体調不良で書くことができなかった、今週のリハビリについて。


まず、月曜日。リハビリセンターで、PT(理学療法)、OT(作業療法)、心理療法のリハビリを受けてきました。


PTではバランス感覚を取り戻す訓練が続いています。

簡単なストレッチの後、四つん這いの姿勢から片手・片足を上げて30秒ほどバランスをとる訓練を、前回に引き続き行いました。この訓練では、低い重心でのバランス感覚を再度身につけさせるという目的があります。私は今週は全くできていなかったのですが、自宅でも同様のリハビリを継続的に行うことが大切です。

その後は、柔らかいウレタンマットを下に敷いて、その上を膝立ち歩きをする訓練。足や腰まわりの筋肉を強化すると同時に、やや高い重心でのバランス感覚を養う訓練です。何度やっても私はふらついてしまうので、何度も何度も繰り返し訓練をやってもらいました。脳出血で倒れて初めてでしょうか、この訓練を30分近く行ったため、膝が笑うほどプルプル震えてしまいました。バランスをとる筋力が衰えている証拠でしょう。

最後に立位の姿勢で、つま先を上げる、かかとを上げる、というのを繰り返し行いました。立位でもバランスをとることができるようになることが目的です。特につま先を上げてかかとで重心を取ることが私にはまだ難しいのですが、これも自宅で日々繰り返すリハビリの中で、身体に覚えさせないといけないなと思いました。


OTでは、字を書く訓練、それに付随して、腕・肩・首の筋力強化を行いました。

前回のリハビリで、筆記に必要な腕・肩の筋力が弱くなっていることを指摘されたためか、OTでは腕・肩・首の筋力強化、そして、硬くなっているこれら身体の筋が伸びるストレッチをやってもらいました。

ベッドに寝そべり、ダンベルを持ちながら、腕を上げたり下ろしたり。倒れる前までは意識していなかったのですが、筆記の際には腕、そして指の筋肉を相当使います。そうした筋力を30分以上かけて強化するトレーニングをやりました。


心理療法では、まず先週1週間の生活の様子を臨床心理士の先生に話しました。この1週間では、公的機関職員募集の話に思わず飛びついてしまい、夢中で応募書類を作ったものの、家族からストップをかけられて断念、その後精神的に落ち込んでしまったことがトピックとして挙げられました。その際、その機関のビッグネームに惹かれ、障害者としての働きやすさや自分自身の現在の調子などを省みることがなかったことが反省点でした。なぜ、我を忘れてその求人に飛びつき、求職活動を進めてしまったのか。私自身、所属する組織の規模や名前の大きさにのみ魅力を感じ、自分の全精力を注いでしまう傾向にあることがわかりました。臨床心理士の先生が仰るには、過去に組織の知名度・規模にのみ目がいってしまい、実務の部分に全く関心がなかったという患者さんがいらっしゃったそうです。就職時点ではそれでよかったのが、しばらくすると簡単な仕事しか任されない小さな自分と、組織の大きさ・名前の大きさとのギャップに悩まされてしまうようになったそうです。その後この患者さんは、以前にこのブログでも書いた「名前を取るか実を取るか」という問題に直面し、実を取らなかったことに後悔するようになったんだそうです。

「組織の名前で働くのが全てではない。本当のやりがいを求めて働くべきだ。」

臨床心理士の先生はそう仰いました。そして

「あなたの本当にやりたいことは何ですか。」

そう聞かれました。私は病気で倒れる前は営業の仕事がやりたかった。○○営業部との肩書きがついた部署にいたので(実際の仕事は営業ではなく内部管理の仕事でしたが、いずれ営業に回ることも可能なポジションでした。)私のやりたいことはすぐ近くにありました。業種も職種も組織の名前も、前に勤めていた会社は申し分ありませんでした。しかし、病気で倒れてしまい、話すことや書くこと、歩くことに不自由するようになり、とても営業の仕事ができるような身体ではなくなってしまいました。当時、私に与えられた内部管理の仕事でさえ、満足にできる状態ではなかったのです。私の「やりたかったこと」は「できないこと」に変わりました。そしてこのような身体を前提にして「やりたいこと」というのは、私には見つかっていません。再就職に向けての活動は、この不自由な身体を前提にしての「やりたいこと」を探すことから始めないといけないのかもしれません。

現時点での私の問題点として、第三者がいくら止めても(代表的なのがお母さん)、その言う事を聞かずに、思いつきで就職活動等を始めてしまうことを臨床心理士の先生にあげてもらいました。そこで今後、就職活動を含めてやりたいことが出てきたときは、まず一呼吸おいてから、①やりたいこと・今後実施したいことをノートに書く、②やりたいことをやるために工夫できること・準備できることをできるだけ細かくノートに書く、その結果を臨床心理士の先生のところに持っていき、本当に実行に移してもよいかお伺いをたてる、というステップを踏むようにとアドバイスしてもらいました。そして、お母さんの意見はちゃんと聞くこと(臨床心理士の先生によると、お母さんは私のことをずいぶん客観的にみることができているそうです。)、お母さんの意見に逆らうようなことはあまりしないこと、をアドバイスされました。夫婦喧嘩は心の面でいい影響を与えないそうです。ものすごいストレスになるとか。今の状況の私に、夫婦不和のストレスは耐えられないとのお話でした。



水曜日は、リハビリセンターで運動療法のリハビリを受けてきました。

エアロバイクや手漕ぎバイクでの持久力強化、マシンを使用しての腕・背中・お腹・脚の筋力強化、バランス機能をアップさせるための変則的なスクワットや腿上げ運動。運動療法の先生がフィットネスルームでのメニューを作成してくれたので、それに従っておよそ1時間のメニューを淡々とこなしました。このメニューに従っていれば、先生の指導を受けなくても、今後は一人でもトレーニングが可能であるとのお話をいただきました。次回からはプールでの水泳トレーニングに移行することになりました。私のようにバランス感覚が悪い人の場合、通常の運動では転倒の危険性がつきまとうのですが、水中ではバランスを失ったとしても水中なので安全です。また水泳は全身運動、有酸素運動になるので、全身のバランスよい筋力強化や持久力の強化が見込めます。



そして金曜日は、リハビリセンターでST(言語療法)のリハビリを受ける予定だったのですが、体調不良によりお休みさせてもらいました。