吉本ばななさんの『吹上奇譚」という本を、
知り合いから勧められたので読んでいる。
まだ読んでいる最中だけど、
スゴイ本だ。
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実際には「ネガティブ」ではないものを、
人間たちは、長い間、(勝手に)「ネガティブ」なものだと
みなしてきた。
そして、
忌み嫌ったり、
勝手に恐怖の対象としたり、
攻撃してきたりしてきた。
(あるいは、習慣(文化)の違いから、人間たちには「ネガティブ」だと思われる事柄が、昔は実際になされていたかもしれないが、それはもう終わったこと、それはもう「過去」のこと。
「過去」のことであり、そのときの相手ももう「ネガティブ」ではなくなっているのだが、人間たちは、いまだにそのときの「恐怖」に縛られていたりする。)
でも、
もうそういう時代は終わるんだ。
長い間、囚われてきた「(恐怖の)幻影」から、
解き放たれるトキが、
人間たちに、
やって来た。
実体のない恐怖から、
解き放たれるトキが
来たんだ。
ばななさんは、
「グレイ(ゼータ)」のことを実際に知っていて
それをもとにこの小説を書いている。
あるいはそのような情報をダウンロードしながら、
この小説を書いていると思う。
主人公が、「異世界人」と「人間」とのハーフという設定です。
こりゃ、「ハイブリッド」のことを指しているとしか、平田には思えません(^^)
人間たちが「グレイ」に対して
(あるいは、もっと広く、「異なる次元」の者たちに対して)
抱いている
実体のない恐怖から
解き放たれるための「装置」として、
ばななさんは、この小説を書いているんだ
と、自分には思えて仕方がありません (^^)
これまでファンタジー(架空の世界)を描くことを避けてきたというばななさんは、
あとがきで、
こう述べています。
「しかしこのような時代になると、
もうこういうものでしか
人の心に力をあげられないなと思った。」
この小説は、ばななさんが「五十年かけて会得した秘密の書き方」で