ポカラから3日間トレッキング。 | 地球ぷらっと散策中!***なぜかバルセロナに滞在!!?日記***

ポカラから3日間トレッキング。

ポカラは何にもしようとしなければ何にもないし、何かしようと思えばアクティビティはたくさんあります。
のんびり湖をみながらカフェテリアで本を読みふけってもいいし、湖の辺を歩くだけでも気持ちいいところです。一人で来ていても、ここにはたくさんの観光客が来ていて、一人で来ている外国人も多いのでレストランで隣に座ったひとと、どこから来たの~?なんておしゃべりが弾むことも。たまにはアメリカナイズされた味が恋しくなることも旅の途中には必ずあるので、そんなときにはポカラは絶好のスポット。町にはおしゃれなカフェが連なって気軽に入ってなれた味に安心感を覚えたりします。。
本当のネパールとは程遠い場所かもしれないですが、とにかく美しい自然に出会えます。


トレッキングに向かうまでのバスの中から。

ポカラに着いて二日目、ガイドと一緒に山のふもとまでローカルバスで乗りついて、トレッキングに出かけました。
なあんにもなさそうな山道の途中で下車して、そこから小さな丘に登っていきました。

ほんとに小さな石を積み上げて作った階段を上っていくんですが、途中村人とすれ違ったりして、こんな道なのに彼女らにとっては生活道なんだなあと実感しました。しかも、彼女らの荷物は籠いっぱいに草木が詰まってます。焚き火に使う枝だったりもします。

それをビーチサンダルみたいな靴で軽々と運んでいました。

初日はたった3時間弱のトレッキング。急な山道を延々と歩いていくと、丘のてっぺんに小さな集落が見えてきました。
「今日はここにステイだよ~」
とガイドのオルジンが言いました。着いたのは1時半くらいかな。なあんにもなくて、5月の山はヒマラヤ山脈を望むことができません。
その緑のなかに、確かに村人の生活があって、見るものすべてが、もののけ姫にでてくる江戸時代の日本?みたいでした。

スイスに行ったときも、ほんとにかわいらしい家々が丘に点在していて綺麗だったけど、ネパールの素朴な感じもなんか落ち着くなあって思いました。

真昼間に到着して、なんもすることないなあって、思って、とりあえず近くの村々を散策しよ~って思い、カメラをもって出かけました。
するとちょっと歩いたところで石垣の上に座ってる10歳くらいの女の子に出会いました。
「こんにちわ~。どっからきたの?」
ってその子はいいました。
「日本だよ」
「へえ、こっちにきなよ」
って、女の子は自分の家の敷地にいれてくれました。小さな妹を抱いて、家のなかではチャイを作っているところでした。息で空気をふうって焚き火にいれて、昔ながらの方法でお湯を沸かしてた。

最初に出会った村人1.

その子は採れたての木の実をはいって、くれました。さくらんぼをちょっと苦くした2センチくらいの木の実。おいしいっていったら、お姉さんと一緒に木に登っていっぱい採ってくれて、ぽけっとからあふれるくらいたくさんお土産にくれました。

左)木の実をとってくれた 右)おねえちゃんは落ち着きがあって、すごく優しい感じの子。右。

その子がつれてってくれた先はちょっとしたレストランで、カメラをもってた私に興味をもった子供達がわ~っと集まってきました。
1,2、3.。。。つぎからつぎへと、、、兄弟からそのお嫁さんや近所の友達やらなんやらであっというまに10人以上に。。
こういうパターン、ほんと多いなあ、、、

小さい子ほどカメラに興味深々でとってとってと次からつぎへと撮影していきました。私のカメラは一眼レフだったけど、オートにしてあげて、適当にとってもそこそこうまく撮影できるようにしてあげたら、いい笑顔がいっぱいとれました。





お母さんは家に案内してくれようとしてくれたんだけど、もうくらーくなってて、オルジン(ガイド)が心配してるかもっておもって
引き上げることにしました。
子供達はまだまだ~って、引きとめようとしたけど、一番上のおねえちゃんがそっとカメラを返してくれて、子供たち3人がホテルまで送ってくれました。時間があったらゆっくりまた来て見たいなあって、思いました。ポストもない、すごく不便なところでした。
「写真、送ってね」
と、何度も何度もお願いされて、私もぜったいあげたかったから、ガイドにお願いしたら、
「僕は何度も行くから彼らに渡してあげるよ」
って、快く引き受けてくれました。

村の子供には何度も出会ったけど、本当に人懐っこくて優しくって、外国人がめずらしいのか好奇心むき出しで体当たりしてきます。
そのたびにチョコレートとペンはないの?ってねだられます。
この子もはじめであったときは一言そう言われました。
「ペンは家庭によっては手に入れるのが難しいこともあるよ」
ってオルジンは言ってました。

スイーツは虫歯になるからあげるのはあまりよくないって本に書いてました。でも、すごくいい思いでをくれたこの子達に、写真と一緒にノートとペンを贈ってあげようって思いました。
できれば直接届けてあげたいけど、無理だから、手紙を添えて、お礼の気持ちを伝えられたらなあって思っています。

5月は雲に隠れてヒマラヤは一度にすべて望むことができません。ちょっとだけ顔を出した隙に撮った一枚です。

次の日は9時くらいに村をでて、反対側の丘までバスで登っていきました。
丘の上をのんびーり歩いていくと、バッファローがずうっとこっちに興味をもってみてきます。
外国人っていうのがわかるんでしょうか?

じろじろ見られる。途中のっそのっそと歩いてたりするけど走って逃げていく。私のほうが強そうなのか??
草花が咲き乱れていて、日本じゃ見たことのないかわいらしい山のお花を見ることができました。


のんびーりしてて、すごおく素敵です。ヒマラヤは望めませんでしたが、ポカラの空は昼はとても晴れ渡っていて、Tシャツでも暑いくらい。
村人がバッファローで畑を耕していたり、道端ではヤギが親子でお散歩してたり、ほんとやすらぎ気分です。

やぎを捕まえてみせてくれた。そのあとチョコレートはないの?っていつものように。ごめんね。ないんだよ~。。

道端からのびる家までのアプローチ。へらべったい石を積み上げて小さな小道を作っていました。
途中小学校があって、浜松市から寄与されたと書いてありました。ネパールには日本からこうして寄与された学校や施設がたくさんあるそうです。ネパールの人たちがこうして優しく接してくれるのはこうした小さな日本人の行いが評価されてのことなのかもしれません。
一人ひとりが彼らの心に刻み込まれ、次におとづれる日本人に対する態度にあらわれるのかもしれません。おばあちゃんが旅に出る前に言っていました。日本の代表なんだから、って。大げさかもしれないけど、彼らがであった私はりこである前に日本人、それ以上に大きく意識されるものはないんだと思います。

二日目のホテルは丘のてっ辺から湖とヒマラヤ山脈の山々を見られる絶好のスポットでしたが残念ながら山脈は一度たりとも姿を見せてくれませんでした。ポカラのレイクサイドから歩いていける距離なので、たくさんの外国人が訪れていました。
晴れわたる空にスカイダイバー達がおのおのに楽しんでました。
3日目の朝焼け。山々の下に雲が広がってて幻想的です。

ポカラに2人で来たならガイドをやとう必要はないなあって思いました。特に3日くらいだったら。
そこには村人がいるし、すっごく安全だし。あと、トレッキングしないと魅力は半減してしまう街です。3-4日滞在してゆっくり村の人の生活をみてみるのもいいかも。ゲストハウスはいたるところにあるから本気登山じゃなければ困ることはありません。
ただ、夜は寒いので水シャワーが体に堪えるので長期間はきついかもしれない、、、
私のショートとトレッキングは、たまたまだったかもしれないけど、あの子達に出会えたのがかけがえのない思い出になりました。
また会いたいな。