今や地球規模の問題となっているプラスチックゴミ。
そんな中、長年砂漠に木を植えたり、海のゴミを拾い集める活動をされている宇宙の子 マサさんから嬉しいお知らせが入りました。
★マサさんのブログ 歴史的な発表
こんなだったバリの海をお掃除し続けたマサさんらの活動が功を奏し、バリ州の知事さんが、
「バリの海に流れ出るプラスチックごみを70%減らす」という新政策を打ち出し、「使い捨てのプラスチックの流通を禁止する」という発表をしたそうなんです。
この政策は、植物成分で作られ自然に還るプラスチック代替え製品への移行がビジネス業者に求められ、半年間の猶予期間後に、代替え製品へ移行できなかった場合は、行政処分の対象となって、事業許可が下りなくなるという強制力を持っていると言います。
バリがこれから変わります。
こうして次々と世界中が後に続いていくといいですね!
ナショナル ジオグラフィックより
リサイクルは1割弱 ごみのまま処分されるプラ
プラスチックの大量生産は、ほんの60年前に始まった。
以来、どんどん拡大し、これまでに「83億トン」のプラスチックが生産されたと推定されている。
プラスチック製品の大半が使い捨てで、ごみとなるのだ。
捨てられたプラスチックは、焼却されたり埋め立て地や自然に放置される。
焼却されるプラスチックはわずか12%に過ぎず、リサイクルされるものは約9%に過ぎない。
残りの79%はやがてごみとなる運命だ。
プラスチックが分解されるには400年以上かかるため、ほとんどが形を留めたままで放置されることになる。
海に流れ込むプラスチックごみの量の多さと、それが鳥や海獣や魚に及ぼす悪影響に危機感をつのらせた科学者たちが今回の研究を立ち上げたのは2年前のことだった。
今世紀半ばまでに、地球の海にあふれ出したプラスチックごみは魚の量を超えるという彼らの予想は、よく引用される数値となり、そうした事態を「防がなければ」という声を増やすことになった。
今日までに生産されたプラスチックの量とその後を世界規模で分析したところ、これまでに生産された83億トンのプラスチックのうち63億トンがプラスチックごみとして放置されているとしている。
リサイクルされたプラスチックは9%で、大部分(79%)が埋め立て地に運ばれたり、自然環境に散乱したりしている。
そして、その多くが最終的には海洋に流れ込む。
この傾向が続けば、2050年までに埋め立て地には120億トンのプラスチックが運び込まれることになる。
これはエンパイア・ステート・ビルの重さの3万5000倍に相当する量だ。
プラスチック製品に使われた樹脂と繊維の半分は、過去13年の間に作られたものだとしている。
なかでも中国は、世界の樹脂の28%と、ポリエステルポリアミドとアクリル繊維の68%を1国で生産する。
プラスチックの生産量は15年ごとに倍増し、このペースは人間が作り出す他の素材よりも増え方が速いという。
加えて、生産されたプラスチックの半分が1年未満にごみになることも分かった。
これは、建築資材に使われる鋼鉄の寿命が数十年あるのと対照的だ。
プラスチックの生産量が増えた原因は、包装用プラスチックの需要の増加があることも忘れてはいけない。
現在、プラスチック繊維以外のプラスチックの40%以上が包装に使われているのだ。
研究では、毎年海洋に800万トンのプラスチックが流入していると見積もられた。
世界中の海岸線30センチあたり5枚のビニール袋が海に流れ込んでいる計算だ。
米国のリサイクル率は2012年から9%で止まっていて、ヨーロッパ(30%)や中国(25%)よりも低いことも研究で分かった。
クリーンで健康的な環境のためには、ある種の便利さをあきらめる価値があるかを社会全体で議論する必要がある。
<抜粋終わり>
これまでに作られてきたプラスチックの約半分が、過去15年間で製造されたものだという。
世界では毎年1兆枚のビニール袋が使われており、その平均的な寿命はわずか15分で、毎年800万トンのプラスチックごみが海に流れ込んでいる。
プラスチックが生分解されずに残るとされる期間は450年とも永久とも言われている。
この状況に危機感を覚えたナショナルジオグラフィック社さんは「地球かプラスチックか」のキャンペーンをやっています。
そう、世界中の人々の意識を根本から変えていかなければならない時期に来ているのです。
美しい地球を残すのか、それともプラスチックの便利さを追求していくのか。
ストローなんて無くてもコップから飲めますよね。
マイバッグを持参するなど、ひとりひとり出来ることをやっていく事が大事なのです。
日本でも、そのうち大々的にプラスチック代替品が出回る日がやって来ると思います。
従来のプラスチック製品よりも割高になると思いますが、それでも皆んなが代替品を選ぶような世の中にしたいですね。
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