ミロス・フォアマン監督  死去 | 翡翠のブログ

翡翠のブログ

映画、フィギュアスケートなどについて。
浅田真央さん応援してます。読者登録についてはブログを書いてない方は承認していません。よろしくお願いします。

 映画『カッコーの巣の上で 』や『アマデウス 』などを手掛けたミロス・フォアマン 監督が14日(現地時間)、

コネチカット州ウォーレンにある自宅近くの病院で亡くなった。

86歳だった。The Hollywood Reporter などが報じている。


アカデミー賞8部門受賞『アマデウス』【画像】



 フォアマン監督はチェコスロバキア出身で、プラハにある国立映画学校で学び、

その後は東欧を代表する映画監督として活躍。『ブロンドの恋』(1965・日本未公開)や『火事だよ!カワイ子ちゃん』(1967・日本未公開)でアカデミー外国語映画賞にノミネートされたこともある。


 しかし、1968年に起きたチェコ事件(ソ連・東欧の軍事介入による自由化弾圧)をきっかけに、
アメリカに移住。


同地で、ジャック・ニコルソン 主演で精神病院が舞台の『カッコーの巣の上で』(1975)や、
作曲家モーツァルトの生涯を描いた『アマデウス』(1984)といった名作を手掛け、
それぞれアカデミー賞5部門受賞、8部門受賞と高い評価を得る。
1979年にはアメリカの市民権を獲得していた。(編集部・石神恵美子)



「カッコーの巣の上で」
「アマデウス」
どちらも映画としてとても良かったです。



特に「カッコーの巣の上で」は、公開当時、
十代で、内容の予備知識が全くない状態で見たので
衝撃が強かったし、感動が深く思い出に残る作品です。


カッコーの巣の上で

公開:
1976/4/3

監督:ミロス・フォアマン

出演者:ジャック・ニコルソン

製作国:アメリカ合衆国




マクマーフィ(ジャック・ニコルソン)と
チーフ・ブロムデン


二人がとても良かったです












以下はネットより~~~

あらすじ
10秒でわかる『カッコーの巣の上で刑務刑務所行きを逃れ、病状を偽って精神病院に入院してきた男が、
患者の人間性まで統制しようとしている病院に反抗し、自由を勝ち取ろうともがく映画。




ネタバレ注意『カッコーの巣の上で』のあらすじまとめ

マクマーフィーは刑務所行きを免れるため、症状を偽り、精神病院に入院してきた。

毎日決められた薬を飲まなければならないのだが、それを飲んだフリをしてごまかし、婦長の決めたルールに反抗的な態度をとっていく。



グループセラピーなど意味がない。


たまにはワールドシリーズの野球観戦をさせてくれなど意見を出し、多数決をほかの患者から求めたりするが、最初はほかの患者は賛同しなかった。


マクマーフィーは耳の聞こえないインディアンのチーフにかまい、一緒にバスケットボールをさせたり、みんなとタバコをかけてトランプ賭博をしたりして、徐々にほかの患者と仲良くなっていく。


マクマーフィーは自分達で行動しないほかの患者に苛立ち、目の前で持ち上がりそうもない水飲み台を持ち上げようとする。みんなは無理だと決めかねていたが、マクマーフィーは必死になって持ち上げようとし、チャレンジしないやつらに無言の鉄槌をかました。努力はしたぜ。と。

その姿を見ていた彼らは徐々にマクマーフィーの味方をするようになる。

マクマーフィーは看守からバスを奪い、彼らをつれて外の世界へ逃げ出す。そして、船を借り、女を連れ一緒に釣りに向かった。彼らは今までにない楽しさに触れ、自分で行動することを楽しんでいく。しかし、こうしたマクマーフィーの行動は管理主義的な婦長の逆鱗に触れ、マクマーフィーは病院から出られなくなってしまう。


何日間拘束されても婦長の意向しだいでここを出ることが出来ないことがわかったマクマーフィーは失望し、婦長に物言いをするが、その意見の途中、ほかの患者が暴れてしまいその患者を止めようとしたマクマーフィーも一緒におしおきを受けなければならなくなった。電気けいれん療法の順番を待っている際、しゃべることが出来ないはずのインディアン、チーフと一緒に順番を待っていたが、実は彼が話すことが出来ることがわかり、マクマーフィーは一緒に脱走をしないかと提案をする。

しかし、いざ脱出をしようと持ちかけると、自分はマクマーフィーのように大きな人間ではないとその誘いを断る。

クリスマスの日。マクマーフィーは女を連れ込み、酒を持ち込ませ、ドンちゃん騒ぎをした。コレでこの病院ともおさらばだと最後の宴を楽しんでいたマクマーフィーだったが、患者の一人であるビリーがマクマーフィーが連れ込んだ女の一人を好いていることに気が付き、マクマーフィーは別れの挨拶だと、女をビリーにあてがってやる。その行為を待っている最中、マクマーフィーは不覚にも眠ってしまい、気が付けば朝。脱走の計画は無駄になってしまった。

翌朝、ドンちゃん騒ぎをしていたことが婦長にばれてしまい、女性とベッドで裸で寝ていたビリーは婦長に激しく糾弾され、母親につげ口をしなければならないと脅される。そのことに非常にショックを受けたビリーは看護婦の目を盗んで刃物で自分を傷つけ自殺してしまう。マクマーフィーはビリーを人一倍可愛がっていたこともあり、激昂し、婦長の首を絞める。

もう少しで絞め殺すまで行ったマクマーフィーだったが、途中で看守の邪魔が入り、別の患者と隔離されてしまった。

チーフはその一連を見て、この場所を逃げ出す覚悟を決めてマクマーフィーが元に戻ってくるのを待っていたが、戻ってきたマクマーフィーはロボトミー手術を受けさせられ、もはや廃人同然の形となってしまっていた。

チーフは悲しみ、このままここに残しては置けないと、廃人になってしまったマクマーフィーを窒息死させ、マクマーフィーが以前持ち上げようとしていた水飲み台を持ち上げ、窓を破壊し、精神病院を脱走する。

(転載終了)
*ネットではおおむね高評価ですが、
期待しすぎてイマイチだった、どこに感動すればいいのか、という
感想もありました。

でも私は何がどう、とは言葉でなかなかいい表しにくいけれど、
何かしら「人間の尊厳」のようなものを突き付けられたような気がして、
厳しいけれど、何か希望の持てる終わり方だと感じました。


希望というのも違うのかなあ・・・。
本当は残酷で絶望的なのかもしれないし、
なのに何故かあのラストは、感動に打ち震えるのです。



看護婦長(師長)の、自分の信念と正義に従い
支配する姿は、しかし看護する側からすれば
「正しい」のかもしれません。
息が詰まりそうな規則でも、それが患者のため、と信じる婦長は
一見、悪役ですがこういう人は実際にいそうです。

その、かたくなさが一人の患者を死に追い詰めてしまうのですが・・・。

一応、精神病院が舞台となっていますが、これは
喩えであって、社会の色んな場所に置き換えて考えられもすると
思いました。


この中で特に出色は、チーフでした。
私はとても好きだなあ。

大男のチーフが悠々とバスケットボールをする様は
何かしら心を湧き立たせるものがありました。





最後の決断は
人によっては否定的かもしれません。

しかし私はこれで良かった、と
思いました。


とにかく「人間」を描く熱意が強く感じられ、
私にとっては魂が揺さぶられるような作品でした。