人間


びっくりするくらい


涙が出るんだなー


って


この一年で知った。


前は殆ど
泣いたりしなかった。



おとなになろうとしてみたりとか
そういうので蓋をして


みないようにしてる気持ちがたくさんあるから


いちばん底の底にあって
自分でも気づかない
正直な気持ちにふれたときに


びっくりするくらい涙がでるんだろう。


大人になって
たくさん嘘つきながら生きてるんだなって思った。


大人になるにつれて
嘘つかないと
自分保ってられなくなったから。


でも


そうやって
無意識に重ねる嘘の中にある
ほんの僅かな本当に触れたときに
勝手に心が震えて
涙が止まらなくなるんだ。


どんなに間抜けに思えても
くだらなくて哀れでも


自分が気づけない
そういう本当の気持ちに触れたときの涙が
いちばん
みっともなくてきれいなものに思える


それはどうしたって
止められないものだから。



嘘も強がりも
その気持ちの大切さのためにあるのかなっておもう


汚れた嘘がなかったら
本当の気持ちは綺麗にみえないから。


ほんの僅かな
本当
の綺麗さを感じるために
たくさんの嘘がある。


そう思えば


強がりも嘘も
大切なんだなっておもう


人の心ってすごいな。


自分の本当は
嘘に隠れていつもわからないけど
ちゃんとあるんだよ


どうしたって動かせない僅かなものが。


あってよかったな。


例えば苦しくても
本当があってすごく幸せだ。


ちゃんと
生きてるんだって思える。


頑張ろう。


生きてて
苦しくて幸せなんだから。