前回の続きです。

例の相談者の方はご自分の健康面での悩みのストレスもたまっていて、ご主人に当たり散らしてしまいました。

夫婦仲って健康で平和な時は普通にしていられるのに、精神的、さらに肉体的にも状態が悪いと負の連鎖で悪い方に引っ張られるんですね。
ご主人に無茶苦茶言ってしまったらしいのですが、ご主人もそれを大らかに捉えてくれる人ではなかったようで、まあ、人間臭いところがある夫婦と言う印象でした。
うちでも「こんな事あるある」です。(^-^;ゞ

家を出た後、今度はご主人の方も健康面でのトラブルを抱えてしまいます。
そんな連絡の後、離婚届を渡されたそうです。

離婚届ですよ、離婚届!

夫ってわりと平気でこれをもって来るんです。
私の時はちゃんと記入して判子まで付いて指輪まで置いていました。
普段、指輪なんて嵌めないくせに。
ぎょっとさせる作戦です。妻はまんまとぎょっとしてしまいます。

旦那に離婚を叩き付けられた時の気持って経験者でないとわからないと思いますが、旦那に出て行かれてしまうと結構つまらない事を考えるんですよね…。

どっかのキャバクラでねーちゃんに慰めてもらってんじゃないかとか、離婚した後はどうやって生活しようとか、親に言うべきか言わざるべきか、来週夫婦で参加するイベントの予定、どうしようなどなど…。

考えてみれば雑念や都合ばかりで、自分中心の事を考えたりします。
でも、結構危機感は高くて「もう離婚目前」的な絶望感です。
この辺から夫の離婚の意志が強いように思うので、離婚に向けて親に相談し始めます。

当の夫は一体どうしてるんでしょう。
うちの場合は、2日くらい帰ってきませんでしたが、その後私が実家に帰ったのでその間、旦那がどうしていたかは今でも謎です。
冷静になって考えてみれば、ネカフェ難民になっているか、カプセルホテルに泊まってるか、野宿をしてるか、結構大変なんじゃないかと思います。

相談者のご主人は、離婚届を持って来る半月くらい前に入院していたと言う話で、自分はなにもできなかった様な事を反省しておられましたが、助けも求めず連絡しない人の事なので仕方ない部分もあったのではないでしょうか?

ただ、いくつか希望が持てる事がありました。

・家賃はきっちりご主人が払っている事
・家計のお金は奥様が管理している事
・子供の結婚式に参加希望である事

ご主人に充分なへそくりでもない限り、近いうちに日干しになって戻って来るかもしれない。
何よりも家賃を入れているというのが、今すぐに家庭をぶちこわす気ではない事を表しています。

言ってる事とやってる事に差がある時は、やってる事が真実です。
私はそこに薄々気が付いてはいたんですが、ご主人が戻って来る保証はないし、慰めで言った事が真実でなかったら相談者を落胆させる事になるので、指摘はしませんでした。
夫婦の事は夫婦にしかわからないですからね。

離婚する気もないのに勢いで「離婚」と言い張る男の気持、女には不思議です。
言ってしまって引っ込みが付かなくなるのでしょうか?

言ってしまった時は本気で離婚を考えていたのだと思います。
時間が経ったらだんだんその気持がしぼんで来て、妻に反撃する為に発した「離婚」という事が、自分にも大きな不利益をもたらす事に徐々に気付くのでしょうか?

また長くなっちゃったですね。(^-^;ゞ
次こそ、最終回です。