おはようございます
卒業式も無事に執り行えて本当に良かったと1日だってますます卒業生の顔を見ると思います。

さてさて、休校中、ずっと考えていたことがありました。

学校ってなんだろう

学校が無くて困った声はすごく聞こえてきました。
でも、学校が無くなって「うちは平和」と言う声って聞こえてきてますか?

昔、ありままの会の会員さんが
「うちはね、学校な休みとか、学校がなくなった方が平和なの。
なんのトラブルもないのよ」
とおっしゃっていました。

確かに、発達に方よりのある子ども達は個性のぶつかり合い
でも、発達に偏りのある子は、自分の事しか見てないので他人の事はどうでも良かったり、関係なかったりします。
そこが、長所でもあり短所でもあるのですが…

なので、人を攻撃すると言うことは人にもよりますが、そんなことを思いもよらない子達が多いので、そう言う子達が集まると、トラブルがほとんど無いのです。

だから、結構平和だったりします。

でも、定型の子達はそうはいかない。
って所の休校の困り感だったり、後はそもそも給食で生き延びているようなご家庭は給食がないことが死活問題だったりします。

そもそも、どうして発達に偏りのある子は学校が無いと平和なんだろう?
と、思った時に
大空小学校のカズキやゆうちゃんなど、その映画に出ていた子ども達の顔が浮かびました。

あの子達は大空以外の学校では不登校だったり、障害があって上手くかよってはいなかった。
じゃあ、なぜ、大空では通えるのだろうか?

それは、大空は
やり直しと失敗が出来るから。
やり直しが出来ると言うことは、いわゆる
あいつ気に入らないからいじめちゃおう
と言うことにはならないのではと思いました。

その失敗、やり直しも、先生が
「やれ!」
「あんたそれ、×やで?」
「やり直しや!」
って決めつけない

こどもに
「それってちゃうとおもえへん?」
「それって、先生はこう思うんやけど、あんたどう思う?」
と、対話ありきで
「じゃ、それ、やり直しやんね?」
「じゃ、それは、失敗やね?」
で、やり直しする。

そもそも、社会に出たら
失敗ややり直しが出来ない。
だからこそ、学校はやり直しと失敗が出来る場所でなければならないと思います。

学校で、やり直しや失敗が出来るのって義務教育時代でないと難しいと思うのです。
高校になると、もう大人の階段を登っているし、社会通念と同じようになってきている。

その、義務教育を受けることが出来ないのは、そう言う意味ではとても残念なことだと思います。

世の中にはフリースクールもたくさんあります。
でも、フリースクールはフリースクールと言う通り、なにもカリキュラムがありません。
ただの居場所になっているところもあると思います。
私はフリースクール否定はではありません。
私が尊敬してやまないフリースクールは
その子が「学びたい」と言うことを教えます
もし、その子が、読み書きソロバンと言われる基礎的なことを学びたいと言わなければ、教えることはありません。
何を学びたいのか自分で決めさせる
主語は「自分」であって、自分以外の何者ではない。
もう、ここで「生きる力」を選択させている。
そして、予算は○○
修学旅行はどこに行く?遠足はどこに行く?
子ども達に決めさせます。
プレゼンします。
例えば、京都に行って歴史を学びたいと言ったとします。
「それって、京都じゃなきゃ学べないの?奈良じゃダメなの?どうして京都なの?」
としっかり、どうしてこうしたいのかを決めさせます。

そして、全員一致で行くところを決めます。

一番面白いのは、年度末、子ども達が先生の成績表をつけます。
そこで、子ども達が先生を「不可」と言う判断をしたらその先生は次年度はクビになるそうです。

みんな本気で生きる力を大人も学んでます。

そして、自分で卒業していきます。
最初は字も計算もできなかった子が、自分で考え、
「○○の理由で大学に行く」とそこから勉強を始めます。
そして、本当にやることが見つかった子は、ちゃんと合格して大学に行きます。
それを実践しているフリースクール、それこそ「生きる力」「自分で決める」「主語は自分」をしっかり理解できている子になっていくと思います。

幼稚園くらいの子を
「この子は学校との信頼関係が築けなかった」
と言うご父兄がいますが、それは、主語は「父兄」になってませんか?
本当に子どもの声ですか?
そんな難しい感情や言葉は大人が教えないと言えないと思います。

何が言いたいかと言うと

子どもの気持ちを代弁するのは実は子どもの可能性を殺しているんだと思います。

なぜ、大空小学校や麹町中学校なのか
なぜ、木村泰子なのか工藤勇一なのか、両先生の話を聞くと良くわかります。

子どもが傷ついてからのリハビリは長くかかります。

だからこそ、
直感で14年位前からやり直しと、失敗をさせている大空小学校
それを理論で裏付けて対話を重視している麹町中学校
そろそろ、お手本にしたいと思います。
大空方式、既に文科相はそちらにスイッチしています(木村泰子談)

休校中だからこそ、考えます。
どうか、皆様も自分の言葉で考え、この子はどうしたらいいか?ではなく
自分でどうしたらいいかを考えられるこどもに育ててほしいなと思います(^-^)