この3月で私の師、D先生が

クラブを辞めました。
 
D先生との最後の1ヶ月の記録。
全9回です。

 

~【馬に指示が伝わる】~

 

残りレッスン7回

 
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3/6(金)
ゴウゴウ風の音がすごい暴風。
家を出る前から気付いていたのですが
 
都内から車で通う会員さんが『高速は風に煽られて危ないから』とキャンセルするほどの強風でした。
 
 
 
自分のレッスンが始まり、馬に乗り歩き出しますが
既に心は折れており、
『今日はやめときます』という言葉が喉まで出かかったまま、
常歩で馬場を歩きました…( ;´・ω・`)
 
こういう日は
『これが試合の当日だったらやらなきゃいけないんだから』と思うことにしている。
 
軽速歩にする頃にはそう腹をくくって動かす。
 
駈歩に至っては
D先生、
普段よりよりいっそう『蹄跡でもっと前!もっと!』と言ってくる
( ;´・ω・`)
なんなら踏変換要求足しw
 
ここまで走らせたら
さすがにこちらももうやるしかない訳で…(@_@;)
 
で、跳ぶのよね、もちろん?w
 
前のレッスン枠でも他の会員さんが障害やっていたので
使った障害がそのまま片付けられずに置いてある。
前の枠は障害初心者会員さん。
その人が跳んで私がやらないことはないワケで(^o^;)
 
 
そんな本日のお題は
【ランニングさせない】
2台設置 最大間5歩 の障害でやりました。
 
2020年1月 苦労の日々~コンビネーション練習②~

↑1月にやったこのレッスンと同じ練習の2回目です。

 
 
【ランニング】とは、
馬が勝手にビュッと前に走ってしまう現象。
第一障害でもだし、
障害の間でも起こりうるもの。
 
これを許してしまう跳び方は
簡単に言うと【馬なり】。
 
コース走行で
コースがちゃんと回れてるのに
どこか、なぜか、ダサく見える人がいますよね。
それは、
この【ランニング】を止めれずに
ただ馬の背に乗っかっているだけから。
 
馬をコントロール出来ていない証拠、
…いわゆる、初心者の証だから
ダサく見えるのです。
 
それでもあのスピードで乗っかっていられるだけ、マシじゃん
というのが更に初心者からしてみればあるとは思いますが、
初心者からの本当の脱却は
【跳ばれてる】状態からの脱却である、と
神は申します。

 

そしてまた、
 
【ランニング】をさせない技術は
言い換えれば【調教】の部分なのだそう。
 
お馬にとって【ランニングをしない】ということは
焦らず、いつも冷静に乗り手の指示を待てるということなのです。
猫も犬も【待て】が出来るのはとてもおりこうなことですね。
お馬もです。
 
【ランニング】を直さないお馬は
一般会員からすると
いきなり走る【アブナイ馬】というイメージになるでしょうし、
それが怖くない会員しか乗れない、など
乗る人を選ぶことになってしまいます。
 
 
お馬自身が
安全に多くの会員さんに乗馬を楽しんでもらい、
末永くクラブに使ってもらって長生きするためには
ぜひとも治すべき点なのであります。
 
 
D先生は馬を作る事が出来る先生なので、
みっくん号のことを考えても、
私の馬自身の調教を考えてもとして
やはりそういう乗り方はよろしくないと考える。
 
学生ではなく社会人メインのクラブだから余計に
安心・安全に跳ぶ人馬になってほしい、という意味から、
こういう乗り方を勧めます。
 
 
私の相方、みっくん号は8歳なりたての
新馬ぬけたかなくらいの馬なので
まだまだこの【ランニング】が得意技w
 
貴重な技術を多く学ぶために自らベテランの馬でなく選んだ新馬なので、
頑張るしかないw 
 
 
『右手前の方がぎゅってなります(ランニングしやすい)ですよね?今日は右手前しかやりませんから
ひ~(@_@;)
 
いや、それを避けては未来はない。
やるしかない、出来るようにならなきゃいけないんだ…!
 
間5歩だった障害間を縮めて、
『まずはこれ。出来たらどんどん間を広げますから』
 
いつになく、なんと親切設計な!
いちいち組み直すの、めっちゃめんどくさいだろうに。
スゲーな、D先生w 
 
間が最初から5歩も空いてると
馬もテンパるし、人もテンパるから、
短い距離のを跳んで小さな成功体験を重ねて
最終的に大きな成功に繋げようという作戦らしい。
 
もう、これ以上の優しい手段はないですよというレベルの練習だよねw
まぁ、前回あの出来だったので、
めんどくさいけどこの作戦を考えてくれたんでしょう・・・・
 
 
 
全て向かうまでは軽速歩で行け、と。
 
向かうまでを軽速歩にする事で
人間が踏み切りで焦らないようになり
誘導もより確実になる軽速歩指示。
 
 
おお、神よ・・・・申し訳ない。
神の気持ちに答えるべく、全力を尽くします・・・!!
そうではありますが、
だとしても左手を許せば絶対に右に切るみっくん。
絶対に左手、放さないからな!
 
その気合いで向かいました。
 
①間0歩→無事に飛越。
②間1歩→無事に飛越。
③間2歩→無事に飛越。
④間3歩→無事に飛越。
⑤間4歩→無事に飛越。
⑥間5歩→無事に飛越。
『はい、終わり~。 おっ、一発で全部出来ましたね!』
 
…。
 
やたーーーーー!!!!!!
ちょ、珍しくないですか!!??
めちゃ頑張ったでしょ!!?先生!!(*≧∀≦*)
 
【間3歩】辺りから うぐぐ…と内心思っていましたが、
ここで先生にあーだこーだ弱音を吐くと
集中力が切れて跳べなくなる気がしたのw
だから、
D先生が『終わり』と言うまで
無言で跳び続けたw
 
下手したら、6歩、7歩、8歩、、と永遠に続いても
多分そのままやったわw
 
レッスン始めに『今日は右手前しかやりませんから』と言っていたから、
こんな風に一発で全部成功すると思わなかったでしょ!( ´・∀・`)
 
いやもちろん、必死に今まで習ったことやったから・・・!
『死んでも左手、放さない』って
めちゃめちゃ思ってたから!
 
 
この『死んでも左手放さない左手綱』は、
障害前カーブで一番左手が重くなり、
みっくんに『右に逃げ…させてもらえないな?』ていう意識を与えてる実感がめちゃくちゃありました。
 
最初の間0歩から実行し、
間の歩数が増えても
『さっき跳べたから、今度はやらなくても跳ぶかな?』とは思わず、
気を抜かずに、
最初の間0歩の跳び方を6回繰り返しました。
 
かつ、
間が開けばそれだけではフラつく可能性もあるので、しっかり足で挟んで行く方向を示すことも忘れずにやりました。
 
 
 
右に切られないようにやってたことですが、
それは結果的に【人間の指示で進む、跳ぶ】ということに繋がったようで、
ランニングは一切発生しませんでした。
 
ヤベェ。めっちゃグッジョブじゃんか!!!
 
 
こんなにスムーズに終われたからか、
『じゃあ、手前変えましょう~』
 
えっっっ。左手前、やるの!!!?( ゚ε゚;)
右手前しかやらないって、言ったじゃんかよ~
(つд⊂)
 
もぅ、行くしかありません・・・・
 
 
え?なになに?? ・・・左手前は、最初から5歩?( ;´・ω・`)
『そうです。はい、左手前は駈歩で~』
ふわぁ~い…(( ;´・ω・`)
 
左手前は、みっくん自身もバランスが良いので
右手前より難易度高めにするのです。
 
『蹄跡は流して良いとこですよ~』
『もっと座り柔らかく!ちから抜いて!』
 
なんですかね、
やはり駈歩だと
速さとかテンションに
どうしても気が取られてしまう。
気が取られてる自分がハッキリわかる・・・
 
 
障害前カーブの前のカーブ差し掛かる辺りから
『そこからもうちょっとアゲてく!』
はいっ!
 
『なぁんで今、最後放したのー!!!!』
 
…(つд⊂)
ですね…
もう一度行きます(つд⊂)
 
向かいまして…
 
『うん!カラダ(人間の)もう少し起こそう!』
…そうだ、障害の間は、カラダを起こさないといけないんだ…!
『障害の間は向かうまでの柔らかい乗り方、あれをやんなきゃ』
…はい…
 
向かいまして…
 
『なんで待つの諦めた!!!!??( ゚皿゚)』
『今の何歩かわかってますかっっっ!!!?
今の、4歩でしたよ!!!!』
『今の待たせられたでしょう!!!?
ちゃんと待たせないと、危ないんですよっっっ!!!わかりますかっっっ!!!?』
『ちゃんと諦めないで、待たせて!』
 
入りが合わずミスって
それによりでっかく跳んでしまい、
それによりみっくんも距離バランスが崩れて
間5歩が足りないので、前に飛びついて4歩でデカく跳んでしまった。
 
どっかん跳んで、私も着地で前に十分投げ出された為、D先生はこう言うのです。
幸いではありますが、
これでも私が落馬しないので
余計に言うのでしょう…
 
ていうか、今の、
5歩後の障害、
イキナシ90cmだったけどね。
 
クロスバーから
90cmになってるとか…w
 
まあ、そんなんは関係ないって事なんですよね。
 
【コントロールして跳ばせる】のは
クロスでも90cmでも同じだということ。
 
さんざん言われた事を肝に命じ、
ラスト。
 
『うん!出来たじゃないですか!!!(^_^)』
『やれるんだから、最初からやる!』
間違いねぇす…(^o^;)(^o^;)(^o^;)
 
もう、
右に切るのを気にしてやる右手前のが
なんなら良かったオチに。
 
左手前も右に切るときは切りますが、
右ほどじゃない、という意識だったのです。
結局どっち手前も一緒だなw
 
左持つ!ハミを死んでも放さない!
勝手に行かせない!
これだ!
 
 
それにしても。
左手前の入り方、
もうだいぶ教わったのが身に付いた感あり。
 
右手前も今日しつこく6連続で跳んだことで、
かなりはっきりわかった。
馬に指示が通じた実感があった。
 
着地後と障害間でカラダを起こすのがまだまだ出来ないので、
ここをちょっともっと意識しないと。
 
こうして書く事で
意識が残りますように!
 
 
 

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