弘法大師にまつわる話
(その2)(以下引用)
四、秦楽寺の七不思議
秦楽寺の池は弘法大師が造られたという話はすでに書きましたが、ほかに七つの不思議なことがあるとの言い伝えがあります。
一、阿字池はいずれの方向から見ても地形の全部が見られず、ひとすみだけは見えないということです。
二、阿字池は百日の干ばつでも、水が絶えてかれたことがないそうです。
三、池中には藻や浮草が生じないということです。
四、木の葉が浮かばないそうです。
五、ヒルが住まないといわれます。
六、かえるが鳴かないそうです。弘法大師が修行中やかましいので、鳴くことを封じたといいます。
七、池水が田の水より少し目方が軽いそうです。
みなさんも一度現地を訪れて試してみてはいかがでしょう。
(『大和の伝説』高田十郎編より)