SANEMORIを終えて

昨年の歌舞伎座、市川團十郎白猿襲名興行を終え、新年に続き新橋演舞場『SANEMORI』と３ヶ月の長丁場が終わりました。

　まずは殿・團十郎師た本当にお疲れ様でした。私には想像もつかない大変な3ヶ月であったと思います。

一門の人間として、このめでたい場所に携われる、いることができた私の人生においての軌跡、いやっ奇跡に、全ての方に感謝しております。

　襲名期間といえば、お弟子さんたちの見事なサポートも傍らで見ていても、一門お弟子さんの団結力の強さを感じました。新蔵さんを筆頭に新十郎さん、升三郎さん、みんなスペシャルなすごい一門です。そして、みんな明るくて仲が良い！！

これがまたとても素敵だなーと思います。家族同様の濃い時間を共にする一門。いろいろ大変な時期ではあるけれど殿を中心に団結して、お客様に喜んで頂ける芝居づくりが続くと思います。一月の『SANEMORI』。これも、歌舞伎を見たことのないお客様に歌舞伎面白い！！と思っていただけた作品でした。沢山のお客様の声を聞きながら、嬉しく思っております。

宮舘さんの大奮闘！！本当にすごかったなーー

宮舘さんの場面はみんなが引っ張られてた。この人のためにと、そこに絡む俳優陣もみんなが真剣に取り組んでたように見えます。だからこそ、お客様に伝わるんだね。そして、今回の公演は特に若手にチャンスを！！と大きな心で受け止め、それを見守る團十郎師の想いが詰まっていたように感じます。

チャンスをもらった役者は日々必死にキラキラと、次は俺もと希望を抱きギラギラと挑んでいる次の若手。こういう流れは、いいなーと嬉しく思いました。私も昔はギラギラしてたと思います。なんか思い出しました。今、50となりましたが、役者としてやっと、それなりになっていかなければいけない歳。よしっ頑張ろうと強い刺激を受けてます。私なりの俳優としてのアプローチ、発信続けて参ります。

お客様のおかげで本当に素敵な公演となりました。あのカーテンコールの日々忘れられないと思います。

沢山の応援誠に有難うございました。