前回は小学校時代のお話です。
今回はその続きです。
※今回のお話は少々メンタル系なお話が入っておりますので、
苦手な方は他の記事へどうぞ。
それではOKな方のみスクロールを。
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中学生に入る前に、悲劇が起きました。
小学校の卒業式、生理が来ちゃったんですね。
あー、なので、中学生からはもう、そのせいなのかトラウマなのか。
俺は今でも、当時のことを思い出みたいに語れないんです、困ったことに。
抑圧、そして客観視。
・・・・・・・・・・・この言葉に尽きます。
俺、は、「あたし」のことを、今も、受け入れることができない。
・・・らしい。
別人だって、思っちゃうんだろうなあ。悲しいけれど。
うーん、、、分かりますかね?
要は、斜め後ろの方で「俺」が「あたし」を見てるというか。。。
中学校入学から、高校を出るまでの間っていうのを、
俺は、まるでリアリティが無い〝年表〟みたいに語れるんですよね。
それは、れっきとした自分のことなのに。
・・・・哀しい。ね。
で、入る直前にも嫌になったんですよ、ますます、「女」の自分が。
襲われそうにね、なったんですよ。野郎に。正確には襲われた、んっスけどね。
親にはいえませんでした、当時は。こんなこと言ったら、親がきっと壊れてしまう。
俺と親との関係が壊れてしまう、心配をかけてしまう。
だって小学校でいじめられてた経験がある上に、そんなことまであったって言ったらさ。
絶対に、後悔させてるじゃないですか。親は苦しむ。それは嫌だ。俺のことで、そんな風になって欲しくない。
たぶん、そんな感じだったんじゃないかと思います。
――アア、自分ハ、ヤロウドモカラハ女ニ見エル生キ物ナンダ。
・・・・嫌だ、嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だイヤダいやだ。
そこで、はっきりと入れ替わった。俺は、「俺」と。俺じゃない「誰か」と。
あたしって言えていたのは、その当時の記憶を、ぶにぃに逢うまで忘れていたからで。
(専門用語で〝抑圧〟というらしいです。意識の中から嫌な記憶を押し出すことで、心の平静を保つらしいんですね。)
そしてぶにぃに出逢う前まで、ずーっと嫌な事をいくつか「記憶にフタをして」生きてきてたわけです。
不安定な奴だったんですね、本当に。
その不安定な記憶の傷痕を抱えたまま、俺は紅葉さんとオツキアイをしていたわけです。
そりゃ狂いそうになるわ。
「異常」な『俺』を抑え込み、「正常」な『私』になろうとしていた矢先、「男」に『女』扱いされ誇りを踏み躙られ、元カノさんには、「ウサダが男の人だったらよかったのに」といわれ続けていたわけですから。
しかもその時にはもう意識は女であろうとしていたわけで、「女」である自分が「女の子」と付き合ってると思っていたわけで。。。
つまり、自分が自分の事を異常だって思ってたからますます混乱し、結果〝自分は生きてても価値なんか無い〟とか、〝正常とかもうわかんないからいっそ殺して〟とか、もうサイコさんの域まで思考がすっ飛んでしまっていたわけですね。
疲れ切って、もう、きっとどうでもいいとかさえ思えなかったんだろうなあ、あのときの俺は。
・・・・・・・・ぶにぃは、俺の救い主です。
そんな中、俺を叱咤激励して、一緒に未来に進もうといってくれました。
『死なないでよ、生きてよ、一緒に。』そういってくれました。
俺は、彼女の電話からの一言を忘れません。
「切ないね。」
当時書いていた自作の詩を聴いてもらおうと読み上げた時に、
優しい声が、俺の鼓膜へと響いた。
忘れないよ ぶにぃ。
だって、今でも。
その言葉を、その声を。 俺は今でも思い出せるから。