受験勉強のモチベーション-塾仲間を大切に- | 2022中学受験(息子)と2027中学受験(姪) -A stitch in time saves nine-

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2022中学受験を終了した男子を持つ父のブログ
淡々と息子の学習(主にテスト)の記録をつけていたブログです。
息子は開成・筑駒をはじめ受験校全てに合格しました。
現在は2027年組の姪っこの中学受験アドバイザーです。

メッセージでご質問頂いた中で、「どうしたら子供の勉強のモチベーションが上がるでしょうか」というものがありました。

 

この点については、中学受験思い付きメモ⑦で、保護者としてできることについてちょっと書きました(↓)。あまり参考になるかはわかりませんが。

 

 

しかし、改めて考えてみると、保護者としてできることにフォーカスし過ぎていて、大事なことを書いていませんでした。まあ色々な記事で書いていることなのですが、改めて補足したいと思います。

 

塾仲間の存在

 

息子の受験期間中、息子の勉強のモチベーションに大きな影響を与えていたのは、「サピ仲間の存在」です。

 

サピックスではテストの成績によりコースが変動しますし、休み時間がないので友達ができにくいと言われることもあります。そのような面は確かにあると思います。

 

ただ、3年間も通っていると、そうはいっても友達はできていくものです。高学年になってくると、成績もだいぶ固定化してきますし、6年の秋からは志望校別のSSもスタートしますので、多くて週に4回長時間一緒に勉強する仲間ができます。

 

特にSSのコースが同じ仲間は、同じ志望校を目指すという共通の目標があります。もちろん一面においてはライバルなのですが、相手を蹴落として自分だけ合格しよう、という感情にはなりません。一緒に皆で合格しよう!となるのが、通常の小学生でしょう。

 

 

「自分の受験」にするための大事な要素

 

受験に成功するために必要なこととして、受験を「親の受験」ではなく「自分の受験」とするべきとよく言われます。この「自分の受験」とするために必要なのは本人の「この学校に合格したい」という気持ちでしょう。

 

ではどうしたら「この学校に合格したい」と思うのでしょう?もちろん、文化祭などで実際に学校を見学したり、学校説明会や資料などから、楽しそうな学校だな、入学したいな、と思うこともあるでしょう。

 

ただ、コロナで学校を見学する機会が少なくなったことも影響し、なかなかそれだけでは「この学校に入学したい」と強く思う気持ちになることは難しい場合もあるように思います。

 

そのような中、志望校に強く合格したい、と思うのは、「あの学校で学校生活を送りたい」ではなく「あの学校で、『塾仲間達と一緒に』学校生活を送りたい」だと思うのです。

 

息子もそうでした。6年の最初の頃からか、サピの友達たちと一緒に開成や筑駒に行きたい!と口にするようになりました。優秀な仲間に恵まれていたこともあり、その仲間達に置いて行かれないようにするために勉強しなければ、と思ったそうです。これが勉強へのモチベーションの一つになっていたと思います。

 

息子はサピの授業を楽しく受講できるタイプでしたが、その楽しさというのは、多分に塾仲間と一緒に受講していることの楽しさだったと思います。例えば、同じ内容を個別指導や家庭教師などでマンツーマンでやっていても、それほど楽しくは勉強できなかったでしょう。

 

親は邪魔しないこと

 

このように、私は子供と塾仲間との関係はとても大切だと考えています。塾に通う理由の大半はそこにあるとすら思います。

 

そして、この関係を醸成するために親としてできることは、「できるだけ邪魔をしないこと」です。サピの友達と交流する時間は、多少なりとも大目に見てあげて下さい。サピは休み時間がないので、サピ終了後が自由に話せる交流の時間なのです。

 

例えば、終わったら塾の友達とくっちゃべってないで早く帰ってこい、と言うのではなく、少しは話してもいいけど10分までね、とか、あまり遅くならない範囲で許してあげて欲しいと思います。途中まで一緒に帰ってくる友達がいればいいですけどね。

 

また、サピの終了時にサピの受付付近まで親が迎えに行って、友達と話すまもなく速攻で子供を連れ去る(笑)方もいらっしゃると思います。もちろん低学年のうちは防犯上の理由もあるのでそれでいいと思いますが、ある程度高学年になったら、サピまで迎えに行くとしても、ちょっと離れたところで待ち合わせるなど、友達との交流をする余地を残してあげて欲しいと思います。

 

まとめ

 

息子は本当にサピ仲間に恵まれました。多くは息子から話を聞いただけではありますが、勉強面で優秀なのはもちろんなのですが、キャラクター的にも面白い子ばかりで、楽しいサピ生活を送れたようです。もちろん、同じ学校に入学した子、違う学校に入学した子と分かれましたが、今でも交流は続いているようです。それぞれの学校の文化祭に行くよ、みたいな話をしているようですね。

 

繰り返しになりますが、サピックスやその他進学塾の大きな効用の一つは、同じ目標を持つ優秀な仲間ができる、というところにあると思います。なので、保護者の方は、できる限りサピ仲間、塾仲間との交流の時間は多く持てるように配慮して頂ければと思います。それが「親の受験」から「自分の受験」になる一つの大きな要素になると思います。

 

 

 

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我が家の中学受験総括記事はこちらです↓

中学受験総括①-項目の検討と前書き

中学受験総括②-開始時期と塾・校舎選び

中学受験総括③-塾の掛け持ちについて

中学受験総括④-6年開始から夏休み前まで(算数)

中学受験総括⑤-6年開始から夏休み前まで(国理社)

中学受験総括⑥-6年開始から夏休み前まで(1週間スケジュール)

中学受験総括⑦-6年夏休み

中学受験総括⑧-6年9月から12月(1週間スケジュール)

中学受験総括⑨-6年9月から12月(サンデーサピックス)

中学受験総括⑩-6年9月から12月(過去問)

中学受験総括⑪-6年9月から12月(平常・土特)

中学受験総括⑫-6年9月から12月(必須の模試と他塾模試の必要性)

中学受験総括⑬-6年冬期講習・正月特訓

中学受験総括⑭-6年1月の家庭学習(総論・算数)

中学受験総括⑮-6年1月の家庭学習(国理社)

中学受験総括⑯-入試前日

中学受験総括⑰-前泊について

中学受験総括⑱(最終回)-中学受験 思い付きメモ

中学受験思い付きメモ 補足①-プラスαについて

中学受験思い付きメモ 補足②-自然・社会への興味

中学受験思い付きメモ 補足③-辞書・辞典

中学受験思いつきメモ 補足④-『中学への算数』の使い方

中学受験思いつきメモ 補足⑤-保護者の留意点その1

中学受験思いつきメモ 補足⑥-アンガーマネジメント

中学受験思いつきメモ 補足⑦-子供のやる気を引き出す

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A3プリンタ導入のススメ【アップデート】

 

↓これまでに書いた低学年~5年生くらいまでに使用した家庭学習用問題集に関する記事です。

5年生で取り組んだ問題集 算数編

東京出版 算数「ステップアップ演習」

5年生で取り組んだ問題集 国語編

【レビュー】「中学受験国語 選択肢問題の徹底攻略」

5年生で取り組んだ問題集 理科・社会編

低学年時に使った問題集 算数編

5才頃からのパズル本

 

↓社会科を得意とする子向けに、さらに一歩先に行くためオススメの本の紹介です。

社会科でさらに一歩先行く資料集・読み物 歴史編

社会科でさらに一歩先行く資料集・読み物 公民編

 

↓以下は主に6年生向けのオススメ問題集に関する記事です。

英俊社『合格トレイン 理科計算問題』はオススメ

東京出版『図形の必勝手筋』はオススメ

東京出版『必ず解きたい算数の100問』

『記述問題の徹底攻略』シリーズの使い方

 

↓以下は幼少時のオススメ知育玩具などに関する記事です。

幼少時の知育玩具や教材(就学前①)

幼少時の知育玩具や教材(就学前②)

幼少時の知育玩具や教材(就学前③)

 

↓『本気で考える渋幕対策』シリーズです。

本気で考える渋幕対策①-算数編-

本気で考える渋幕対策②-国語編前編-

本気で考える渋幕対策③-国語編後編-

本気で考える渋幕対策④-理科編前編-

本気で考える渋幕対策⑤-理科編後編-

本気で考える渋幕対策⑥-社会編前編-

本気で考える渋幕対策⑦-社会編中編-

本気で考える渋幕対策⑧-社会編後編-

本気で考える渋幕対策⑨-ギリギリ合格を狙う場合-

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