あまりに突然のニュースに驚きを隠せません。

 

藤原啓治さん…、「野原ひろし」、「ヒューズ中佐」、「ホランド・ノヴァク」、「アリー・アル・サーシェス」、「藤本獅郎」…、

 

数々の名作には「藤原啓治あり」。

 

間違いなく「替えがきかない」、唯一無二の魅力を持った素晴らしい声優さんでした。

 

そんな藤原啓治さんが病気療養の為に「クレヨンしんちゃん」や「マクロスΔ」といったレギュラー番組を降板されたのが2016年の8月。

 

そして、「復帰される」というニュースが入ったのがほぼ1年後の2017年6月。

 

その時、僕はこんなブログを書いていました。

 

約3年前のブログ。

 

復帰を喜んでいる一方で、こんなことも書いていました。

 

実は、最初に、藤原啓治さんの療養を聞いた時、

「本当に大丈夫なのかな…」と本気で思っていました。

 

ここで、名前を出すのはどうかとは思うのですが、

川上とも子さんや松来未祐さんのように、

最悪の事態になってしまったら、

どうなるんだろう…、と本気で思っていました。

 

今となっては、一番当たって欲しくなかった予感でした。

 

実は僕が薄々感づいたこと。

それは、復帰後の啓治さんは決して「本調子」ではなかったということ。

 

療養前と比べると若干声質が変化し、なかなか出ない声を、

長年の経験と実力で補っていた印象を受けていました。

 

けれども、それは一時的なものであって、

何年も経てば決して本調子では無くとも、「味」のある

円熟した「藤原啓治」を見ることができると信じて疑いませんでした。

 

だからこそ、突然入ってきたこのニュースには驚きを隠せなかったのです。

 

ニュースを聞いたすぐ後、

僕はNetflixで「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」の10話を見直しました。

 

劇中で藤原啓治さん演じる「ヒューズ中佐」はホムンクルスの襲撃を受け、

命を落としてしまいます。

 

そんなヒューズ中佐の葬儀が終わった後、

彼の親友だったマスタング大佐はこう話しかけるのです。

 

殉職で二階級特進…、ヒューズ准将か…

私の下について助力すると言っていた奴が

上に行ってどうする?

バカ者が…

 

錬金術師というのはやな生き物だな、中尉

今、頭の中で人体錬成の理論を

必死になって組み立てている自分がいる 

(中略)

 

いかん雨が降ってきたな…

 

いや雨だよ…

 

 

 

マスタング大佐が涙を流しながら、ヒューズ中佐の死を悼むシーンです。

 

まさか、それが現実となる日が来るとは夢にも思いませんでした。

 

ご冥福を祈ります。あなたのことは絶対に忘れません。

 

 

 

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