お隣さん19  を先に上げちゃった…(^▽^;)
なんでおバカ!!   18をUPします…




side:O



後はもう
あの絵を  描き終われば

予定通り ここを出て…


そう、思っていた。



だけど、違うんだ。

キャンバスの中の…にの  と
…おいらが 描きたかった  にの。

どこか、 ズレているような…

何が  違うんだ?


思うように 描けない 
苛立ちをかかえて…

頭を冷やそうと  外に出た。


だけど、その 答えは 見つからないまま
…再び アパートへと  戻ってきた。

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「何…難しい顔  してるんです?」

「……にの  」

「この絵も、もう…出来上がりです、よね?」



…見つめ合ったまま

互いの 視線が 絡まり  交差する。


その  飴色の瞳の奥に
切なげに 揺れる光を  捉えた時


弾けたように…思い出した。




今まで…
何をしても 埋める事ができなかった

ポッカリと 胸に 空いていた 穴。


満たされる事のない この気持ちを

絵を描く事に没頭すれば
忘れられるから。


…気付かないフリを していたんだ。



にの と出逢って  
最初から  感じてたよ。

ああ、おいらが待ってたのは
コイツだったんだ   って。



だけど…
おいらは  こんなだからさ?



一度  描きたい  衝動に駆られたら…
もう  それしか 頭になくて。


空いていた 穴なんか

にの が とっくに…
満たしていて くれていたのに。


そんな事すら 気付かずに

おいらは  ただ  ひたすら…
自分の為だけに 描いていた。


ごめん。

今になって…こんな事。



ずっと  一緒に 居たい。

愛し…てる、のかな。


そうか



…愛してるんだ。





つづく

2015.4.11  miu