ライフスタイルを変えて
訪問介護士のシゴトを始めてから、
5年が経過した。

大変な仕事だったと思う。 
我ながらよくやってると思う。

入職当初一緒だった仲間も
1日2、3件にペースを落とし、
70歳を節目に辞めていく仲間も出てきた。
今、フルタイムで働いてるのは
ほんのひと握りだ。

コロナ禍が落ち着く9月までは、
職場で一番稼働時間が多かった。
10月になり、ガクッと稼働件数が落ちたのは
季節の変わり目によるものなのか。。。


また新規の依頼は来るのだろうが、
ここに来て、私のキモチもペースダウン
して来た。


何で今の仕事を選んだの?
ふと質問された。


地元で働きたいから。
家事と仕事の両立が
年々辛くなってきていたのと
契約社員としての日々に
限界を感じたところで
風船が割れるような出来事が起きて、
崖から飛び降りるように
仕事の契約更新を辞めたのだった。


駄目なら死んでもいい。
その時はそう思った。
だけど降りたところは苔のように
フワフワと柔らかい環境だった。
出会いと仲間に恵まれ、
そそっかしい私でもどうにか
今まで働き続ける事ができた。


あなた達のお仕事は
尊いお仕事ね。


そんなコトバをくれた人もいた。


ヘルパーさんの作ってくれるものがいい。
いつも美味しいものをありがとう。


そう感謝してくれた人もいた。


訪問介護は過渡期のつなぎだ。
入院し、施設へ行けば
中断し、終了となる。
それも突然に。


今日が最後かもしれない。
また、会えるといいわね。
会えるのを、楽しみにしてるわ。


そんなやりとりが出来るなら
光栄なこと。
つなぎだけど、1日でも長く、
そして次も会えることを願う。


だけど願いも虚しく
別れはやって来る。
本人としてみれば
不慮な事であるが、
人によってはようやく、
目覚めない朝を迎える。


良好な関係として
サービスが成立していれば、
たとえ急な別れだとしても
ベストを尽くしたのだと
自身を落ち着けることが出来る。


だけどやはり
心の整理を瞬時にできるものでもない。
緊急の出来事にでも駆り出されない限り。。


そう。緊急性。
それが少ないところで悩まされる。
悪天候でも、こちらからは休めない。


体力的なところではやはり、
1日2、3件を集中的に訪問するのが
長く続けるためのペースとして望ましい。
とすると、扶養控除内で働きたい人や
年金世代にピッタリなサイズになる。


体力的に、移動がキツイんじゃないか?
と良く言われる。
確かにフルタイムで入るシゴトとしては
年々辛くなるのは事実だ。


ケアマネを、目指さないの?
と、何人かに言われた。


答えは強めのNOである。


極端な理想を言えば、
直雇用で晩年のサポートが出来るなら
それに越したことはない。
介護保険のしがらみの中、
ケアマネ→サービス担当責任者→ヘルパー
という流れに加え、
医者→看護婦→ケアマネ→サービス担当責任者→サヘルパー
という流れも存在する。
どの業種も末端が苦労する中で、
末端が工夫することも出来る時代だ。
訪問介護のあり方も変わって行くだろう。


保険の点数の取り合いから、
安い労働力にされるのもツライ。
点数の還元の仕方が変われば
現場もやりやすくなるのにと思いつつ、
テコでも動かない状況を他所に
それぞれが働き方を変えて行くのが
賢明な生き方だと思う。


変えられることは、ある。
できることも、ある。


今は護られて働けることに
感謝しながら。。。


保険に頼らず、
長く、三方よしで行ける方法が、
見つけられるといいな。



ね。
猫さん。









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