中学受験 思い付きメモ 補足②-自然や社会への興味 | 2022中学受験(息子)と2027中学受験(姪) -A stitch in time saves nine-

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2022中学受験を終了した男子を持つ父のブログ
淡々と息子の学習(主にテスト)の記録をつけていたブログです。
息子は開成・筑駒をはじめ受験校全てに合格しました。
現在は2027年組の姪っこの中学受験アドバイザーです。

中学受験総括記事の補足記事です

 

これまでの記事はこちら↓

中学受験総括①-項目の検討と前書き

中学受験総括②-開始時期と塾・校舎選び

中学受験総括③-塾の掛け持ちについて

中学受験総括④-6年開始から夏休み前まで(算数)

中学受験総括⑤-6年開始から夏休み前まで(国理社)

中学受験総括⑥-6年開始から夏休み前まで(1週間スケジュール)

中学受験総括⑦-6年夏休み

中学受験総括⑧-6年9月から12月(1週間スケジュール)

中学受験総括⑨-6年9月から12月(サンデーサピックス)

中学受験総括⑩-6年9月から12月(過去問)

中学受験総括⑪-6年9月から12月(平常・土特)

中学受験総括⑫-6年9月から12月(必須の模試と他塾模試の必要性)

中学受験総括⑬-6年冬期講習・正月特訓

 
 
メッセージで以下の項目の説明のご要望を頂きましたので、簡単に補足させて頂きます。
 
-社会の仕組みへの興味を持たせる働きかけは重要
-自然の成り立ちへの興味を持たせる働きかけは重要
 
今日はどちらかというと未就学児から低学年のお子さんをお持ちの方向けの記事になります。
 
本人の興味の重要性
 
どの科目でもそうかもしれませんが、とりわけ理科・社会は、そこで学ぶ事項に本人が興味を持てるかどうかで大きく成績が変わるものだと思います。
 
たとえば、都道府県から始まり、県庁所在地、河川、山地、湖沼、半島、湾、平野、盆地、島、農産物、工業地帯、世界遺産、国立公園・・・と地理分野だけでも覚えなければならないことは山ほどあります。歴史・公民も然りです。
 
また、理科も同様です。知識として暗記しなければならないことは、生物分野は特にかなりの分量になりますし、化学・地学分野も結構な量です。物理分野は暗記するべき知識は少ないですが、法則性を理解して、応用できるようにする必要があります(まあこれは他の分野にも言えますが)。
 
これらに興味を持てず、いやいやながら仕方なく暗記するのは非効率です。保護者の方も経験あるかと思いますが、興味を持てない事項をただひたすら暗記するのは辛いものです。
 
逆に幼い頃からこれらへの興味を持てれば、「暗記の時間」などを特別に設けることなく、子供は半ば「自動的」に覚え、理解できます。
 
 
親の働きかけの重要性
 
もちろん、そのようなある分野への興味というのは生来のものが大きいので、親の働きかけで左右できる部分は小さいかも知れません。例えば地図に全く興味のない子を地図帳好きにすることは難しいわけです。無理矢理地図帳を見せても好きになるものではありません。
 
しかしながら、仮に子供にある分野への興味を持つ素養があるのに、親が全く働きかけなければ、その分野への興味が顕在化し、伸ばすことができないかもしれません。例えば、潜在的には地理的なものへの興味を持つ素質があるにもかかわらず、自宅には地球儀や地図帳が一切ない、触れる機会がない、という状態だとすると、地理への興味が発現することは難しいですし、それを伸ばすこともできません。
 
従って、子供の興味を引き出すような親の働きかけはやはり重要だと思います。
 
ここで一つ忘れてはならないのは、強制しても意味はない、ということです。例えば地図帳を1日1時間必ず読め、などと言っても、それはつまらない勉強と同じで、自発的な興味を育むことにはなりません。あくまで親の働きかけは「潜在的に備わっている興味の種」に水をやり、肥料を与えて芽生えさせ、大きく育てることであり、そもそも種が植わっていない場合に無理矢理その種を作り出すことはできないと思います。
 
つまり、親の働きかけは空振りに終わることも多々あります。ただ、数多く空振りしないと、子供に備わっている興味の種は見つけることができないと思います。期待しすぎることなく、空振り上等で臨む必要があります。
 
 
具体的に何をするか
 
では具体的にどのようにその興味を見つけ、育んでいくかですが、これは各家庭により様々でしょう。我が家はよく言われるようなことしかやってませんでしたので、あまり目新しいことはないのですが、以下列挙していきます。
 
図鑑をフルセットでリビングに置く
 
ポイントは、子供が選んだ図鑑(例えば「昆虫」図鑑)だけを購入して置いておくのではなく、費用はかかりますがフルセットで揃えましょう。最初は昆虫しか読んでいなかったとしても、そこに置いてあれば、それ以外の図鑑にも興味を持って読み始めると思います。もちろんいつまでたっても手に取らないものもあると思いますが、それは仕方ありません。むしろ「ああこの分野には興味がないんだな」ということがわかると、それはそれで中学受験の時に重点的に勉強しなければならない分野が把握できるということは言えそうです。
我が家で購入したのは小学館の図鑑です。各出版社から出ているので、書店などでご覧になってお好みで決めて下さい。
 
地球儀・地図帳をリビングに置く
 
地球儀や地図帳をリビングに置いて、幼い頃はニュースなどで地方や外国が話題になったら一緒に確認したりしました。ある程度大きくなったら勝手に自分で調べ始めました。
 

 

 

地図帳はやはり安定の帝国書院です。サピでは4年生からサピ校舎で販売される指定のアトラスを使いますが、世界地理が薄いです(まあ中学受験の範囲にはほぼ入っていないので当然ですが)。国際的なニュースも多いですし、最近は世界地理に関する入試問題もよく見ます。世界地理も十分カバーしている地図帳を準備したいですね。

子供に興味を持たせるという点では、しゃべる地球儀もありだと思います。ただ、若干高いですので、普通の地球儀でも全然問題ないです。
 
歴史漫画をリビングに置く
 
これもベタですが、歴史漫画は低学年のうちからリビングに置いておきました。息子の場合はすぐに興味を持って全巻読破していました。
歴史漫画も色々な出版社から出ていますので、書店でお好みで選べばいいと思います。我が家は角川版でしたが、他の出版社のものより一回り小さいので、息子の手に取りやすかったかなと思います。
 
ニュースを一緒に見る
 
社会の仕組みへの興味の発現のためには、ニュースを一緒に見て、それについて親子で会話するのはやはり意味があるのかなと思います。
 
小さいうちは意味が分かるニュースは少ないかも知れません。天気予報くらいしかわからない可能性はあります。しかし天気予報だけでも情報の宝庫です。地名、各地の気温、天気図、降水確率、桜前線などなど。
 
また、高学年になってからもニュースは一緒に見ていました。公民分野を履修してからは、わかることが増えたからか政治・経済・国際のニュースも特に興味を持ってみるようになりました。私や家内も補足的な解説を加えたりしていました。
 
ちなみに子供新聞的なものは我が家は結局取りませんでした。本人としては私たちが普段読んでいる新聞を読めばいいと思ったそうです。漢字はかなり得意でしたので、中学年の頃にはつまみ食い的にですが家でとっている新聞を読んでいました。最近はウクライナ情勢が気になるのか、かなりじっくりと読んでいます。
 
動物園・博物館など
 
これもよく言われることですが、動物園、水族館、博物館はよく行きました。
 
特に受験勉強が本格化するくらいまでは国立科学博物館の友の会に入って、足繁く通いました。科学博物館は本当に幅広い展示があって、息子がどのようなものに興味を持つのかがわかりましたし、息子の興味を育んでくれたと思います。足を向けて寝られません(笑)。
 

 

科学博物館の売店も息子の知的好奇心をくすぐるグッズが沢山売っているので、ついつい財布の紐を緩めてしまいがちになります。だいたい家内に怒られますが(笑)。

 

コロナ流行後は勉強が忙しくなったこともあり殆ど行ってませんが、春休みくらいに久々に行きたいと言っていますので、お礼参りも兼ねて行きたいですね。

 
図書館に毎週行く
 
図書館にはほぼ毎週のように行っていました。そこで好きな本を借りて読むのは、息子の興味を育むのに非常に役立ったのは間違いないです。低学年くらいまでは子供の本エリア限定で本を探していましたが、小学校の中学年くらいからは、自分の興味のある分野の大人向けの書棚で勝手に本を探していました。
 
ポイントは、本人に自由に本を選ばせることです。もちろん「これどう?」などと勧めることはしますが、強制はしません。本を読むことは楽しいことだ、と思ってもらうのがまず第一で、興味のない本を無理矢理読ませるのは逆効果になるというのが私の考えです。
 
自然に触れる機会を多くつくる
 
本当にベタな話しばかりなのですが、コロナ禍が開始するまでは、よく大きい公園などに遊びに行きました。キャッチボールをしたり、遊具で遊んだりしながら、四季の自然に肌で触れるというのは大切だと思います。木々の様子や、どのような野鳥や虫がいるか、などに直接触れる機会は都会に住んでいるとなかなか得られないこともあるので、意識してそのような機会を作りました。
 
 
振り返って
 
息子の場合は、我々からの働きかけもあり、首尾良く中学受験で必要となる分野への興味が発現し、無理なくその知識を深めることができたと思います。
 
理社に関しては、例えば参考書を読むとか問題集を解くなどの勉強としての先取りは一切していませんでしたが、4年生の最初から入試本番まで成績はずっと安定していました。今にして思えば、本人が幼少時から興味を持って得ていた知識や理解が、図らずも先取りと同じような効用をもたらしていたのかなとも思います。
 
ただ、それでも空振りに終わったものも多々あります。購入してはみたものの、殆ど見向きもしなかったというものも多いです。でも結局与えてみないと分からないのですから、多少の出費は覚悟してとりあえず良さそうなものは与えてみる、興味ないなら仕方ない、という感じで行けばいいのではないでしょうか。
 

 

 

 

 

 

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↓これまでに書いた低学年~5年生くらいまでに使用した家庭学習用問題集に関する記事です。

 

5年生で取り組んだ問題集 算数編

 
 
 
 
 
 
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実際に使用してお勧めできる参考書・問題集