因縁って? | 見えない世界の真実が此処に®

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霊能力を生業としている方や、一般の方、霊媒体質の方のためのブログです。

因縁とは、一言でいえば、因縁という言葉でありそれは軽く感じられるものかもしれません。

しかし、因縁という言葉で簡単に片付けられるほどそれは簡単なものではありません。

因縁にはまず2通りあり、肉体の先祖がしでかしてしまった事による因縁と過去世において自分自身がしでかしてしまった事に対する因縁(カルマ)とがあるのです。

肉体の先祖といってもその数は数え切れないほど多く、複雑なものです。

皆さんがひいひい爺さんの人生を知らないように、そのひいひい爺さんの兄弟の人生も当然知らないはずです。

ましてやさらに前の肉体の先祖の人生など分からないはずです。

同じ血縁であったとしても誰が何を行ないそれが誰に影響を与えているかなど普通では分からないはずです。

また、過去世から影響を与えているものも、2通り以上に分類することが出来ます。

ひとつは、自分の霊体に課された使命、義務。

もうひとつは、肉体の先祖から来る因縁と同じで、自らがしでかしたことによる因縁です。

それらが複雑に絡み合ったものが、一言で言えば因縁なのですが・・・

ひとつの長編小説が出来るほど説明するのには長く複雑なものです。


今から1300年前。


日本に生まれた佐吉(さきち)。姓は無く、百姓の息子として生まれてきました。

彼の父、野助(のすけ)とお千代(おちよ)には、他に子が無く、毎日畑仕事に精を出していました。

近くにかなり風化した道祖神があり、しかしその道祖神には毎朝お祈りをするのでした。

佐吉が5歳くらいになった頃、台風に襲われ、収穫を目の前にした作物は全滅し、税も納められない状態となっていました。

荒れ果てた土地を見渡し、野助は思った。そうだ、あの小川の流れを変え、こちら側に流せば畑の被害が減るはずだ。

翌年、雪が解け始めたころ、野助は近くの仲間達と共に、水路を作り始めた。

水路が出来あがると、小川を堰きとめ、今までの小川を掘り返した土で埋め、上手く流れを変えることに成功したのです。

その年から、台風が来たとしても野助達の畑は比較的被害が少なくて済むようになったのでした。

しかし・・・

埋めてしまった小川の横にいた道祖神はいい気がしませんでした。

なぜなら、その道祖神に宿っていたのは、もともと小川の流れの中に救っていた河童(魔物)であったからです。

確かに道祖神は、移動され見晴らしが良い場所に移動されたものの河童の遊び場であり棲家であった小川は跡形もなく壊され埋め立てられ、野助たちが作った水路は今までの清流とは違ったものとなっていました。

河童たちは怒りくるい始めます。俺達の家を壊しやがって!

河童はまだ幼い野助の子供である佐吉や野助やお千代にちょっかいを出し始めました。

柳の枝垂れを取ってきては、野助の家族の足に絡みつけ、首に巻いたのです。

ただ、その柳の枝垂れにかなりの影響を受けたのは佐吉だけでした。

野助やお千代にはそれほどの効果がなかったのです。河童達は、苦しみの顔を見せる佐吉にここぞとばかり攻撃をしかけるのでした。

数年後、野助とお千代の間にはあらたに娘と息子が生まれていました。

佐吉は10歳になっていましたが、言葉を発しようとすると、ドモリが出てしまい、咳払いが出てしまい、そして非常に身体が弱い子でもありました。

10歳といえば、当時では大人と同じように畑の手伝いをやっているものですが、身体の弱い佐吉では務まりませんでした。

娘のトメや次男のダイジの方が良く働くほどでした。親が憎ければ、子はなおさら憎い。

河童達は、トメやダイジにも容赦無く柳のしだれを巻きつけました。ただやはり佐吉ほどの反応を見せない。

さらに時が経ち、長男の佐吉は相変わらず身体が弱く歩けないほどになっていました。

しかし父と母も年をとってきており、その世話は大変なものとなってきています。

もちろん畑仕事を休むわけにもいかない。子供のトメやダイジは、それぞれ伴侶を持ち、子供も生まれていました。

父である野助は悩んでいました。大事な長男である佐吉。しかし、こうも身体が弱くては家にとって大変だ。

どうしたものか。なんとか、生きていくしかないのか・・・。

道祖神には相変わらずお祈りをするのですが、河童達は当然、祈られれば祈られるほど自業自得だろう!!としか思わないのでした。

ある日、トメの息子である善吉(ぜんきち)が川遊びをしに小川の上流の方にやってきました。

棲家を失った河童達は上流の方に棲家を移していたのですが・・・飛んで火に入る夏の虫・・・とはこの事ばかりに河童達は、善吉の足をひっぱり始めました。

しかし、善吉は全く反応しないのです。全く平気なのです。川遊びをおえた善吉は、上流の小川におしっこをし、そ知らぬ顔で帰っていったのです。

河童達の怒りは頂点に達しました。「俺たちの家を汚し壊していく野助一家を途絶えるまで全力でつぶしてやろうぞ!絶対に許さない!」

さらに数年後、また大きな台風がやってきました。

野助は水路のことが気になり、様子を見に行くことにしましたが、河童達にとってはまたと無いチャンス。

河童達は、一斉に野助の足にしがみつき、なんとか引っ張り込もうとする。

しかし、もともと見えない世界の影響を受けにくい野助はなんでも無いように歩いていく。

河童達は頭を使いました。水を使ったのです。

野助の足元に大量の水を送り込み、そして、一気に水路にひっぱりこんでいったのです。

河童達は鬨(とき)の声を上げました!その声は吹き荒れる風をより一層恐ろしく感じさせるほどの轟音のよう。

夫の死を知りお千代はひどく悲しみました。

佐吉も善吉もトメもその子供達もひどく悲しみました。

しかし、河童達はその悲しむ野助一家を見て、大喜びしているのです。

ようし!あの憎き野助は死んだ。あとは家族だけだ!!一気に殺してしまおう!

しかし、野助の家族はほとんど皆、河童達の攻撃には気づかない体質であったのです。

唯一、佐吉とそしてトメの娘、オネだけが見えない世界の影響を受けやすかったのです。

さらに数年後、佐吉はまったく身動きできなくなった状態で、食べ物を喉に詰まらせ亡くなってしまいます。

河童達が標的にしたのは当然、トメの娘オネでした。佐吉が死んでまもなく、オネも佐吉と同じような容態になってしまったのです。

野助の血筋は数世代に1人、霊媒体質の子供を持つようで、その子供達だけが同じ症状を背負ってしまっていくのでした・・・。

時が経ち、野助が作った水路は近くに住む人々によりさらに大きな川へと変わっていました。

あの道祖神を祭る祠もつくられ、人々は川が氾濫する度に、その祠に対する信仰を強くしていくのでした。

ある時、その川に橋を架ける計画が出来たのですが、偶然か必然か、橋を作るときに人柱として選ばれたのは、野助の子孫であったのです。

人柱にされたのは、まだ10歳にも満たない、しかし喉の弱い足の不自由な子供でした。

その子供は思いました。「なんで!!なんで!私なのー!?」「許さない、許さないから!」その子供は、自らの親を憎みました。

人柱となり、土の中に埋められる時の苦しみといったらどう表現していいのか分からない程。

助けて!息が苦しい!動けない!助けて!嫌だ!「この苦しみを・・・」

野助の子孫はさらに不幸なことに、さらに苦しみを背負うことになってしまったのです。

数世代に1人生まれる見えない世界の影響を受けやすい子供は決まって喉を苦しめられ、足を悪くし、息苦しい。

同じ症状で、同じことを言うのです。

ある時、野助の子孫は井戸を埋めることになりました。

風習の為、神主さんに来てもらい祝詞をあげ、空気穴を開けてもらった。井戸に巣くっていた水神と呼ばれている河童や海蛇はまた怒り狂います。

「私の住処を埋めたばかりか、こんな空気穴しか開けないのか!!」

野助の子孫は、さらに魔に苦しめられ、痛めつけられ、その因縁は幾重にも重なっていく・・・。

実際には、因縁はこんなに簡単なものではないのですが、フィクションとしてひとつの例として書いてみました。

長くなりましたが、このような事が、肉体の先祖がしでかした事による因縁なのです。

数世代どころか、数十世代に渡ってやってくる魔物の障りや怨霊達。

力のある者が、その因縁を見極め、怨霊の怒りを沈め、もしくは魔物を消し去らなければ、それらは決して消えることはありません。

怨霊となった霊体はその想いが達せられるまでは輪廻転生することはありません。

またほとんど永遠の命を持つ魔物はその怒りが静まるまでは、もしくは力のある者に消されるまでは決してその障りは消えないのです。

これらの因縁は中途半端な力を持つ者には到底対処できません。

そんなに簡単な事ではないのです。お経や呪術や祝詞や形式や作法やそれらを重視したところで全く意味が無いのです。



因縁2


見えない世界の真実 初級編


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