2011年7月から、とある金融機関の都内にある営業店の総務課で、総務・庶務の仕事をしています。障害者なので、障害者雇用枠で。健常者の方に比べ、勤務時間は短くしてもらっています。1年更新の嘱託契約です。昇給はありません。人事考課も異動もありません。今の会社にいる限り、入社時の給与で、同じ営業店で、退職まで働き続けることになります。

部署には一桁の人数しかいません。その人数で100人近い営業店の総務事務を一手に担っています。

私はこの業界は初めてだったのですが、私にできることを的確に見極めてもらい、業界未経験でも可能な仕事を割り振ってくれています。割り振られた仕事は、私が昔から苦手にしていた、日々の取引結果の精査、取引に伴い作成される書類・取引自体が法令・社内規定上、問題がないかをチェックする、来客対応などです。

上司、同僚、みんないい人たちで、障害を抱えているからと言っておっかなびっくりの対応ではなく、私の能力を過小評価することなく、できることはそれなりにしっかりさせてくれています。さりとて、障害に対する配慮がないわけではなく、私がやりたくてもできない力仕事、徒歩の移動が伴う仕事などは、やらずにいても文句を言われることはありません。電話応対も、私が会話に若干の苦労を感じていることを知ってか、あまり積極的に電話を取らなくても、放っておいてくれます。

ただ、毎日繰り返される定型作業(仕事)
、しかもそれがこれまで私が勤めてきた会社で最も苦手で嫌いだった、取引自体やそれに付随する各種書類の精査・検査・確認・不備の指摘・・・。朝から夕方まで嫌いで苦手な仕事が、毎日毎日続きます。昇給も昇進も、ましてや異動すらない。人事上の楽しみが全くなく、仕事に対するモチベーションが上がるどころか、保つのさえ難しいです。

また、雇用形態の違いも大きな壁のひとつであり、私のイライラに繋がっています。嘱託職員と正社員。もらえる仕事や情報などに格差がありすぎます。公私ともに。私はプライベートや業務外の交流・懇親を深めてほしい、とまでは思っていませんが、資格(正社員とそれ以外の人たち)
の違いによる区別が、あまりに大きいのではないかと思っています。今の時代、これくらいドライなのが当たり前なのかもしれませんし、立場をわきまえて控え目にした方がいいのでしょうし、あまり職場に多くを求めないのがいいのかも(理想を追い求め過ぎないっていうことかも)しれません。

就職難のこの時代、どんな雇用形態でも、仕事があり、少なくてもそれなりにお給料をいただけている。この現状に満足すべきなのかもしれませんが、私は満足できません。耐えられません。贅沢な悩みなんでしょうが、もっと人、お客様や同僚たちに頼りにされる、そういう風に仕事がしたい。できないこともあるが、できることもあるのだから、そこを見て半人前でもいいから組織の一員として、責任ある仕事を任せてほしい。

といったわけで、会社には内緒で、転職活動中です。これまでのキャリアが活かせれば良いのですが、必ずしもそれには拘らず、むしろ正社員での雇用を強く希望しています。障害のことをある程度理解してくれて、モチベーションが維持できて、世の中や組織、所属している皆さんに貢献ができる仕事を探しています。今、選考過程で私の方からは採用していただけることを強く望んでいる会社があるのですが、向こうの求めている人材と私がマッチするかどうか・・・。今週中、遅くとも来週中には、何らかの結論が出ると考えています。

この待機期間、私には耐えられないほど辛く苦しい時間となっています。



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