静かに梅雨が始まった。
梅雨というのは概念だから、
その定義に見合ったときに
後付で梅雨入りと宣言される。
無くても良い宣言だが、
無いとしっくりこない。
おかしなものだ。
梅雨の季節は
湿気との闘いだ。
家の中にも
身体の中にも
熱が籠もる。
風が
心地よい。
今は
風の時代だと
あちこちで言われている。
変化の風が、
あちこちで吹く。
風は
季節を運び
命を巡らせる。
田んぼの稲が
風に揺れる。
夕暮れの風が
頬を撫でる。
心地よいと
思う方を向けばいい。
大地を踏みしめて
立っていられれば、
それでいい。