人っていうのは
身の程を知らない。
ついつい
知らないうちに
体に無理を強いてしまう。


どうせ無理をするなら
嬉々としていたい。
だけど大抵の無理は
何処かに歪みがあるから
不自然なんだ。



この時期に雨が降るのは
自然なこと。
寒暖差や天候の乱れに適応するのは
必要なこと。


緊急事態宣言や
まん延防止措置の
期限が延長となったことで、
人としては
不自然な日々が延びてしまった。


今年に入って
不調を免れて来た体にも
歪みが出てしまった。


腰が痛む。
ギックリ腰が
じわじわやって来たようだ。


金属疲労のように
腰から段々と太腿へ
こわばりが広がり落ちてきた。


病院に行こう。
Google地図から整形外科を探して
初めての場所で診察を受けた。


レントゲンでは異常なし。
リハビリ担当のお見立てによると、
介助や日常的動作で
首がやや左に傾いて右肩が緊張し、
胸のあたりの背骨の動きが弱く、
右腰に緊張が強く出ているとのことだった。


左の口角をあげて
鎖骨を上に持ち上げるように息を吸い、
息を止めて
左肩と右腰を床に押し付けるように
と動作を教えられた。
動き出す前の準備として行えば、
そのクセを緩和するのだそうだ。


自分の歪みを
自分で把握できるほど
人は自然ではない。


気づかずに
頑張ってしまうんだ。


痛みや不調は
自然な体の反応なのだ。


そう。
この時期の雨のように。


大気も均衡を保とうとして
気圧が入り乱れる。
人も心と身体が
微妙にズレてしまうのを
戻そうとして痛むんだ。


リハビリ担当の人は
息子がいたらこれ位かと
思うような若さだった。
日々100歳から数えたほうが
早い人ばかりと過ごしている私には
意外なほど新鮮だった。


病院に向かう途中に見かけた、
並木の切株。
新しい葉っぱが蔦となって被さり、
地面には草花が賑やかに茂っていた。


あらゆる世代や
あらゆる生き物と
交わることこそ
自然な営み。


コロナ禍で
分断や隔離、
孤立化が進むのは辛い。


遠隔でも
せめて小さなコミュニティが
機能していけますように。。。













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