本日のイエス・ノー世論回想記事は、自転車が効果的に使われる映画の好みについてです。
どっちがいい?

1本目は名作『明日に向って撃て!』(Butch Cassidy and the Sundance Kid /'69・アメリカ)より。
この映画は、言うまでもなくアメリカンニューシネマの傑作として知られていますね。実在の銀行強盗ブッチ・キャシディ(演:ポール・ニューマン)とサンダンス・キッド(演:ロバート・レッドフォード)の物語です。
主人公たちが犯罪者でありながらヒーローものとして描かれている点は、他の例でいえば怪盗ルパンにも似た雰囲気があるのではないかと。どんな窮地に追い込まれてもウィットに富んだ会話を忘れないブッチとサンダンスが、じつに魅力的に描かれています。
まあ、これほどの作品ですから、ここで私がゴチャゴチャ書いててもしょうがないね。
これは、むかし私がレンタルビデオ屋へ通い始めた当時に違法コピーして集めてたことがあったのですが、そのいちばん最初にチョイスした作品でした。
当時は主題歌以外の予備知識もなく、映画の観方もわかってないままに鑑賞したものです。
そのなかでも今回は、ブッチとエッタ・プレース(演:キャサリン・ロス)による、あの有名な自転車二人乗りシーンにスポットを当てました。
BGMにはB・J・トーマスの歌う『雨にぬれても(Raindrops Keep Fallin' On My Head)』。堅気の世界ではまともに生きていけない無法者たちが見せる束の間の、のどかなひとときを演出しています(※なお同曲は、劇中に使われているものではアレンジが違っていて、サントラには『二人の自転車』と表記されています)。
もっとも、このあとブッチとサンダンスには衝撃的な末路が待ち構えていることを思えば哀しい場面にも映るわけですが・・・。



2本目は『岸辺のふたり』(Father and Daughter /'00・イギリス=オランダ=ベルギー)。10分に満たない短編アニメーションです。
以前、よくlalaTVで短編映画が放映されていたのを好んで観ていたんですが、そのなかで最も響いた作品でした。
個人的に、2000年以降に作られた映画で気に入ったものはきわめて少ないのですが、この作品は手放しで称賛したくなりましたね。映画が公開された当時は「8分間の奇跡」とも呼ばれたそうですが、異論ありません。




まあ、まったく趣の異なる作品同士を強引に比べるわけですから、その企画自体に無理があるのは承知。そこんとこは、うまいことトンチを効かせて選んでいただきたいものです。

・投票&みんなのコメントはコチラ→自転車が効果的に使われる映画、どっちがいいですか?

こういう設問を作ると、だいたい世論では「どっちがいい?」よりも「知ってるかどうか」で決められてしまうという残念な結果になることが多いのですが、予想に反して『岸辺のふたり』の票が上回ったのが少し驚いたかな。
ちなみに私のコメントは以下のとおり。


原題『Butch Cassidy and the Sundance Kid』⇒二人乗りは、2万円以下の罰金又は科料。
原題『Father and Daughter』⇒放置自転車は撤去。市の保管場所に1ヵ月間保管、返還の際は手数料2500円をいただきます。なお、返還日時は月~土曜日(祝日および年末年始を除く)の午後3~7時です。