enRoute製 空撮専用マルチコプター ZionPro800を組み立てる 1 | ”Stratoblue”  航空写真家 野口克也 Blog

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EnRoute社製の空撮専用マルチコプターZionPro800量産初号機を組み立てる事にした。

量産型であるが、いまだに進化を続けているので、
受領した時点での最新型であるが、

仕様は随時変わっていくので、現時点でのシステムととらえてほしい。



現在、撮影ではDJIのS800を使っているが、
モーターやESCの専用化とパーツ供給の問題や、

信頼性の部分で今一歩という感じがあるので、
S800を使っている方は今後の機体追加等の際に参考にしていただけたらと思う。

今回は機体はZionPro800でジンバルをZ15搭載という事で、
コントローラーはDJI WookongMを採用する事にした。









箱に入っているパーツ。
マルチコプターは組み立てるとえらく場所を食うので、
それを思い出し、少し憂鬱になりながら箱からパーツを出す。



ZionProモーター 4631-330KV
ZionProを設計するにあたって、一番こだわったのがこのモーターである。
見た目はDJIのモーターとあまり変わらないが、
効率の良さは10-15%良く、その分、滞空時間ものびる計算である。
また、軸受けベアリングは日本製のNSK製で、
空撮をお仕事にされている人にはこの意味がお分かりであろう。



ZionProカーボンフレームセット

今回、2本がシルバー仕様だったので、好みもあるけれど、
前2本にする事にした。
組み立て済みだと後ろ2本になるが、その辺は注文できると思う。
高精度で作られたカーボンフレームセットだが、
海外メーカーのものに比べて作りや仕上げが美しいのに、
「え?」って言うようなお値段である。


クロモリのHEXボタンビス

美しいパーツであります。



さて、まず、モーターに3mmバナナプラグをつける。



モーターホルダーを留める。
もちろん、ねじ止め剤はつけてね。
四角いワッシャーは垂直に裁落してる方がホルダー側です。



モーターホルダーにはいろいろ対応できるように穴が開いていますが、
この穴を使います。



機体側のフレームのパイプホルダーもつけます。



モーター延長ケーブルをつけてからフレームの中を通します。
サーボケーブルはLEDの配線も一緒に通しております。



分電基盤ESCをハンダ付け

ハンダが汚いとか温度とかそういう事言わない(笑)



カーボンフレーム本体にあらかじめ12mmパイプホルダーをビス留め。
組み上がると内側からになるので、あらかじめつけておくとよろし。
今回はバッテリーを上にマウントする予定なので、
上に4カ所、下はZ15にあわせて155mm幅のマウント位置に4カ所、
あらかじめつけておく。

配線にバッテリーからの線をつけるのを忘れていました。
一回り太い12ゲージのシリコンケーブルとXT60コネクターをハンダ付け。


プレートを一枚下側からナイロンスペーサーをビス止め。
アッパーレールとメカデッキの間にWookongのIMUをマウント。
下から留めないと微妙に高さが足りなかったので下から。
写真ないけれど、両面テープで機体中心にIMUを留める。



一枚カーボンプレートをビス留めして、
コントローラーを設置。両側に受信機がくる予定。



とりあえずこんな感じで配線。
コントローラーの隣はZ15の受信機がくる予定。



トップレールにはバッテリーホルダーを装着。
マルチコプターの重心位置はモーターやIMU付近にくるのがよろし。
普通のヘリだと下重心がいいのですが、
マルチコプターだと上が重い方が風や外乱などに対して安定します。


底面はZ15用にXT60コネクターを一つ出しております。
うお。今気がついた。これ、コネクターのオスメス逆やん。
Z15用に155mmのレールを装着。
狭い方の従来のにも対応できるように、ベースだけはつけております。



脚は一応4本脚で330mmのレールと同じ脚をパイプホルダーで装着。
ただ、これはちょっと暫定かな。
360度パンヘッドと同時にリトラクタブルを開発予定。

ケロっぽいものがバックに映ってるのはわざとだよ?(笑)




とりあえずテストフライト。




ついでにバッテリー調整の為に700もフライト。
こちらはNAZAでLEDもついております。
800もついておりますが、LEDのテストは時間切れでせず。

WookongのセッティングとかZ15のインストールはまた今度。