昨日の「関心・意欲・態度」の評価はすべての教科に共通する評価項目でした。
しかし、今回の「話す・聞く」は国語科独特の評価項目です。
他の教科は「関心・意欲・態度」「知識・理解」「技能」「表現」の四項目。
しかし、国語は「関心・意欲・態度」「話す・聞く」「書く」「読む」「伝統的な国語文化と国語の特質に関する事項」の五項目に分けられています。
「話す・聞く」は「上手に話したり聞いたりする力」のことです。
スピーチやプレゼンテーションで上手に話す力、話し合いをうまく進めたり考えを広げたりする力です。
評価の対象となる授業は「スピーチ」「プレゼンテーション」「話し合い」に加えて「聞き取りテスト」などです。
国語のテストで聞き取りテストを行う学校は、その聞き取りテストの点数がこの評価に大きくかかわります。
この評価の課題は「評価対象となる項目の少なさ」にあります。
思い出してみてください。中学校の国語の授業でスピーチって何回やりましたか?
年間で一回か二回しかなかったのではないでしょうか。
つまり、一回のスピーチでこの評価が大きく決まってしまうというところが、この評価の難点です。
ですので、中学生のお子さんをもつ保護者は「スピーチのテストは大事にしなさい。」と教えてあげてください。
スピーチの良しあしは、その授業者の意図によっても違います。
スピーチの評価対象となるものは「声の出し方」「視覚情報」「原稿の構成力」の大きく4つです。
声の出し方は、声を聞こえるようにはっきり出しているか、強弱や抑揚を使えているか、などです。中学一年生ではこの部分を多くみられることが多いです。
視覚情報は、身振り手振りや姿勢のほか、プレゼンテーションで見せる資料の見やすさなども評価されます。
原稿の構成力は、序論・本論・結論と話す順番を意識できているか、根拠は明確かなどがあげられます。
あまり評価を勉強していない先生は、とにかく「声の出し方」だけを3年間評価してしまう傾向にあります。
勉強している先生は、資料を準備させたり構成を教えてくれたりして、そこの評価もしてくれます。
この評価を上げたい場合は
・まずは堂々としゃべること。
・資料を準備する場合は、資料をたくさん準備すること。一つのものを説明するのにも、ただ話すだけでなくいろんな写真を見せたり、話すことを文字に起こして見せたりすること。
・構成を教えてくれた時には、その構成にしたがって話すこと。
・そして何より、一回のスピーチに全力を込めること。本番前に何回も練習すること。
を意識してください。
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