日本で有名なロシア料理と云えば、
ロシアスープ料理の代名詞
ボルシチ(борщ)、
日本でもお馴染みの
ピロシキ(пирожки)、
ロシアの餃子
ペリメーニ(пельмеи)等が真っ先に思い浮かぶの
ではないかと思いますが、それらの料理から派生したものも含めて、
ロシアには日本ではまだ一般的に知られていないような料理が
数多く存在します(当然ですが・・・)
ということで、本日は、義父から直々に伝授頂いた日本ではマイナーな
ロシア料理のひとつ(正確にはウクライナ料理)
≪サラ(сало)≫について
少し触れてみたいと思います
サラ(сало)とは、一口に言うと、豚の脂身の塩漬けですが、
単なる脂身と侮ってはいけませんよ
▼サラ(сало)。 ロシアのサイトより引用。
脂身のほのかなネットリ感と、さり気なく効いた塩味とスパイスが
口の中で蕩け合い、濃厚な味わいと深い風味を醸し出します
更には、脂身の外側についている皮を噛むと、コリッ、コリッという音と
共に絶妙な歯応えも加わり、何とも言葉では説明し難く、
兎に角、一度口にすると病み付きになる不思議な料理なのです・・・
( ̄□ ̄;)なっ、何じゃこりゃー!(松田優作風に)
我が家では、義父が作ってくれたサラ(сало)をロシアから持ち帰り、
すこしづづ大切に食べていましたが、先月、とうとうその在庫が切れてしまい、
食べたい気持ちを抑えきれず、本日、自力で製作に取り掛かりました
調理方法については、その深い味わいとは裏腹に、至って簡単
作り方と材料は下記の通りです
■■■ ウクライナ料理 ≪サラ(сало)≫ レシピ ■■■
1.材料(我が家なら2~3ヶ月分)
(1)バラ豚肉かたまり(代用肉) ・・・ 1kg (本来は脂身を使用)
(2)塩 ・・・ 1/4カップ(好みにより調整)
(3)ブラックペッパー ・・・ 10g
(4)レッドペッパー ・・・ 10g
(5)グリーンペッパー ・・・ 10g
(6)ピンクペッパー ・・・ 10g
(7)味の素 ・・・ 適量
(8)ニンニクかたまり ・・・ 大1つ
2.作り方
(1)バラ豚肉かたまりを水洗いし、3~4cm程度の幅で切り分ける。
※立てラインが長い場合は半分に切っても良い。
▼なるべく脂身の多いものを選択するのがポイントです。
(2)塩、ペッパー類と味の素を入れた淵付きの大き目の皿に、
上記(1)で切り分けたバラ豚肉かたまりを1本づつ入れ、
塩、ペッパー類を指でバラ豚肉に摺り込む。
▼丹念に摺り込みます! 摺り込み方次第で味に大きな差が生まれるそうです。
(摺り込みすぎにご注意を・・・塩辛くなりすぎるといけませんので・・・)
(3)バラ豚肉の皮がついていない面(皮面の逆面)の両端と
中央部分に包丁で切り込みを入れ、薄皮を剥いだニンニクを
夫々の切り込みに1片づつ押し込む。
▼出来る限り肉の中央部分にニンニクを挿入するのが風味を作るコツだそうです。(義父談)
(4)上記(3)で塩やペッパー類を摺り込み、ニンニクを詰めた
バラ豚肉を容器(鍋でも良い)の中に並べ、その上から
落し蓋を敷いて重りを乗せる。
※重りは軽すぎても重すぎても良くないので2~3㎏を目安に。
▼隙間無く、肉で埋め尽くすように綺麗に整列させます。
▼アップで見るとこのような感じです。
(5)上記(4)の状態で、約3~4日間、常温で寝かせる。
※常温=15℃程度
※肉から水分が多量に滲み出ますが、
捨てずにそのまま寝かせて下さい。
(6)容器に溜まった水分を捨て、バラ豚肉を1本づつ紙に包み、
冷凍庫で丸1日寝かせます。
▼ロシアの義父はワイルドに新聞紙を使用。 何でも・・・余分な油を吸収するには新聞紙が
一番なのだそうです。 新聞紙を活用するところがいかにも男の料理ですね・・・
これで完成! :*:・( ̄∀ ̄)・:*:
後は食べるだけっ!!!
3.食べ方
バラ豚肉を食べたい分だけ冷凍庫から取り出し、
包んでいた紙と、付着している塩やペッパー類及びニンニクを
綺麗に取り除き、5mm程度の厚さに切り分けて皿に盛り付ける。
※塩やペッパー類をよく取り除かないとテイストが塩辛過ぎます。
▼出来上がったかたまり。 ▼切り分けます。
※上記写真2枚は、義父が作ったもの。 私が製作したものは、完成後、追って公開致します。
4.その他
(1)良く合う酒類
ウォッカ、ビールとの相性抜群
意外ですが、ワインとの相性も良いかもしれません
(2)おいしい食べ方
①食べる分だけをこまめに冷凍庫から取り出し、
脂身が溶けない状態で食べるのが望ましい。
(サラ(сало)という料理本来の風味を味わう)
②上記3.の通り、5mm程度の厚さに切り分けたものを
熱々のフライパンに乗せ、油が溶け出した頃合を見て、
新鮮な生卵を入れ、ベーコンエッグならず、サラエッグとして
食べるのもおいしい食べ方です
サラ(сало)から滲み出た塩とスパイスの程好い味加減が
目玉焼きのおいしさをより一層引き立てます
▼サラエッグ。 追っての塩コショウや醤油などの味付けは不要です! 兎に角うまい!
(3)保存方法
脂身が溶け出すと歯応えや風味が低下しますので、
必ず、冷凍庫で保存することをお勧めします
※義父曰く、保存期間が長ければ長い程、味わいが増すそうです
サラの脂分が胃の内側に粘膜を張り、アルコール度数の高いお酒が
及ぼす胃への負担を抑制する作用もあるとか・・・
お酒が好きな方、度数の高いお酒を好んで飲む方などに特にお勧めです
ご興味のある方は、
是非一度、騙されたと思って作って食べてみて下さい
おススメです
ロシアスープ料理の代名詞
ボルシチ(борщ)、
日本でもお馴染みの
ピロシキ(пирожки)、
ロシアの餃子
ペリメーニ(пельмеи)等が真っ先に思い浮かぶの
ではないかと思いますが、それらの料理から派生したものも含めて、
ロシアには日本ではまだ一般的に知られていないような料理が
数多く存在します(当然ですが・・・)
ということで、本日は、義父から直々に伝授頂いた日本ではマイナーな
ロシア料理のひとつ(正確にはウクライナ料理)
≪サラ(сало)≫について
少し触れてみたいと思います
サラ(сало)とは、一口に言うと、豚の脂身の塩漬けですが、
単なる脂身と侮ってはいけませんよ
▼サラ(сало)。 ロシアのサイトより引用。
脂身のほのかなネットリ感と、さり気なく効いた塩味とスパイスが
口の中で蕩け合い、濃厚な味わいと深い風味を醸し出します
更には、脂身の外側についている皮を噛むと、コリッ、コリッという音と
共に絶妙な歯応えも加わり、何とも言葉では説明し難く、
兎に角、一度口にすると病み付きになる不思議な料理なのです・・・
( ̄□ ̄;)なっ、何じゃこりゃー!(松田優作風に)
我が家では、義父が作ってくれたサラ(сало)をロシアから持ち帰り、
すこしづづ大切に食べていましたが、先月、とうとうその在庫が切れてしまい、
食べたい気持ちを抑えきれず、本日、自力で製作に取り掛かりました
調理方法については、その深い味わいとは裏腹に、至って簡単
作り方と材料は下記の通りです
■■■ ウクライナ料理 ≪サラ(сало)≫ レシピ ■■■
1.材料(我が家なら2~3ヶ月分)
(1)バラ豚肉かたまり(代用肉) ・・・ 1kg (本来は脂身を使用)
(2)塩 ・・・ 1/4カップ(好みにより調整)
(3)ブラックペッパー ・・・ 10g
(4)レッドペッパー ・・・ 10g
(5)グリーンペッパー ・・・ 10g
(6)ピンクペッパー ・・・ 10g
(7)味の素 ・・・ 適量
(8)ニンニクかたまり ・・・ 大1つ
2.作り方
(1)バラ豚肉かたまりを水洗いし、3~4cm程度の幅で切り分ける。
※立てラインが長い場合は半分に切っても良い。
▼なるべく脂身の多いものを選択するのがポイントです。
(2)塩、ペッパー類と味の素を入れた淵付きの大き目の皿に、
上記(1)で切り分けたバラ豚肉かたまりを1本づつ入れ、
塩、ペッパー類を指でバラ豚肉に摺り込む。
▼丹念に摺り込みます! 摺り込み方次第で味に大きな差が生まれるそうです。
(摺り込みすぎにご注意を・・・塩辛くなりすぎるといけませんので・・・)
(3)バラ豚肉の皮がついていない面(皮面の逆面)の両端と
中央部分に包丁で切り込みを入れ、薄皮を剥いだニンニクを
夫々の切り込みに1片づつ押し込む。
▼出来る限り肉の中央部分にニンニクを挿入するのが風味を作るコツだそうです。(義父談)
(4)上記(3)で塩やペッパー類を摺り込み、ニンニクを詰めた
バラ豚肉を容器(鍋でも良い)の中に並べ、その上から
落し蓋を敷いて重りを乗せる。
※重りは軽すぎても重すぎても良くないので2~3㎏を目安に。
▼隙間無く、肉で埋め尽くすように綺麗に整列させます。
▼アップで見るとこのような感じです。
(5)上記(4)の状態で、約3~4日間、常温で寝かせる。
※常温=15℃程度
※肉から水分が多量に滲み出ますが、
捨てずにそのまま寝かせて下さい。
(6)容器に溜まった水分を捨て、バラ豚肉を1本づつ紙に包み、
冷凍庫で丸1日寝かせます。
▼ロシアの義父はワイルドに新聞紙を使用。 何でも・・・余分な油を吸収するには新聞紙が
一番なのだそうです。 新聞紙を活用するところがいかにも男の料理ですね・・・
これで完成! :*:・( ̄∀ ̄)・:*:
後は食べるだけっ!!!
3.食べ方
バラ豚肉を食べたい分だけ冷凍庫から取り出し、
包んでいた紙と、付着している塩やペッパー類及びニンニクを
綺麗に取り除き、5mm程度の厚さに切り分けて皿に盛り付ける。
※塩やペッパー類をよく取り除かないとテイストが塩辛過ぎます。
▼出来上がったかたまり。 ▼切り分けます。
※上記写真2枚は、義父が作ったもの。 私が製作したものは、完成後、追って公開致します。
4.その他
(1)良く合う酒類
ウォッカ、ビールとの相性抜群
意外ですが、ワインとの相性も良いかもしれません
(2)おいしい食べ方
①食べる分だけをこまめに冷凍庫から取り出し、
脂身が溶けない状態で食べるのが望ましい。
(サラ(сало)という料理本来の風味を味わう)
②上記3.の通り、5mm程度の厚さに切り分けたものを
熱々のフライパンに乗せ、油が溶け出した頃合を見て、
新鮮な生卵を入れ、ベーコンエッグならず、サラエッグとして
食べるのもおいしい食べ方です
サラ(сало)から滲み出た塩とスパイスの程好い味加減が
目玉焼きのおいしさをより一層引き立てます
▼サラエッグ。 追っての塩コショウや醤油などの味付けは不要です! 兎に角うまい!
(3)保存方法
脂身が溶け出すと歯応えや風味が低下しますので、
必ず、冷凍庫で保存することをお勧めします
※義父曰く、保存期間が長ければ長い程、味わいが増すそうです
サラの脂分が胃の内側に粘膜を張り、アルコール度数の高いお酒が
及ぼす胃への負担を抑制する作用もあるとか・・・
お酒が好きな方、度数の高いお酒を好んで飲む方などに特にお勧めです
ご興味のある方は、
是非一度、騙されたと思って作って食べてみて下さい
おススメです