗なし。身体がいつも通り動いている感じでした。

 

いざ自分の番になってもう一度リンクに降りてもそれほど気持ちが浮つくことなく、コールされて先生と両手をギュッとにぎりあいました(これ、私のルーティンです)。いつもはそこで先生が「楽しんできて!」と送り出してくれるのですが、今回は「魅せてきて!」と言ってくれて、すごく嬉しかったです。気持ちも引き締まりました。あくまで大人スケーターのレベルですが、それが私のやりたいことだと思ったし、先生も私がそう思ってやっていることをわかってくれたと思ったからです。

 

で、演技はどうだったかというと…

 

アクセルとツイズルはミスしました。でも、練習通りの失敗のしかただったので納得のミスだったし、そこで気持ちはまったく折れませんでした。むしろそれ以外のところが自分で褒めたいと思える出来でした。

 

最初のレイバックでバランスを崩しそうになったけど、回りながら「がんばれ、自分!!」と耐えきったこと。苦手なセカンドループのコンビネーションがかつてない納得の感覚で跳べたこと。直前練習で微妙だった3連続がしっかり入ったこと。音を外さずに最後まで滑りきったこと。ステップで思い切り動けたこと。

 

ラストのポーズが本来とは反対方向になっちゃったけど(笑)、最後まで落ち着いて滑れたことが自分の満足感につながりましたおねがい

 

先生にも新しいプログラムで初戦にしてはまあまあよかったと言ってもらい、ジャッジさんからは、後半良く動いていてプレゼンテーションが伸びたと講評を頂きました。最終的には5位でしたが、中には私に1位をつけてくれたジャッジさんもいました。

 

 

なぜ、こんなに落ち着いていたのか…キョロキョロ

 


はっきり言って自分でもよくわからない(笑)

 

でも試合の数日前まではずっと緊張していました。

試合の2週間前。本番会場の東伏見の貸切練習に参加する機会がありました。貸切主が気をきかせてリハーサルのように曲かけしようと提案してくれ、1回目の曲かけは自分の番以外はジャッジ席でみんなの演技を見学というスタイルになりました。

練習とはいえ、いつもと違うリンクと雰囲気に緊張したのか、何とかまとまったけど、ちょっと小さい演技になってしまったなと思いました。見ていた人からもちょっとかたかったと言われ、貸切にきてくれていた(私の先生ではない)先生にも「もっと存在感がほしいですよねー」というコメントをいただいてしまいました。

そこで通常スタイルの2回目の曲かけは、1回目が悔しかった分思い切りやろうと思って滑りました。そこで、ミスはあったけど自分がやりたいことができた気がしました。気持ちが入ったし、思い切り身体を動かせたし、氷を押せたと思いました。そこで、私は「これが自分のやりたい演技だ」と気づきました。エレメンツをノーミスして完璧にやることより(もちろんそうなったら1番良いですが)、まずは音楽に合わせて体を思い切り動かしたい。そしたら、どんな演技をしても納得できる気がすると思いました。

 

そこからマスターズまでしばらく時間があったのに、しばらく緊張が続きました。どういう気持ちで本番にのぞむのがいいのか?を一生懸命考えてた気がします。去年効いた「試合は自分がどこまでできるかを試す場」と考えたり、気分が上がること、逆に下がることを考えたり、いろんなパターンをずっと考えていました。今から緊張してたら、本番には気持ちが疲れちゃうんじゃないかと心配になったりするほど笑

 

でもマスターズの数日前に突然そういう気持ちが消えました。いつものようにリンクで友達と練習していて、おもしろいことがあって笑って、その時、あ、私リラックスしているなと思いました。緊張消えたなって。

 

試合前日の貸切では全然思うような演技ができなかったけど、気持ちは変わることなく、不安は感じませんいた。やるぞー!みたいな気持ちになりすぎず、本番上手くいかなかったらどうしよう・・・という気持ちでもなく、試合は試合、練習はしてきたからもうそこで演技をやってみるしかない、という気持ちでした。

 

それでそのまま本番に突入したという感じです。

 

今まで緊張を経験してきたからこそ、今回のような気持ちもあるんだなと比べることができました。これから試合が続きますが(予定)、また今回と同じような気持ちでできる保証はまったくありません…。でもいろんな状態を知っているから、少しでも客観的になって、少しでも良いパフォーマンスができるよう、意識していきたいなと思います。