ずっとホテルで缶詰になってパソコンの画面を見ていた為か…
目が急激に悪くなった。
正月に仕事をしている人はいっぱいいるだろうし、自分だってやれば出来るという思いからだったけれど、その代償はメガネだった。
メガネをかけて 「おおー!」 と思った。
世界がはっきり見える。いつの間にか目を凝らさないと見えなかったパソコンの画面も、容易に見えた。
ただ、ひとつ予想外だったのは、見えない世界を視る為の自分のスイッチが切り替えにくくなった事だった。
メガネをはめると、視たくも無いものが視えてしまい、このメガネをはめた状態での切り替えに戸惑った。
話は少し変わるけれど…
寝癖がついたままになっている同僚などを見かけたら、あなたは教えてあげますよね?
「あら、寝癖があるよ?」
昼食後、ほっぺにご飯粒がついていたら
「あら、ほっぺにご飯粒がついたままになっているよ?」
などと、見える世界では、誰もが他人様のぶざまな姿を指摘できるでしょう。
仮に、見えない世界の情景が見えるメガネがあれば、そしてそれが普通であれ
「あら、あなた…。憎しみの念がいっぱいついているけれど、どうしたの?」
と、声をかけるのだろうか。
「あら、あなた…。頭に矢が刺さっている霊体が憑いているけれど、どうしたの?」
と声をかけるのだろうか。
メガネをかけて「おおー!」と思った。
こんなにはっきり見えるのはありがたい。
でも、普通の人がオバケや魔物や妖怪や狐などをはっきり見えたらどうなるのだろうか。
いや、想像しなくても気が狂うのだろう。
シックスセンス管理人
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