復縁相談で駆け込み相談をしてくる人はさまざま。
未婚者の場合は当然ながら別れてしまった後で相談してくるので復縁がかなり難しい。

が、既婚者の場合はほとんどのケースが「このままでは離婚されそう」「夫が帰って来ない」「追い出されて実家にいる」など、悲惨な状況は様々でもなんとか離婚する前に駆け込んでくれます。

私に相談してくるのはほとんど女性ですが、籍を抜いてなければ取りあえず関係を維持できるケースが一般的。
愛情や信頼関係は後からゆっくり取り戻すとして、とりあえず夫婦関係をすぐに解消してしまわない方法を考えます。

婚姻関係というのは法律で縛られています。
離婚したくない方にとっては、法律は強い味方です。
日本ではなんだかんだ言っても、学生のカップルが別れるように簡単に離婚する事はできません。
ご主人に「お前なんか出て行けーーーーっ!もう離婚じゃーーー!」と言われた次の日に離婚、という事にはなりません。
うろたえず、しっかり気を持ち直す事が大切です。

一方が拒否すれば最低でも2年間は婚姻関係を解消できないのです。
相手の離婚に対するテンションを下げるのに充分な時間です。
とにかく、慌てない事です。

■30円でできる!離婚届不受理申出書の提出
何度もこの事は書いたのですが、相談してくる人のほとんどがこれを出してない状態で相談にいらっしゃいます。
これは、配偶者が勝手に離婚届を提出する事を防ぐものです。

「私の夫は勝手に離婚届は出さないと思います」
と言う理由で出さない人がいますが、まず、出して下さい。
出して損になる事はひとつもありません。相手にバレる事もありません。
出した事が無駄に終わればそれこそ喜ばしい事だし、これを出す事によって「最後は私の承認が無ければ離婚できない」と言う最後の切り札を手にする事ができるのです。

最後の主導権だけは相手に渡さないと言う気合いが入ります。

今回はもう、具体的にこの書類をダウンロードできるサイトを記しておきます。
http://www3.city.sapporo.jp/download/shinsei/procedure/00338_pdf/presen_00338_004.pdf

ここまでしたら、みなさんやってくれるかな?(^-^;ゞ
どんなめんどくさがり屋さんも、ここをクリックしてプリントボタンを押すだけでこの書類が手に入ります。
あとはこれに記入して近くの市役所or区役所に行くだけ。
※ただし、用紙はA3の物でなければなりません。プリンターがA4までしか印刷できなければ、近くのコンビニで拡大コピーして記入して下さい!
予備を含めて3枚くらいコピーして下さい。(ここで経費30円)


■円満調停を申請する。経費1650円!

調停は「無駄な裁判をしなくてもしなくても二人の意志が固まってるかどうかの確認」をするところなのです。
一方が誤解したり、勘違いしている事がある事がわかった場合、離婚したい方は離婚の意志を解いてくれるかもしれません。

調停には「円満調停」と言うのがあるのです。

まずは、調停というのは離婚するかしないかを決める所ではありません。
相手がどう思っているか確認する所です。
自分から「円満調停」を申し込む事によって、相手にこちらが切に円満解決を望んでいる事が伝わります。

ただし、円満調停も離婚調停も、調停の内容がガラッと変わるわけではありません。
全く同じです。
調停員はどちらに味方をする、という事はありません。
しかし、第三者を挟んで話し合う事で、感情的になって言わなくていい事を口走ったり、激高した相手に暴力を受けたりする事を避ける事ができます。

調停は不成立になるかもしれません。
しかし、取りあえず「保留」という事になれば、離婚が前のめりになる事を防げます。

無駄な裁判をせずに結果を出せるかもしれません。

まずはこちらをダウンロード。
http://www.courts.go.jp/vcms_lf/2019_futyou_mousitate_587kb.pdf

今度はそのまま出して記入します。収入印紙1200円分を貼る箇所があります。
「円満調整」の部分にチェックを入れれば「円満調停」の申請準備完了という事になります。

あとは市役所・区役所で戸籍謄本全部事項証明書を貰いに行きます。(経費450円大阪市の場合)

直接話ができない場合、何らかの行動で意思表示しなければなりません。
言葉で説明すれば揉めますが、行動で示せば相手に誠意が伝わる物です。



指をくわえて様子を見るだけでは、相手の良いようにされてしまいます。
あなたが納得いく結果を導き出せるように行動しましょう。