私の人生に
貴重な気づきをくれた、
奏というコトバ。


音が重なって
天に登るかのような
漢字の成り立ちに見える。


一連の音の纏まりは
二度と現れることのない
奇跡的な現象だ。


と、
と、


三種の神器を
人が天に捧げる、
尊い瞬間のような。。


私は
楽器を奏でるのが好きだ。
ピアノ、エレクトーン、
トライアングル、
木琴、鉄琴、
ドラム、
トロンボーン、チューバ、
縦笛、オカリナ、
色んなものから音を出して、
合奏するのが好きな子供だった。


上手にならないけれど
大人になってはじめたのは
ウクレレ、カリンバ。
伴奏して歌ったり、
メロディを奏でることで
心が整いリフレッシュできた。


そして最近魅了されたのは
三味線だ。
津軽の弾き方を教えてもらった。
体に着けることで響く。
硬い材質の木に張られた弦が
叫ぶように音を発する。


相変わらず私はきっと
上達しないだろう。
それなのになぜ私は
楽器を奏でたいと思うのだろう?


私は人の演奏を聴くのも好きだ。
自分も奏でてみることで、
その素晴らしさに共感し
感動に奥行きが増す。


三味線の音が
体からも聴こえた気がして、
自身を楽器のように感じたのは
新鮮な発見だった。


奏でて初めて感じた、
響くという幸せ。


自分が確かに存在する、
という実感。


この感覚にたどり着くために
いろんな楽器に触れてきたのかもしれない。


コロナ禍で
人と人との距離が取られ、
響くという感覚から遠ざかっていた。


祭りの熱気も
花火の地響きも
観戦の歓声も
人との対話も
体に響かせることができずにいる。


生きるということが
空虚に感じられる中で、
大切なこと。


自分を奏でて
自分の中に響かせよう。



声を発して
声を感じよう。


同じように
声を発する人と
共鳴できるはず。


それぞれに自分の物語を
世の中に響かせよう。
きっと誰かの物語も
心に届いて響くはず。


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