待ちに待った!!!METライブビューイングが昨日から始まりましたハート


第1作目は、ドニゼッティの愛の妙薬。



結論から言うと、素晴らしすぎました!!!!

もう、文句のつけようがないですよ。

脇役の歌手まで素晴らしい。演出までいい。

今年最良オペラ、決定です。


11月9日までで、DVD化等はしないのでお早めに!



ドニゼッティやプッチーニって音的に悲劇の方が断然向いていると思うのだけれど

ドニゼッティの喜劇 NO1はこれでしょう。


片思いの切なさを歌い上げたりと、ドニゼッティの感傷的な音がよく似合う場面もありますが

全体的にみて、かなり笑えるオペラです。

初心者には最適じゃないかなぁ。


今回は、新演出で、演出家はバートレット・シャー

彼は決してドタバタ喜劇にぜず、かつ、面白さは残し、人間劇に仕立てあげる・・・・・・という

絶妙な加減でした。


新しすぎる、奇抜すぎる、オーソドックスな感じでもあり

なんとも私好み。

B・シャーの演出、要チェックですね!



あらすじはかーんたんに説明すると、


ネモリーノ(マシュー・ポレンザーニ)は美しいアディーナ(アンナ・ネトレプコ)に恋焦がれているものの、彼女はつれない。


イゾルデが恋に落ちたと言われる、愛の妙薬があったらいいのに・・・・と思っていたら、


ドゥルカマーラ(アンブロージョ・マエストリ)が登場。

彼は、愛の妙薬を高値でネモリーノに売りつけるが、それは単なるワインであった。

効果が出るのには、まる1日かかると言う。(どれだけあれば逃げられる♪)


もうアディーナが手に入ったも同然と、うかれるネモリーノであったが、

ベルコーレ軍曹(マリウシュ・クヴィエチェン)はアディーナを口説きにかかり、アディーナは彼の求婚をとうとう受けてしまう。


しかも、今日中に結婚することに。


まずい!愛の妙薬はまだ効いていないのに!!!!


と、何とも可愛いネモリーノは、アディーナにあと1日延ばしてと訴える・・・・・というような話。


アンナ・ネトレプコ(アディーナ)、マシュー・ポレンザーニ(ネモリーノ)、マリウシュ・クヴィエチェン(ベルコーレ)、アンブロージョ・マエストリ(ドゥルカマーラ)・・・・・この4人で殆どの歌を占めているのですが、


この4人が完璧!!!


どうしても、どんなオペラだって、○○はよかったけど、△△がちょっとねぇ、となるのが当たり前。

それが一切なくて、素晴らしい歌声。

さらに、そのバランスも最高。


喜劇なのに、泣ける泣ける。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。


どうやら、ドナルド・キーン氏も昨日来られていたとか。

キーン氏も、涙ぐまれていたそうですよ。



全てが素晴らしかったけれど、特にネモリーノの、愛の妙薬でもっとも有名なアリア 人知れぬ涙はお見事でした!

いや~・・・・泣くよね、あれは・・・・・・。


拍手が鳴りやまず、、ブラヴォー!と嵐。


最後は、スタンディング・オベーションでしたよ。(メトで)

それも当然、としか思えないような出来栄え。



生きてて良かった! と心の底から思える、素晴らしいオペラでした。


こんなオペラを観終えた直後に寿命が尽きたら、幸せだろうな・・・・・・




ただ、残念だったのが1点だけ。

オペラ自体には文句は全くないのですが・・・・


あのさあ、オペラ観ながら物を食べるな!!!!\(*`∧´)/


映画館での鑑賞なので、もちろん、飲食物は可なのですよ。

普通の映画なら全く構わない。


ただ、オペラですよ?

クラシックのコンサートでも、「手に持っていると音が出ますので、チラシは鞄の中にお入れください」なんてアナウンスがあったりするのに、オペラですよ?


フライング・ブラヴォーが大顰蹙を買うくらいなのに、

演奏中にものを食べるなんてありえない!

いくら映画館だって!!!


特にそれをやめましょう、と言われているわけではありませんが

普通に考えればさあ。

鞄ゴソゴソも厳禁なので、ティッシュは先に出しておいて

更に、あのビニール袋も取り除いておいて(あれ、かなり響く)音が鳴らないようにしておくくらいなのに


物を食べるとか!!!!!

ありえん!!!!!!


3500円払ってるくらいだから、オペラが好きではない人が来るとは思えないんだけどなぁ。


そのおねーさんは周りからかーなーりー睨まれていたのですが、

全く気付かず、食べ続ける。

更に、紙でくるんであるからガサガサうるさい。


さらに、ポップコーンも持参。

ええええ、ずっと食べるのか!?怒っていいか!?


と思ったら、さすがに演奏中は食べず、インターミッションまで我慢されていました。

(しけって美味しくないよね・・・・)






もちろん、オペラは生で観るのが一番いいのだけれど・・・・・・・


これだけの歌手で、更に三本指に入るメトロポリタン歌劇場のオペラが

引っ越し公演を行うとなると・・・・・お値段も凄まじいし、

いや、まず無理だと思うのですよね。


そもそも札幌に来るわけがないのだけれど。


今年は生で、コジ・ファン・トゥッテとトスカを観ていますが


やっぱりねー、メトに敵うわけがなくて

生のそれらのオペラよりも、映画館で観るメトのほうが圧倒的に感動できるのですよ。


大好きです。


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ドニゼッティ:愛の妙薬/ピド(エヴェリーノ)
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上はDVD、下はCD。


どちらも、とてもよかったです。

アンジェラ・ゲオルギューだしね。


ただ、今回のには敵わない!!



予告編が流れました♪

予告編の段階で泣けました・・・・・。


ああ、もう、待ち遠しい!

公開日は1週間早まりましたよね^^


ミュージカル映画は絶対に映画館で観たほうがいいので、

初日のモーニングショーで観ます(笑)