互いに測るタイミング
シャルクロ(クロシャルでも可)
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俺は今、あるやつのことが好きだ。
けれどあっちは俺のことが好きなのかわからない
いや、男同士だし好きなわけないだろうけど。
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俺は今、あるやつのことが好きだ。
あっちが俺のこと好きなのかはわからないが・・・・。
いや、男同士だしな。好きなわけないか。
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クロ「おーい、シャル。いるかー。」
その声とともに一人の男が部屋に入ってきた
シャ「団長、どうしたの?」
彼が俺の部屋に来ることは珍しくない。また、仕事の事だろう。
クロ「あ、いや用はないんだけどな・・・・ハハ」
シャ「用がないのに来たの?変わってるね・・・」
クロ「そうか?で、何してたんだ?」
彼は俺が使っていたパソコンを覗き込みながら言った
シャ「あ、駄目!」
俺はあわててパソコンのふたを閉じた
クロ「わ!イテ!何すんだよ」
パソコンを閉じたときに挟んでしまったらしい
シャ「いや、ちょっと・・・ね」
俺がパソコンで何を調べていたかというと指輪のことだ。
シャ「(ちょっと早いと思ったけど・・・・・告白できなきゃ意味ないんだから)」
俺は今、目の前にいる男に恋をしている真っ最中
色々考えてたら彼に送る指輪はどんなのがいいか見ていたところだった
シャ「とにかく、用がないんなら次の仕事でも考えてたら」
俺は顔が赤くなりそうだったので彼を部屋から追い出した
シャ「・・・・・・・告白、か」
してみるのも、悪くないかも
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クロ「チェッ。シャルのやつちょっとぐらい見せてくれてもいいじゃないか」
俺はさっきのことでの文句を呟きながら自分の部屋に向かっていた
クロ「でも、パソコンに写ってたのって指輪だよな。あれ」
なんで、シャルが指輪なんか・・・・・まさか、好きな奴がいるとか!?
やっぱり・・・・じゃあ、そいつに告白するのか。
・・・
俺もおちおちしてられないな
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自分がおかしいことぐらいわかってる
でも
君が好きで
愛しくて
どうしようもできないんだ
帰ってくる返事だってわかってる
気持ち悪い奴だと思われるに決まってる
それでも言わなきゃいけないことはある
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指輪を渡すために
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誰かに盗られる前に
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・・・・あれから数十年
もう、彼はここにはいない
言いたくて 言えなくて
その時を タイミングを測ってちゃ言えないことがわかっても
君はもういない
握りしめた手からわずかな愛の結晶が零れ落ちた
どんなものより美しい宝石は君の手に渡ることなく・・・・
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・・・あれから数十年
もう、俺はそこにはいない
盗られたくなくて 守れなくて
その時が来るのを恐れて いいだせなくて
自分の気持ちのタイミングを測ってちゃいつかどちらかが消えてゆく
絶対に戻る タイミングなんてほっといて
俺からの宝石をお前の手に渡すために・・・
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絶対に詩みたいになる。