『野党は共闘~!!』に向けての動き・・・以下転載します
自分用のメモとして・・期待も込めて

<朝日新聞デジタル 12月3日>

民主党は、来夏の参院選で、複数の1人区で無所属の「野党統一候補」
を立て、各党に共闘を呼びかける方針を固めた。政党色を無くす事で
共産党や維新の党からも支援を得やすくし、与党に対抗するのが狙い
だ。まず来年4月の衆院北海道5区補選を試金石と位置付け、野党候
補の一本化を目指す。

「公認に拘らず、市民が中心になって擁立する候補を応援する形がかな
り出てくる」。民主の岡田克也代表は最近、こうした発信を繰り返して
いる。念頭にあるのは無所属の野党統一候補だ。政党色をなくせば、共
産や維新などと連携し、対与党の協力態勢を組みやすいと考えるからだ。

統一候補は、野党各党で一致出来る「安全保障法制は憲法違反」などを
公約に掲げ、市民団体からの支援も想定する。民主の枝野幸男幹事長ら
野党5党の幹部は11月中旬、学生団体「SEALDs(シールズ)」
などの関係者と会談。この際、団体側から「(独自に)候補を立て各党
に推薦を呼びかける」との提案も受けていた。

民主党は熊本や鹿児島などで調整を開始。選挙区によっては、一旦決め
た公認を取り下げて無所属の野党統一候補に切り替える事も検討すると
いう。

参院選での野党共闘を巡っては、共産党が9月の安保法制成立を受け、
民主に対し、同法廃止を実現する「国民連合政府」への参加を呼びかけ
た。しかし、民主内では、日米安保など基本政策で開きがある共産との
連携に「安全保障は現実的に対応するという我々のメッセージが届かな
くなる」(細野豪志政調会長)との反発も根強い。統一候補構想は、民
共双方の公認候補を支援しあうのではなく、無所属候補を共に支える事
で党内や支持層の抵抗感をぬぐう狙いもある。

民主の提案は、生活の党と山本太郎となかまたちの小沢一郎代表が、小
政党も含めた野党共闘を提唱する「オリーブの木」構想にも呼応する。
選挙時に連携の母体となる新党を立ち上げ、野党の各候補が支援や推薦
を受けるものだ。小沢氏は持論を堅持しているが、周辺に「(民主の構
想は)オリーブの木そのものじゃないか」と一定の評価をしている。
野党が一体となって戦い政権を奪取する(談話)

2015年12月3日



<生活の党と山本太郎となかまたち>

代表 小沢一郎
政権交代のために野党統一名簿方式で各候補者が戦う

来年の参議院選挙で野党が一つの政党にまとまって戦えばベストですが、現状で各党が解散してひとつの政党になるのは困難です。また、私はそこまでやる必要はないと思います。ただ、今の自公政権では国の将来や国民の生活を守ることができない、これを代えるべきだという点で一致する政党が手を携えて候補者を一本化して戦えば国民の支持は必ず得られると思います。

具体的には、既存の政党はそのままにして、統一名簿を作るために、例えば「オリーブの木」という新しい届け出政党を作り、そこに基本的な考え方が同じ人がどこの政党からも個人で参加するという方法があります。そうすると二重党籍になるのですが、法律上、二重党籍は問題がありません。党を壊さないで、非自公政権樹立のために統一名簿で戦うのです。これこそ政権交代を前提とした本当の野党連携なのです。

「オリーブの木」で戦う場合は、細かい政策は一致する必要はありません。ただ、安保法制はよくない、廃止すべきという点では一致できると思います。それともう一つは、例えば原発。再稼働は止めよう、10年後か20年後かは別にして、いずれ原発は廃止して新しいクリーンな再生可能エネルギーに転換しようということは、民主党も含めて、各党が一致できると思います。

「オリーブの木」構想を選挙のための野合と批判する人もいるようです。しかし、民主主義で主権者が自らの意思を表す最大の機会が選挙ですから、その受け皿を作ることは決して野合などではありません。

国民多数は今でも非自公政権の実現を求めている

このように統一名簿方式で戦うのなら民主党も解党を考える必要がなく問題ないのではないでしょうか。民主党の中にはいろいろな意見があるようですから、「オリーブの木」でいこうという結論をすぐ出すのは現状ではなかなかむずかしいかもしれません。しかし、数では民主党が多いので、野党連携はやはり民主党が軸になります。もうあまり時間がないのですから、民主党は野党第一党として政権交代に向けてしっかりしてもらわなくてはいけません。

一方で、民主党以外の各党や無所属の人たちが連携して一つのグループを作っていき、その傍らには共産党がいて、「さぁ民主党も一緒にやろう」ということになれば、国民の声もあり、民主党は嫌だと言うことはできないと思います。ですから、そういう状況を一日も早く作ることが重要だと思います。

2003年9月には民主党と自由党が合併し、11月の衆議院総選挙に臨みました。その結果、比例得票で民主党は22,095,636票を獲得し、自民党の20,660,185票を上回りました。その前の2001年の参院選で民主党は8,990,524票、自由党は4,227,149票でしたので、両党を合わせても13,217,673票でした。つまり民由合併によって、得票数が8,877,963票増え、合併前の両党得票数の1.672倍になったことになります。これは野党が結集し、自公政権に対抗する有力な受け皿と国民に認められたからだと思います。

一方、2014年12月の衆院選における自民党の比例得票は、17,658,916票でした。これは上述の2003年11月の衆院選から3,001,269票も減らしています。ところが野党がバラバラで戦ったため、自民党は有権者の17%の得票率で、実に61%もの議席率を占有することになりました。つまり、民意と国会議席には大きなかい離があるということです。今でも国民の間では、非自公政権を求める声が多数を占めていると思います。

野党が一つになって戦えば必ず自公政権を代えられる

特に今回、安倍政権による安保法の強行により、共産党が大胆な方向転換を行い、他の野党と力を合わせて選挙を戦う姿勢を打ち出しました。しかし「オリーブの木」に止まるわけではありません。共産党自身もそれを望んではいないと思います。共産党とは今の安倍政権はダメ、自公政権はダメという点では一致していますから、大きく括ると自公に対して、野党が「オリーブの木」と共産党ということになります。

来年の参院選に向けて「オリーブの木」と共産党は当然、候補者調整を行いますので、1人区では野党と自公との一騎打ちになり、32の1人区で野党が全勝できます。そして残りの13の複数区でも最低1人ずつ、2人取れる場合もありますから選挙区選挙で50以上。そして比例代表選挙で30以上、合計で82議席以上を獲得できれば与野党が逆転し、現在の野党が第1党になります。

そうすれば野党から参議院議長を選出できます。議長を取れれば、先の国会のような自公による憲法違反の暴挙を抑えることができます。野党は、こういう未来を実現するという気概をもって参院選に臨み、次の衆院選で政権を取る。そのために何としても「オリーブの木」構想で国政選挙を戦うべきだと思います。今年中に野党で協力して参院選、そして来る衆院選を戦うという各党のコンセンサスができればいいと思います。私もそのために全力を尽くします。