クリーニングの仕事をするようになってから、自分が着ている洋服の素材や繊維の事に興味が湧くようになり、服を買うときには表示ラベルを見る癖がつきました。
小学生の家庭科の授業で習った絵表示が思い浮かびませんか?
先日、ポリウレタンの寿命は製造から約3年と記述しました。
店頭に例として、ポリウレタンコーティングの劣化した製品をディスプレイしています。
肩や襟の部分が剥離しているのがおわかりでしょうか?
洋服の色が白いため、わかりにくくて申しわけありません。
表地の基布がポリエステル100%(ポリウレタンコーティング)です。
ポリウレタンは化学繊維であり、ゴムのように6倍以上もよく伸びる伸縮回復力のある弾性繊維です。
写真のようなジャケットは、風を通しにくく、春先や秋口の出番が多いと思います。
熱、油、薬品、紫外線に弱いという短所がありますので、取り扱いには十分注意していただきたいと思います。
その他衣料品としては、素材を構成する糸の中に3~6%程度の弾性糸を用い、ストレッチ素材として、デニムから靴下、下着など様々な製品に使われています。
写真の製品の注意点としても
○たき火、ストーブなど高温のものや、火気に近づかないようにご注意下さい。
夏により表面のポリウレタン皮膜が溶融いたします。
○着用しての過度な運動や、荷重のかかりやすい動作は、素材が伸びやすくなるため、極力お避け下さい。
○素材の性質上、一度折れジワがつきますと完全には回復しませんのであらかじめご了承下さい。
と、あります。
表示のタグにちょっと目を留めてみると、いろいろと書いてあります。
ポリウレタンについてでした。
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