携帯を替えました。
内蔵のカメラで撮影してみました。
カメラ部分には、「5.2Mega Pixels」と書いてあります。
でも、写真業界に居た者としては、納得できる5.2百万画素の写真ではありません。
(この写真はブログに載せるため、解像度を落としてあります。)
しかも、ピントは前ピン気味だし、ホワイトバランスもイマイチ。
デジカメだったら間違いなく、クレームものでしょう。
この「5.2Mega Pixels」という数字、どういう意味なんでしょうか。
大半のユーザーは、数字が大きいほど、綺麗に写ると思っているはずです。
でも、答えは「No」です。
「5.2 Mega Pixels」あれば、A3サイズのプリントでも、ドットの破綻なしに出力できますが、綺麗であるかどうかとは、関係ありません。
むしろ、こんな小さな装置で、画素数が多いということは、1個のPixelが小さくなってしまうということで、階調や色補正、コントラストの幅などで、破綻をきたす危険性が大きくなります。
この写真が正にそんな感じです。
携帯にこの画素数必要でしょうか。
携帯で撮って、A3プリントするユーザーがどれだけいますか。
ただ、この数字が大きいほど、売りやすいことは間違いありません。
家電メーカーの商品説明に、特に多い傾向ですが、
大きな数字を羅列して、あたかも他の商品より優れているかの様に見せる売り方が、多く見受けられます。
私の仕事でも、この手法は、楽に実績を上げられるでしょう。
ただし、一度獲得した顧客を囲い込めるとは思えません。
今は良くても、数年先には行き詰るはずです。
これは「3 Mega Pixels」だけど、綺麗に写りますよ。
そんな、商売を目指したいものです。