DVで女性を守れ?
母親の虐待を止めたらDV?
なぜ女性が子どもを殺すことが問題にならないのか。
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201909/0012680623.shtml
2019/9/8 09:47神戸新聞NEXT
母親が子どもを連れて逃げて、パワハラを言えばDV
母親が子どもを殺すことは許されるのか。
三つ子の0歳児暴行死で実刑判決:懲役3年6月
名古屋地裁岡崎支部H31.3.26判決
乳児暴行死で実刑判決:
生後11か月の3つ子の1人に暴行を加えて死亡させた母親が,「傷害致死罪」に問われた裁判で,H31.3.26,懲役3年6月の実刑判決が出ました。
死亡したのは,不妊治療の末に授かった3つ子の1人(生後11か月)と伝えられています。多産児を育てる母親の負担に注目が集まっていますが,多産でなくとも,母親の育児負担は重く,嬰児・幼児殺しは,かつてより大きく減少したものの,少なくありません。嬰児殺(0歳児の殺人)や幼児殺は,かつては起訴猶予や執行猶予が大半でした。
この事案では,母親が無抵抗の子を床に叩きつけたとされており,「殺人罪」での起訴もありえたように見えます。子,特に乳幼児は,親に対して,絶望的に弱い立場にあります。子の人権や,類似事案の抑止,虐待防止の観点も必要な事案です。
親殺し・子殺しへの量刑は,時代により,大きく変遷してきました。
子殺しに甘い時代
殺人件数でも,子殺しが尊属殺の何倍もありました。昭和49年には,嬰児殺だけで190件(検挙された153人中140人が女性,91.5%),尊属殺全体44件の4.3倍でした。尊属殺では,検挙された38人中7人が女性(18.4%)でした。
【昭和49年~60年】
・尊属殺:認知件数44~66,検挙数38~64
・嬰児殺:認知件数112~207,検挙数97~156 (いずれも1年あたり)
(法務省ホームページ,昭和62年版 犯罪白書より)
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9月8日午前4時20分ごろ、兵庫県猪名川町の民家で、「娘が切られて出血している」と父親(44)から119番通報があった。小学2年生の長女(7)が首と腹部から出血しており、約1時間後、同県尼崎市内の病院で死亡が確認された。母親(43)も腹部から出血し、搬送されたが、意識はあるもよう。
搬送時の母親が関与をほのめかしていたといい、県警川西署は回復を待って事情を聴く。
同署によると、民家は長女と父親、母親、長男(10)の4人暮らし。父親を除く3人が2階で寝ており、妹の異変に気付いた長男が1階で寝ていた父親に知らせた。室内から血の付いた文化包丁が見つかり、外部から侵入した形跡はなかったという。