正直、これが家族に会える最後になるかもしれないと思いました。
手術室に入って設備が凄いなぁって思ってたら、いきなり麻酔を吸わされ記憶がとび、気づいたらベッドの上で点滴だらけの自分がいました‥。
寝ている間の事なのか、とりあえず幻覚が凄かったです。全身麻酔の恐ろしさを初めて実感しました。自分が死んだ夢は3度見ました。もっともっと幻覚は沢山みました。
よく耐えられたなぁって思うほどです。今では鬱病になり精神科に通ってます。今まで人見知りなんてした事なかったのに、今は知らない人と接するのが苦手になりました。友達に会うのも嫌で仕方ないです。
病院からは以前の私を知る人がいない場所をつくった方がいいとの事でした。(社会に出る)
話しは戻りますが、移植後は人工呼吸器をつけていませんでしたが、痰がうまく出せなくなり人工呼吸器をつける事になり声が出せなくなったのが凄く辛かったです。一度は呼吸器を外しカニューラをつけて話せるようになったんですが、数時間後に痰がうまく出せず苦しくなり酸素が60くらいまで下がりました。手は紫色になり看護師さん達が皆集まってきて、このまま死ぬのかと思いました。そしてまた人工呼吸器に戻されました。私は呼吸器を外されるのはかなり遅かったと思います。
スマホも私の意思疎通がうまく出来なくて没収されたりICUは本当に地獄のような日々でした。その中で少しの看護師さんが優しく話しを聞いてくれたのは凄く助かりました。(私がホワイトボードに書いて意思疎通していました)
意識がはっきりしてくるとスマホを渡されナースコールを渡されました。それまで誰かに側にいて欲しくてもナースコールは渡されないので凄くしんどかったです。
その中で家族とのテレビ電話が凄く支えになりました。
ICUには1ヶ月半くらいいました。
ICUではリハビリもしてましたが10日横になってただけで足の筋力が落ちて歩けない。まるで生まれたてのヤギ状態でした。
あと、術後に胃腸の働きが悪くなり胃の中の物が消化が遅く、常に胃の中に食べたものがあるのでお腹が全く空きません。お腹が空かないって凄く気持ち悪いし一生お腹が空かないって思うと悲しくなります。術後に飲む免疫抑制剤も胃の働きが悪いせいか血中濃度が全く上がってくれません。それに術後に肺活量を測る機械を買わされるんですが、肺活量も上がらず先生からは「片肺移植の患者さんの数値だね」って言われました。カラオケに行ってみれば術前の方が肺活量があり、何の為に頑張って移植したんだろうって思います。あと不便になったのは所構わず「失禁」してしまう事です。家にいる時ならまだしも買い物中、外食中など凄く困ります。したい!って思った瞬間に出てしまうのです…。
移植された方のブログやSNSはいい事しか書いてないので、少しでも参考になればと思い書いてみました。
皆さまから批判を受けてもいいので、移植の電話がきた時に戻れたらいいなぁって何度も思います。
もう来世に期待したいです。