今日6月24日は、私が最も尊敬する2人の歌い手さんが旅立たれた日です。
村下孝蔵さんと美空ひばりさん。
村下さんは1999年の、ひばりさんはその10年前の1989年の、共に今日6月24日にそれぞれ46歳52歳という若さでお亡くなりになりました。
村下さんの享年46は、奇しくも私の父が他界したのと同じ歳です。
今はこの2枚の写真しか村下さんと繋がる想い出の品は自分にはありませんが、多分1981年の新宿ルイードかヘッドパワーのどちらかのライブハウスで撮ったものだと思います。
私も若かった(笑)
村下さんとは、ちょっとした御縁が大きく繋がり、当時「初恋」が大ヒットし御多忙になるまでは、個人的に親しくさせて頂いておりました。
今でも最も尊敬し、もっともっとお会いして音楽観を語ったり教えを乞いたかったと、この「五月雨忌」を迎える度に無念な思いに駆られてなりません。
ひばりさんは言わずもがなの昭和を象徴する大歌手です。
その偉大さは私があれこれ言わなくても、沢山の・・・特に昭和を生きて来た方であれば十分に御理解されている事でしょう。
今年はひばりさんが旅立たれて30年だそうで、テレビでも多くの特集が放送されておりますね。
改めて大きな存在だったんだなぁと思わされました。
私が一番ひばりさんの凄いと思う所は、ご自身の楽曲は勿論ですが、演歌、ポップス、フォーク、ジャズ、ロックなどほぼ全てのジャンルの曲を「カヴァーではなく自分の楽曲」にしてしまう力でしょうか。
そして誰がひばりさんの曲をカヴァーしても、まず彼女を超えられない。
そのひばり節というか、ひばりさんでないと出来ない歌い方、これがやはり多くの人の心に響き続ける要因の一つではないか・・・そんな風に思うのです。
上手い歌手は沢山いらっしゃいますが「最も歌唱力のある女性歌手は誰だと思いますか?」と
問われて、ひばりさんを挙げる方は多いんじゃないでしょうか?
生前も含めて半世紀以上も褪せずに輝き支持され続ける圧倒的な存在感は、本当に凄い事だと思います。
お2人共に、これからという若さで他界されたのが残念でなりませんが、遺された楽曲を後世に歌い継ぐ事、「昭和、平成には、こんなに素晴らしい歌い手が居たんだよ」と繋いで行くことが、きっと大切な事なんだろうなと思います。
良い歌は色褪せない
歌人・村下孝蔵さん
歌姫・美空ひばりさん
6月24日
偉大なる2人のアーティストに寄せて・・・
まだまだ人生(たび)の途中・・・
麦ちゃん: