夕暮れ時。
知り合いのカフェのおかあさんが、
お仕事帰りか反対の道を歩いてくる。
いつも朝同じ時間に反対の道からお仕事に向かって、夕方同じ時間に帰ってくる。
同じエプロンつけて
いつも同じように。
お家に帰ったら
ごはんを作るのかな?
毎日おつかれさま。
次の角には、
保育園がある。
かわいい鮮やかな園バスが止まってて、
にぎやかなかわいい声が聞こえる。
急いでる宅急便の人。
薬屋さんは待合室がいっぱい。
みんな自分の時間を過ごしてる。
どこが居場所なのか、
どこに向かうべきなのか
まるで分かってるみたいに。
自分以外の全てがパノラマで、
違う世界を生きてるみたいだ。
心がグレーならば
空もグレー。
だってその世界は私がつくってるから。
見てない間に何かが変わる。
君もあの人も私も。
目を離しちゃいけなかったんだ
それが大切なら。
ほら
空の色も もう変わってしまったよ。