子どもが関連した事件が大きく社会を動かす事がありました。
もう20年程前の事です。
其のころ、子どもを守る為のワークショップのファシリテータ-を始めたのです
子どもの権利についてです。利害が絡む大人の世界の権利ではなく、生存権です
其の中で「安心」「自信」「自由」の気持ちで良いんだと伝えました
感情の物差しで自分の権利を守る事を身につける為のワークショップです。
決して押し付けません
安心の反対は不安、恐怖、
自信の反対は 無力感
自由の反対は 選択肢が無いと言う事です
しかし、反対の事をイメージする事は私達の言葉としては伝えません
ワークショップで感じながらそれぞれ子どもの心の中に留めて行く作業の手伝いです
いじめをしてる子 されてる子 虐待にあって来た子 摂食障害の子
性被害にあっているかも解らない子たち
被害に遭っているかも解らない子達や
此れから被害に遭いそうになった時に思い出してもらう為に色んな学校に行って来ました
安心 自信 自由は 欲求の順位でいうと
自由の感覚が一番得難い感覚だと言えます
大人でさえ其の定義を一言で言えないでしょう
シュタイナー教育では21歳で選択をするスキルや仕組みが解り
其の年齢が成人年齢であるそうです(7年毎×3)
人は選択して生き続ける生き物です。(しかし、自覚して選択して生きている人はあまり居ません)
そして全く選択出来ない事は苦痛であり、束縛であり、其の中から解放されたいと思うものなのです
子ども達には
「自分で選択出来たら満足出来、自信がでてくるような気持ちに成る」
「選んだ事が間違えであったら、選び直す事も選択も出来る」
(シュタイナーでは選び直す事も出来るスキルを持てる事が成人の目安であると言われて居ます。)
「自由が選択する事である」と言う教育を大人も全く受けているわけでは無いのに、
この10年でいきなり「情報」と言う大きな波がやって来ました。
情報が多過ぎて選択肢が果てしない。。
今、自分を解放する「自由」に行きつく事がなんと困難であるか?と思っていた矢先、
昨日NHKの白熱コロンバス大の講義を見ました。
シート アイエンガー教授のお話です。
彼女は3歳から弱視、高校生に成る頃には完全に視力を失いました
インドからの移民で 敬虔なシーク教徒の御両親の元、結婚も親の選んだ相手という
伝統的な生き方に様々な葛藤を感じつつ
多くの選択肢のある自由な国アメリカで生きていらっしゃいます。
先生も情報の多過ぎる弊害を話されていました。
選択が有る自由が赦されているのに其の選択肢が多いと言うのは
荒波の中で溺れているのと同じでしょう。。私もそう思って来ました。
詳しくは放送をご覧に成る事をお勧めしますが、先生の講義内容です。
情報が多い事のマイナス
①現状維持をしてしまう(進める事が出来ない、停滞)
②利益に反する
③満足出来ない
選択出来ない原因
①記憶力の限界
②僅かな差異が解り難い
③個性的な選択をしようとする
情報の対処法
①省く 余分な事は割愛
②溢れる選択肢を分類する
③複雑さを整理する
選んだ事に自信を持ちたいものです
其の為にはこだわる「技術」を身につける事
選択する事を意識する事
具体的には自分が選択したすべてを一週間分貯めて書き置いてその見直しをする事だそうです。
其の中で他の人に任せられる事を半分省き、
其の中でベストを尽くして満足であった事
ベストを尽くして尚不満で有った事を分類します
其の中でどの選択が自分を高めたか?と言う事を振り返るそうです
そうすると自分の方向性が見えて来るとの事
此の作業を一年に一度した方が良いそうです
(商売人の棚卸しみたいな事ですね。。)
つい何年か前に流行った断捨離に似ていると思ったのは私だけでしょうか。。。
選択にこだわりを持って選択の技術を身につけることは
やはり、
自分を解放する事、
自由にする事であると改めて思っています。。
次の先生のお話は最終回です~
選択と幸福についてだそうです。。
是非お見逃し無く!!