今の会社に就職して数ヶ月経った2011年8月終わり頃から、社会保険労務士の資格を取得すべく、都内の資格の学校に週2日のペースで通いはじめました。新しい物事を覚える、知識を習得するのは性にあっているのでしょうか。片道1時間弱の道程も苦にならず、せっせとコンスタントに通い続けていました。

講師の先生が大変わかりやすい講義をしてくださっている、そして何より非常に好感が持てる講師・講義・スタッフで、楽しんで勉強に励んでいました。

年が明け、転職願望が強烈に頭をもたげるようになり、4月には35歳になってしまうという焦りもあり、私のオフの活動は、転職活動にシフトしていきました。1月半ばには社会保険労務士の勉強は完全に中断。転職活動が一段落ついてから、勉強を再開しよう、2012年の合格を目指すのではなく、数年間のうちに合格して、その後指定講習を受講して、トータル3・4年くらいで社会保険労務士の資格を取得しようと、ギアチェンジしました。

社会保険労務士の勉強には大きく分けると、「労働保険」と「社会保険」の2つの分野で構成されていますが、ちょうど「労働保険」のインプット学習が終わったところでした。このまま終わってしまうのは、あまりにももったいない。資格という形にしたい。そう考えるので、ペースは鈍っても、勉強は続けていこうと思います。

社会保険労務士の勉強をはじめたきっかけは、よこしまなものでした。障害を抱えて、ただでさえ人に誇れるキャリアが残せていないのに、転職活動を進めるにあたって、武器となるものが何もない。短期間で転職活動の武器になるものがほしい。そう考えて、選択したのが、社会保険労務士という資格でした。

ただ、今の会社に入社してみて、実務上の資格というのは、最低限の知識を習得する為だけ、あるいは資格保有者だけに許された業務を営む為だけの道具・手段でしかない、ということに気がつきました。

今の会社の業界ははじめての経験でしたが、業界で働く人たちが当たり前に保有している資格を私は持っていました。その資格で得た知識をもとにして、バリバリ仕事ができると考えていました。ところが、資格取得の為に得た知識は、ある程度までしか役立たず、特に私に課せられた日常業務ではほとんど活用できていません。むしろ、業務をこなしていくなかで身をもって覚えた知識や経験が、その後の業務でも役に立っています。

社会保険労務士の資格についても、それを活かした仕事というのは、実際には資格を保有していることは当たり前で、それ以上に、日常業務で得られた周辺知識・経験がものを言うのでしょう。未経験の仕事を資格の知識だけでなんとかできるほど、実務は甘くないのではないでしょうか。

そうなると、薄っぺらい私のキャリアしか、転職活動においては武器にはならない、ということでしょうか。

どうしたら転職がうまくできるのか、正直わからなくなってきました。今後、どのようにキャリアを形成していったらよいのか。どのように残りの半生を歩んでいったらよいのか。

ただ、資格の勉強は好きです。知らない知識を身に付けて、その証を資格という形にする過程が好きです。仕事に活かすなどと考えず、趣味のひとつとして、資格の勉強・資格取得を考えていきたいと思います。



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