子供の呼び捨ては注意するべき? | ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!
夏休みの間に開かれるサマーホリデーのスタッフをしています。
障碍のある小学生から高校生の子供達が1日を友だちと遊びながら楽しく過ごせるようにボランティアやスタッフが朝から夕方まで頑張っています。
各子供の障碍について気をつかう事もありますが、近所の子供達と遊ぶのと基本的には変わりません。
毎日反省会もあります。
そこで、先日みんなで頭を悩ませた事があります。
子供達が若い大学生のボランティア男子を大声で「わかばやしぃ~~!」と呼び捨てにするのです。
注意するのかどうかの議論で残業になりました。
彼の名前はワカバヤシではありません。
お笑い芸人に似ているので子供達が面白がってそう呼ぶのです。
「呼び捨てにするのはよくない。注意するべきだ」というご意見。
だが、「わかばやし」に「サン」付けもヘン。
「うんこ」とあだ名がついたら「うんこさんと呼べ」と言える?。
ぐるぐる果てしない議論。
しかし、それはヤボと言うもん。
子供の言葉遊びを行儀が悪いと止めるのは、子供心にも決して納得いく物ではないでしょう。
子供に止めるように納得させるにはより面白いギャグをかますしかないのです。

大人は気がつくと様々な事を「統一化」「マニュアル化」しようとします。
子供に正しい事と間違った事を教える為に。
それぞれの子供の状況も顧みず「平等」に扱う為に。

私の世代は「ドリフ」や「ひょうきん族」で育ちました。
大人が「教育上よろしくない」と太鼓判を押す事は子供にとってはヤボの骨頂であり、面白さへの公的認定に等しかった。
「呼び捨てはよくないよ」という大人の矯正の強制は
子供にとっては的外れもいいとこの指摘なのです。

中学生のとき、部活の先輩を「や~まじぃ~!」と大声で呼び捨てにしていた私。
私はその先輩が大好きでした。
30年近く経った今会えば私はちゃんと「先輩、お元気ですか?お久しぶりです」と言うでしょう。
あたりまえやないの。
呼び捨てにする事はもう全然面白い事ではなくなったから。
あの時「先輩を呼び捨てにするのは良くないよ」ともっともらしく言う人がいたなら
私はきっとこれっぽっちの反省もなく、シャレのわからないドヤ顔の相手に憎しみしか抱かなかったことでしょう。

「わかばやし」は特に女子に大人気です。
「わかばやしぃ~~♪♥!」と抱きついて?殴り掛かって?来る女子に翻弄されるその姿は「猛獣肉食系女子小学生」に食われかけてる「インパラのような草食系お兄さん」。
まさに女子が強いと言われる今の世相が今後も続く事を裏付けるようでした。