予約更新ですダンボ



゚:: *My Salad Days*::*

2012年10月の読書メーター
読んだ本の数:41冊
読んだページ数:10944ページ
ナイス数:326ナイス

http://book.akahoshitakuya.com/u/15292/matome?invite_id=15292


登録していない本が6冊で、合計47冊です。

今年入ってから368冊。

今年もかるーく400はいけそうですね。


・・・・・・・・・あの、10月って、ここ2年くらいで一番忙しかった・・・・・はずなんですが、

なぜ??????????


忙しくなればなるほど読書スピードが上がり、

更にそういう時こそ何故か良作に出会えて

ブログの更新率も上がらざるを得ない、という不思議。


今月ベストは、


モーパッサン短篇集 (ちくま文庫)/筑摩書房
¥840
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これか、

脂肪のかたまり (岩波文庫)/岩波書店
¥441
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これ。

いずれにせよ、確実に今年のベスト10にモーパッサンは入るな。


クオ・ワディス〈上〉 (岩波文庫)/岩波書店
¥840
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次は、『クオ・ワディス』。

レビューで散々書いているので、省略。

シェイクスピア劇の〈女〉たち―― 少年俳優とエリザベス朝の大衆文化/みすず書房
¥3,360
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シェイクスピア関連書だと、これがベストかな。

さすが楠明子氏の著書ですね。

『夏の夜の夢』『から騒ぎ』『お気に召すまま』『ハムレット』『アントニーとクレオパトラ』『冬物語』の6作品の女性を論じたもの。よくあるフェミニズム批評や家父長制についてで終わっておらず、フランスやイタリアとは違い少年俳優が女役を演じていたということを踏まえて、如何にして演じたのかにも触れ・・・とにかく面白かったです。


古代マヤ・アステカ不可思議大全/草思社
¥1,575
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マヤ・アステカ遺跡へっぴり紀行 ――メキシコ・グアテマラ・ホンジュラス・ベリーズの旅/草思社
¥1,470
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芝崎みゆき氏の、古代ギリシャ、エジプトに続き…最後はマヤ・アステカ。

今回のみ、旅行記は別冊なのですが

読む価値は十分に、十分すぎるほどあります。

ギリシャやエジプトに比べ、いい人過ぎる人が大勢(ノДT)

手書きの漫画になっていて中身が凄いので

写真を撮って載せたかったのですが・・・・・・・・

著作権に引っ掛かる気がするので、やめておきます(´・ω・`)

リチャード三世「殺人」事件 (扶桑社ミステリー)/扶桑社
¥890
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ジョセフィン・テイの名作『時の娘』のオマージュ。


リチャード三世擁護派の人物たちがパーティーを催し、リチャード三世とその周辺の人物のコスプレをする。そのうちに、殺された方を真似た悪質な悪戯が発生し・・・という話。


タイトルの「殺人」はリチャード三世のほうなので、作品中では死者は出ません。

特に小説、ミステリーとして優れているとは全く思えませんが、リチャード三世ファンは必読かな。


と言いつつも、リチャード三世モノだと上記の『時の娘』 や、ジーン・プレイディーの『リチャード三世を愛した女』 のほうが断然面白く、お勧め。

絶頂美術館―名画に隠されたエロス (新潮文庫)/新潮社
¥620
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女性のヌードは、単なるヌードではなかった、という本。

カバネルのヴィーナスの誕生の足の反りは、絶頂を表わしている、というのがあまりにも衝撃的でした。が、これって知ってて当たり前なことみたい。

中野京子『怖い絵』シリーズがお好きな方は、好きなんじゃないかな~?

あとは、サッカレーの『バリー・リンドン』とか、クリスタ・ヴォルフの『カッサンドラ』とか読みましたよ~。




゚:: *My Salad Days*::*
2012年10月の鑑賞メーター
観たビデオの数:7本
観た鑑賞時間:657分

+プッチーニの歌劇『トスカ』を観に行ったので、合計8本

今年入ってから114本です。

グッバイガール [DVD]/リチャード・ドレイファス,マーシャ・メイスン,クイン・カミングス
¥1,575
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今月ベストはこれ。


シェイクスピア作品のオマージュだと聞いて、観てみました。


見た目も中身も完璧な美男美女のロマンスではないところがいいのですね。


不器用すぎる二人の素敵なロマンス。

最初は長所よりも短所の方が際立っているけれど、これぞ人間と思わせてくれ・・・・


そして、2人の恋をいつの間にか応援してしまっている自分に気が付きます。

作品中の『リチャード三世』、あれは演出家が最初言っていたようにやらせてもいいと思うんだけどな~。

赤い靴 特別版 [DVD]/アントン・ウォルブルック,モイラ・シアラー,マリウス・ゴーリング
¥3,990
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前半は冗長な部分もありますが、恋が始まってからの引き込まれ方が凄い!

一部、ではなく、かなり長くバレエ・シーンを用いていました。それも、退屈にならないのが凄い。

最後の最後まで結末が読めず、まさかのあのシーンで終わるとは・・・・・・

小道具の使い方が秀逸で、昔の映画ならではの良さが溢れ出ています。

監督・脚本・撮影の素晴らしさが身に沁みる1作。


クロイツェル・ソナタ [DVD]/出演者不明
¥3,990
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もちろん、レフ・トルストイ原作。レビュー

・・・・・・・よくない。

ジャンルがエロチックだから借りるまであんなに苦労したのに、よくない。

トップレスシーンが出てくるくらいなので、別にそこに置かなくてよかったかと・・・

サブタイトルが「愛と官能の二重奏」なので、そこに引っ掛かったんでしょうね。

嫉妬がテーマなのですが、嫉妬というのは映像化するのはだめなのかも。

読んで、頭の中で想像してのドロドロが好きなんですね。

あと、大変失礼なのですが

ポズドヌイシェフの奥さん。

スタイルや顔立ちは綺麗なんだけど、顔面のシミが凄まじくて

そこしかもう見えない・・・・・・・。

というのと、まったく原作を読んだイメージの女性と違ったのがね。

原作は電車内で出会った男性に話すという回想の形式を取っているのを

映画では飛行機に変えた、というのはリアリティがあって良かったけどね。

実際にベートーヴェンのクロイツェル・ソナタが流れている割には・・・・・・・・説得力に欠ける。

ただ、ポズドヌイシェフの奥さんが、ある男性のピアノ演奏に酔いしれる場面。恍惚な表情を浮かべ、素晴らしいわ、と目を閉じる場面があり、

その時の旦那のジェラシーとの対比は見事でした。

音楽って、性行為と同じだから。

この映画が良くない、というよりも

作品が偉大すぎて映像化が無理、というほうが正しいかな。


召使 《IVC 25th ベストバリューコレクション》 [DVD]/ダーク・ボガード,ジェームズ・フォックス,サラ・マイルズ
¥2,940
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こちらは、サマセット・モームの甥が書いた作品の映画化。

あんまり好きじゃないかなーーー。

無意識にサマセット・モーム風の作風を期待してしまったのがいけなかったのだけれど、

むしろ真逆。


サーヴァントなので勝手にヴィクトリア朝が舞台なのかと思いきや、そういうわけではなく・・・。


100年くらい前なのでしょうか。


階上が召使、階下が主人、となっているのに違和感を感じるものの、結末に行くに従って2人の立場が逆転していくため、それももしや、意図的なのかな?