甘い匂いに誘われて・・・2~3日前にウチの店に迷い込んだ黒いアゲハ蝶。
残念ながら、ウチは花屋じゃないんだよ。
でも、昨夜、知り合いに頼まれて、バイオリンで何曲か演奏したら
花束をプレゼントしてくれた。
今朝見つけた時には、陳列棚の端っこで、
翅を半開きにして横になって身動きしなかった蝶。
でも、花束の上に乗せたら・・・・
飛び立とうとして翅をバタつかせた。
お腹が空いてるのだろう・・・ストローのような口をのばそうと必死だったが
もう全身がこわばっているのだろう・・・
思うように伸びていかない・・・
見ていてもどかしいくらいだ・・・
もしかしたら、ツガイだったのかもしれない。
表通りでは、アーケードのタイルの上を
一匹の黒アゲハの屍骸が風に舞っていた・・・
はかない命・・・せめてキミは花の上でお迎えを待ちなさい。
大丈夫!ウチの店はとても涼しいから、
この花も、きっとキミの分まで美しく咲き続けるに違いないよ。
私にお迎えが来る時は・・・
出来ればお布団の上で・・・誰かに看取られて・・・逝きたい
でも、私は今まで・・・誰も看取った事がない・・・まだ、誰も・・・
明日から、お盆商戦がピークを迎える。
今年も様々な思いを込めて、籠に果物を詰めていく。