「憑依現象」とは、「因縁」と同じく、一言で、語ることは難しい内容です。
簡単に説明するならば、憑依現象とは、霊体や怨霊や魔物や狐などに『肉体』を一時的に支配される事ですが……。
その前に、私達人間は、どのように形成されているのか? の解説が必要でしょう。
以前の記事にも書いてきている内容ですが、バラバラに掲載している為に、ここでまとめる必要があるのかもしれません。
※以下、見えない世界の真実に変わりは無いのですが、非常に複雑な為、文字だけでは伝わらない部分があります。
改めて書く必要も無いかとずっと思っていましたが、あえて、もう一度、皆さんにお伝えします。
『このブログは、見えない世界を生業としている方や、霊媒体質の方のためのブログです。』
まず、基本的な知識として、理解していないといけない部分があります。
それは、
人間という存在は、霊体(霊魂)、心、肉体の三位(さんみ)で形成されている存在 という事です。
肉体は常に穢れを好み、霊体は穢れを嫌っている存在です。
肉体は、お酒や煙草や快楽を求め、霊体は、そんなことはするな! と自らが自らに語りかけている。
肉体に負けているわけでも、霊体に負けているわけでもなく、「私、俺、僕」 その存在の中に、二つの主張があるという事です。
時には、霊体に耳を傾け、時には、肉体の声に耳を傾け…… そうやって存在しているのが人間なのです。
※魂が…うんたらかんたらという方がいますが、魂は、「この世」には存在していません。存在しているのは、霊魂(霊体)のみですね。
「私、俺、僕」がどのように存在しているのか。
常に葛藤であるのかもしれません。
と、予備知識を理解していただいた上で、「憑依現象」を説明するのは非常に複雑です。
何をもって「憑依現象」というのかが複雑なのです。
憑依と一言で言っても、その主体(憑依主)がどのような存在であるのか。
多くは、霊体です。
しかし、以前にも書いていますように、ある程度、霊感があり、霊能力を持っており、それ故に、奴らから操られやすい人間の場合……
狐に憑依されれば、落ち着きが無く、お金欲に餓え、もちろん狐が憑依しているので、ある程度の見えない世界での力も発揮するかもしれない。
狸(魔物)に憑依されれば、その魔族の特性上(アジア圏の場合)、何世代にもわたってお坊さんなどに憑依してきているので、人間という存在を理解しており、どのような話をすれば、人間を導く? 事ができるというのを知っており、一見すると、なるほど!という言葉を吐くようになるのですが、しかし、魔物であることには変わりはなく、見えない世界でのきちんとした技術などは持っていないわけです。
※このタイプの霊能力者は非常に多いでしょう。
他にも、いろいろな霊体以外からの憑依というのはありますが、ここでも省略します。
多くは、霊体です。
さて、ここで疑問に思う方も出てくるのではないでしょうか。
このブログをずっと読んでいただいている方ならば、私がコメント欄などに、「憑依されていない人間などいませんよ」 と書いている事が矛盾するのではないか? と。
結論から言えば、見えない世界からの影響を受けていない人はいません。
どんな人にも少なからず入り込んでいるのです。
特に、霊媒体質の方の場合、その体質の為に、自覚症状が出ている? もしくは自覚していなくても、霊症や霊障を背負っているものです。
そろそろ本題に入ろうかと思うのですが……
「憑依現象」はなぜ起こるのか?
え?
だって、どんな人でも見えない世界の影響を受けている のですよね?
だったら、そこらじゅうで憑依現象が起こっている という事ですよね?
そして、どんな人も少なからず憑依されている のですよね?
実は、その通りなのです。
ただ、そこには、あるシステムが、憑依される側の問題があるのです。
それは、トラウマのようなものから起こる「心の萎縮」です。
たとえば、幼少時代に親や肉親から暴行を受け、その暴行を受ける状態から逃げる為に、たとえば、自分という存在の、どこかのスイッチを切ってしまったとします。
主体性が無いとか、優柔不断だとか、そのような事を言われるようになるかもしれません。
人間性が欠けているとか……
どれだとは断言できませんが、どこかの回路を切り、自分という存在を押し殺し生きている場合に、実は、奴らの手が入り込みやすいのです。
なぜなら、本来は、霊体(霊魂)、心、肉体の三位一体(さんみいったい)で存在しているはずなのに、どれかを萎縮させ、どこかのスイッチを切っているのですから……。
もしくは、心が萎縮している状態、自分という存在が萎縮している状態……
身体(肉体)が疲れきっていて、萎縮している状態……
いつもは100%と、支配できないはずの人間なのに、操り安いのです。
この状態で憑依されると、記憶が飛びます。
もしくは、憑依された後に、周りの情景が超早回しで流れているように見えます。
自分のはずなのに、自分を後ろから見ているかのように時間が流れていくこともあるでしょう。
大地が揺れ、空間がよじ曲がったように見え、クラクラすることもあるでしょう。
もちろん、肉体、心のどちらかが非常に疲れ、萎縮している状態では、金縛りにだってなり易い。
さて、この状態が一時的なものであったとします。
まあ、滅多にこの状態に合う人はいないのかもしれませんが、ここまででは無くても…… 一時的なものであったとします。
この場合、多くの人が、「まさかね~」 「疲れているんだな」 「思い過ごしかな」などの結果状態となるでしょう。
しかし。
トラウマが強く、ずっと何かが萎縮していたり、封印していたり、弱っている場合、常に強い憑依状態となってしまうのです。
いつしか、自分という存在は弱まり、病院に行けば、多重人格症もしくは、躁鬱病と診断されることになる? のかもしれません。
もちろん、このような憑依現象が繰り返されているのが、実は現実です。
弱っている人 だからではなく、どんな人も影響を受けています。
しかし、それがずっとというわけでなく、たとえば一時的に強く憑依された場合、
「甘い和菓子なんて絶対嫌いなのに、今日はなぜか、甘い和菓子が食べたい!」
という事になります。
繰り返し、繰り返し憑依されれば、もちろん肉体である脳にも影響を受け、性格も変わっていくことでしょう。
『 人に嫌われるのは性格のためですか 』
というご質問も頂戴した事がありますが、この「性格」というご質問に対して、いつも悩んでしまうのは、上記のような憑依現象による影響があるからなのです。
さて、ここまで詳しく憑依現象について解説した事はありませんが、時間の関係上省いている部分がいっぱいあります。
また、あくまでも、一般の方々に伝えられるであろう部分までしか書いておりません。
深い部分については、ご質問にはお答えできない場合がありますことをご了承ください。
シックスセンス管理人