5月、娘は生まれて5ヶ月目をむかえ、すくすくと成長していました。

この頃には、ゴロゴロ寝返りをうつようになりました。

さほど大きな声を上げなかったのが、大きな声で「あー」とか「うー」とか言うようにもなりました。

新聞が大好きで(チラシも大好き)、新聞の記事やコラム(日本経済新聞の春秋欄)をよく読んで聞かせてあげていました。絵本がたくさんあればよいのですが、我が家には当時絵本が1冊しかなく、同じ本を毎回読んで聞かせるのは、さすがに娘も退屈するだろう、との判断で、毎日記事の内容が変わる新聞を読んで聞かせることにしたのです。

私が東京ドームで買ってきたジャイアンツの松本選手の背番号やたくさんのジャビットがプリントされたロンパースを着て、私と笑顔で写真に納まってくれました。(その写真はここにはアップロードできませんが。)


そしてこの頃、お母さんからもらった免疫が切れてきたのでしょうか。乾いた「コンコン」といった咳をするようになりました。熱はなかったのですが、万が一のことがあってはいけないと、小児科の先生に診てもらうことにしました。


風邪の初期症状、とのことで、咳止めの飲み薬を処方してもらいました。

娘は液体の薬をとても嫌がりました。この世の終わりかと言うくらい泣き叫び、バタバタ暴れまわります。まだ、さほど動けないので、暴れまわると言っても大したことはないのですが。

その次の日の明け方のことでした。

娘が咳をしていたのですが、その様子が少々おかしい。「コンコン」と咳をするものの、気管に何かが詰まったような、変な咳をしていました。苦しそうに。そんな咳をするのは、生まれて初めてだったので、私は深く眠っていたのですが、思わず起きてしまいました。あまり夜泣きをしない娘。夜中は比較的よく眠れる私だったのですが、なぜかこの時ばかりは起きてしまいました。しばらく、おかしな咳をする娘を、じっと見ていたのですが、次の瞬間

「ゴホン、ゴホン、ゲホッ」

仰向けに寝ていた娘の口から、何かが勢いよく飛び出しました。まるで止まっていた噴水が急に勢いよく出てきたかのようでした。その飛び出してきたものを触ると、少しぬるぬるしていて、色は透明に若干白濁したような感じ。私が起きる少し前に、お母さんのおっぱいを飲んでいたので、それが少し混じっていたのでしょう。娘が吐き出したものは、おっぱいの混じった痰でした。

これはまずい、ということになり、翌朝いちばんで娘を小児科に連れて行きました。

気管支炎とのことでした。

飲み薬は数種類あったのが倍近くに増え、粉薬(液体の薬に溶かして飲ませます)も追加されました。

痰を切りやすくする薬、咳止め、鼻を通りやすくする薬・・・。かかっている小児科の先生は、症状がひどくない限りは抗生剤などを処方することがなく、対処療法的な薬をたくさん出してくれました。

私も小さい頃は気管支が弱かったです。それが遺伝したのでしょうか。娘も気管支が弱い子のようです。


この時が、娘がはじめて風邪を引いた時だったのですが、その後、現在に至るまで、数日間調子が良かった日もあったのですが、ほぼ毎日風邪を引いているような状態です。

熱が高くなることはほとんどないのですが、咳はなかなかおさまりません。鼻水も出たり出なかったりの繰り返し。先日は目やにも出ていました。

かかりつけの小児科の先生はとても良い先生で、娘の症状をわかりやすく説明してくれます。人当たりの良い、とても穏やかな先生です。娘は予防接種の時の記憶があるからなのでしょうか。先生の顔を認識したとたん、火がついたかのように泣き出すのですが。


7月になった今、娘はどんどん成長してきています。


6月頃から離乳食を始めました。最初は重湯から。そして10倍くらいに薄めてすり潰して裏ごしをしたおかゆ。他には、和風だしで野菜(人参・じゃがいも・たまねぎ)を炊いた野菜スープ(具はすり潰して裏ごししてスープとは別に与えています)。最近では、塩抜きしてすり潰したしらす干し、鯛の刺身を茹でてすり潰したもの、などなどを食べてくれるようになりました。


そして、娘はハイハイをするようになりました。ハイハイといっても、お腹を床につけたままのズリ這いですが。

娘は家の扉をあけたりはまだできないので、ズリ這いできる範囲内の部屋の中だけですが、縦横無尽に行きかいます。特に、お母さんが脱いだままにしてあるスリッパ、扉が開かないように止めておくストッパーがお気に入りです。それらを見つけると、まるで獲物を発見したチーターのような目つきで、それらのものに向かって突進(ズリ這いで)していきます。

お気に入りと言えば、緩衝材として床の間に引いてあるマットをはがすのもお気に入りです。マットは20センチ四方の大きさのものをたくさん繋げて使っているのですが、それをはがすのが、娘のお気に入りらしいのです。そして、それを口の中に入れるのがいいみたいです。


早く、しゃべるようになってくれないかな、とよくお母さんと言っています。娘が何を考えているのか、早く知りたいです。何を考えて、スリッパを口にくわえようとしているのか、離乳食は嫌がらずに食べているけれども本当においしく食べているのか、何で笑っているのか、よくツボにはまってゲラゲラ笑うがその理由は何なのか、お母さんがどこかに言ってしまうとグズグズ泣き出すが何でお父さんじゃいけないのか、聞いてみたいことはたくさんあります。娘が言葉を覚えて、文章を話せるようになる頃には、これらの疑問点、娘はまったく覚えていないのでしょう。今、何とかして知りたいものです。