冗談のふり
ヒソイル
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ヒソ「・・・・・・珍しい」
僕は携帯の画面を眺めながらつぶやいた
そこにはこう書かれていた
イル「・・・・別に用事はないけど俺ん家来る?来たくないなら別にいいけど」
イルミからお誘いが来るなんて初めてだった
ヒソ「(頭でも打ったのかな☆)」
本気でそう思うほどだった
とにかく、仕事の手伝いかもしれないので行ってみることにした。
_ピンポーン_
イル「・・・・ほんとに来たんだ」
俺はそう思いながら玄関・・・というより庭の入口の門に向かった
チャイムを押してから30分ぐらい
ヒソ「・・・・ここ、チャイムあったんだ」
ないと思っていたが普通の家みたいに門の横に『押せ』と書いてあるぼたんがあったので押してみると遠くで‘ピンポーン‘という音が鳴ったので驚いた
イル「あるよ。チャイムぐらい。まあ、ほとんど押す人はいないけどね」
ヒソ「そうだろうね。ほとんど訪ねてくるのは賞金稼ぎだろうし」
わざわざ押すとは思えない
イル「まあ、入りなよ。母さん今いないし、騒ぐこともないと思うよ」
ヒソ「仕事かい?」
イル「いや、ただの買い物」
ヒソ「案外君んちって普通なんだね・・・・仕事以外」
イル「うん。仕事以外ね」
そんな会話をしながら僕たちは30分もすればつく、その普通じゃない家に向かって歩き始めた
ヒソ「ところで、なんで用事もないのに僕を呼んだんだい☆それとも用事があったのかな」
イル「いや、ないし・・・・・・理由なんてないよ」
理由がないのになんで呼んだのさ・・・・。
イル「・・・・理由、か。」
ヒソ「やっぱりあるの?」
イル「ヒソカに、会いたかったから・・・かな?」
ヒソ「へ?」
僕は予想してない返答が帰ってきたので思わず足を止めて驚いてしまった
イル「どうしたの」
ヒソ「えっと、さっきのは・・・」
驚きを隠せない僕を見てイルミは少し笑うと
イル「さっきの?冗談に決まってるじゃん。俺がそんなこと思ったりヒソカに言うと思った?考えただけで鳥肌が立つんだけど」
ヒソ「あ、冗談・・・・だよね・・☆」
ほっとしたような・・がっかりしたような
イル「お菓子、用意してあるから。早くいこうよ」
ヒソ「君にしては気が利くね」
イル「俺が呼んだんだからこれぐらいは用意してるよ」
そういうとイルミはまた歩き出した
僕はその後ろを歩きながらこんな冗談を言ってみた
ヒソ「さっきの、ほんとに冗談?冗談じゃなかったら今日一日はそばにいてあげたのに♡」
その瞬間もすごい速さでイルミの蹴りが飛んできた
イル「それ、冗談?じゃなかったらもう一回本気で攻撃するよ」
ヒソ「冗談に決まってるじゃん☆怖いなぁ、イルミは♡」
イル「冗談に聞こえない。気持ち悪い」
そういうとイルミはまた歩き出してしまった
僕もあきらめてイルミについていくことにした
END
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