19日の深夜2時18分安保関連法案はとうとう可決されてしまいました
またしても数の力だけで押し通してしまいました
9月19日は歴史に汚点を残す日となりました
国会の論議はなんだったのか
ますます国の横暴さが国民に広く知れ渡ることにもなりました
おかげで多くの国民は目覚めましたよ!!
国会審議も大詰めの18日読売新聞にコメントを求められましたのでこう答えました
↓
「政府のすることが本当に信じられない!!
戦後最悪な政府によるクーデターやと思います!!
国民の8割が納得していない憲法違反の法案を
強引に採決しようとする政府与党の暴挙は本当に許せないです
国会中継をみていても 野党の追及にまともに答えられずボロボロで
審議すればする程必要性の根拠はないことが明白になってくるし
こんな法案はありえません
アメリカの横暴な戦争に巻き込まれるだけ
この法案で 戦後から戦前へと変えられてしまいます
20才の息子を持つ母親として不安と憤りでいっぱいです
アメリカになぜNOと言えないのか?
抑止力で国を守るという論理自体が愚かなことであり
武力で平和は作れないと思います
憲法9条の精神を次の世代へ受け渡していくことが
私たち大人の責任だと思ってきました
平和しか知らない私たちは幸せだったとつくづく思います
母親として子どもたちにこれからも平和に暮らせる日本であってほしいと切実に願っています
この法案は廃案にするまで あきらめる訳にはいきません」
~~20日の読売新聞より~~
「国際協調強化」「違法性訴える」 安保法成立 県内各党の反応様々
◇ 19日未明に成立した安全保障関連法。県内の各党や県民はどう受け止めたのか。
自民党県連の衛藤晟一会長は「戦争を抑止し、国際協調関係を強くする法案だ。今後も皆さんに理解していただく努力を続けたい」と力を込めた。
自民党と国政で連立を組む公明党県本部の河野成司代表は「国民を守るための関連法の必要性について、支持者に丁寧に説明していく」と述べた。
一方、民主党県連の小嶋秀行幹事長は「世論を無視した強行採決は与党のおごりや焦りの表れ。白紙撤回を求めて違法性を訴え続ける」と意気込んだ。
社民党県連の内田淳一代表も「法案の矛盾点が明らかになった中で採決が行われ極めて残念。安倍政権の打倒に向け、来夏の参院選に全力を挙げる」と語った。
◇県民からも賛否の意見が聞かれた。
大分市稙田の石沢一彦さん(72)は、「中国が尖閣諸島を不法占拠するなど、万が一の場合に備え、集団的自衛権は必要」と成立を歓迎。「『戦争法案』と言って反対する人も多かったが、戦争をしやすくするためでは絶対になく、平和な暮らしを守るためだ」と話した。
主婦らでつくる「安保関連法案に反対するママの会・大分」の阿南祐子さん(57)は「多くの国民が納得していない法案を強引に押し通した政府を許せない」と憤慨。「平和な世の中をつくることが大人の使命なのに、この法律で逆に危険にさらしてしまう」と述べた。
2015年09月20日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
<高村薫氏の文が秀逸です・・東京新聞より転載させていただきます>
9月18日東京新聞 作家 高村薫氏
安倍晋三ら政府側の国会答弁によって、私たちの日本語が破壊されていった、という感じがする。政治家が言う「丁寧な説明」という言葉に、虫ずが走るようになった。「丁寧」が丁寧ではなく、「説明」も説明になっていない。中身のない呪文になってしまった。
一連の国会答弁は、一から十まで中身がなければ誠実性も欠いたもので二種類の欺瞞でできていたと思う。
一つ目の欺瞞は、事実ではないうその説明。日本人を乗せて避難してくるアメリカの艦船を防護できなくていいのか、という説明、これはうそ。ホルムズ海峡での戦時の機雷掃海の話も、当の駐日イラン大使がそんなことはあり得ない、と言った。あり得ないうそに基づいた説明を、堂々と国会の場で繰り返すことによって、集団的自衛権そのものへの不信を募らせた。
もうひとつは、事実を隠すための不正確、不透明な文言。何とも結局説明がつかない、「存立危機事態」とか「後方支援」とか。事実をごまかす、隠すために不正確、不透明な文言でそれを説明するから、当然支離滅裂、意味不明なことになる。もともと不正確な文章というものは、いくら言葉を補っても正確な、明快な文章にはならない。説明すればするほど、ぼろぼろになっていくだけ。そういうものを私たちは聞かされ続けてきた。
ポツダム宣言を「つまびらかに読んでいない」と国会答弁の場で言ってはおしまい。学問とか知識とか歴史に対する尊敬がなさすぎる。だからめちゃくちゃな日本語を使うんでしょう。
挙句の果てに国民の理解が進まない、と。東アジア、中国の危機を国民は理解しないので、丁寧な説明をしてきたけれども、政治の責任で決めるときは決める、というわけだから。ここまで言葉の論理や物事の筋道を軽んじる政治を私はちょっと想像できなかった。こんな政治があるんだとは。
国会答弁というのは、やじも含めてすべて記録に残る。自分たちの一言一句が公式の記録として半永久的に残る、ということすらも念頭にない。だからやじを飛ばせるんでしょう。そこまで国会をなめてるし、政治をなめている、としか思えない。もちろん、国会をなめている、ということは国民をなめている。
またしても数の力だけで押し通してしまいました
9月19日は歴史に汚点を残す日となりました
国会の論議はなんだったのか
ますます国の横暴さが国民に広く知れ渡ることにもなりました
おかげで多くの国民は目覚めましたよ!!
国会審議も大詰めの18日読売新聞にコメントを求められましたのでこう答えました
↓
「政府のすることが本当に信じられない!!
戦後最悪な政府によるクーデターやと思います!!
国民の8割が納得していない憲法違反の法案を
強引に採決しようとする政府与党の暴挙は本当に許せないです
国会中継をみていても 野党の追及にまともに答えられずボロボロで
審議すればする程必要性の根拠はないことが明白になってくるし
こんな法案はありえません
アメリカの横暴な戦争に巻き込まれるだけ
この法案で 戦後から戦前へと変えられてしまいます
20才の息子を持つ母親として不安と憤りでいっぱいです
アメリカになぜNOと言えないのか?
抑止力で国を守るという論理自体が愚かなことであり
武力で平和は作れないと思います
憲法9条の精神を次の世代へ受け渡していくことが
私たち大人の責任だと思ってきました
平和しか知らない私たちは幸せだったとつくづく思います
母親として子どもたちにこれからも平和に暮らせる日本であってほしいと切実に願っています
この法案は廃案にするまで あきらめる訳にはいきません」
~~20日の読売新聞より~~
「国際協調強化」「違法性訴える」 安保法成立 県内各党の反応様々
◇ 19日未明に成立した安全保障関連法。県内の各党や県民はどう受け止めたのか。
自民党県連の衛藤晟一会長は「戦争を抑止し、国際協調関係を強くする法案だ。今後も皆さんに理解していただく努力を続けたい」と力を込めた。
自民党と国政で連立を組む公明党県本部の河野成司代表は「国民を守るための関連法の必要性について、支持者に丁寧に説明していく」と述べた。
一方、民主党県連の小嶋秀行幹事長は「世論を無視した強行採決は与党のおごりや焦りの表れ。白紙撤回を求めて違法性を訴え続ける」と意気込んだ。
社民党県連の内田淳一代表も「法案の矛盾点が明らかになった中で採決が行われ極めて残念。安倍政権の打倒に向け、来夏の参院選に全力を挙げる」と語った。
◇県民からも賛否の意見が聞かれた。
大分市稙田の石沢一彦さん(72)は、「中国が尖閣諸島を不法占拠するなど、万が一の場合に備え、集団的自衛権は必要」と成立を歓迎。「『戦争法案』と言って反対する人も多かったが、戦争をしやすくするためでは絶対になく、平和な暮らしを守るためだ」と話した。
主婦らでつくる「安保関連法案に反対するママの会・大分」の阿南祐子さん(57)は「多くの国民が納得していない法案を強引に押し通した政府を許せない」と憤慨。「平和な世の中をつくることが大人の使命なのに、この法律で逆に危険にさらしてしまう」と述べた。
2015年09月20日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
<高村薫氏の文が秀逸です・・東京新聞より転載させていただきます>
9月18日東京新聞 作家 高村薫氏
安倍晋三ら政府側の国会答弁によって、私たちの日本語が破壊されていった、という感じがする。政治家が言う「丁寧な説明」という言葉に、虫ずが走るようになった。「丁寧」が丁寧ではなく、「説明」も説明になっていない。中身のない呪文になってしまった。
一連の国会答弁は、一から十まで中身がなければ誠実性も欠いたもので二種類の欺瞞でできていたと思う。
一つ目の欺瞞は、事実ではないうその説明。日本人を乗せて避難してくるアメリカの艦船を防護できなくていいのか、という説明、これはうそ。ホルムズ海峡での戦時の機雷掃海の話も、当の駐日イラン大使がそんなことはあり得ない、と言った。あり得ないうそに基づいた説明を、堂々と国会の場で繰り返すことによって、集団的自衛権そのものへの不信を募らせた。
もうひとつは、事実を隠すための不正確、不透明な文言。何とも結局説明がつかない、「存立危機事態」とか「後方支援」とか。事実をごまかす、隠すために不正確、不透明な文言でそれを説明するから、当然支離滅裂、意味不明なことになる。もともと不正確な文章というものは、いくら言葉を補っても正確な、明快な文章にはならない。説明すればするほど、ぼろぼろになっていくだけ。そういうものを私たちは聞かされ続けてきた。
ポツダム宣言を「つまびらかに読んでいない」と国会答弁の場で言ってはおしまい。学問とか知識とか歴史に対する尊敬がなさすぎる。だからめちゃくちゃな日本語を使うんでしょう。
挙句の果てに国民の理解が進まない、と。東アジア、中国の危機を国民は理解しないので、丁寧な説明をしてきたけれども、政治の責任で決めるときは決める、というわけだから。ここまで言葉の論理や物事の筋道を軽んじる政治を私はちょっと想像できなかった。こんな政治があるんだとは。
国会答弁というのは、やじも含めてすべて記録に残る。自分たちの一言一句が公式の記録として半永久的に残る、ということすらも念頭にない。だからやじを飛ばせるんでしょう。そこまで国会をなめてるし、政治をなめている、としか思えない。もちろん、国会をなめている、ということは国民をなめている。